オセロマルチビジョンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > オセロマルチビジョンの意味・解説 

オセロマルチビジョン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/11 16:18 UTC 版)

オセロマルチビジョン(おせろまるちびじょん)は、1983年[注 1]ツクダオリジナルから発売された家庭用ゲーム機である[2][3]


注釈

  1. ^ a b オセロマルチビジョンの初代機の発売日は文献によって記述が異なり、オセロマルチビジョンが発表された1983年10月4日の記者会見を伝える『トイジャーナル』1983年11月号および『トイズマガジン』1983年11月号の記事には1983年11月中旬発売予定[2][3]と記載され、オセロマルチビジョンの内蔵オセロゲームが参加した「第8回アスキーマイクロオセロリーグ」の模様を伝える『月刊アスキー』1984年3月号の記事には1983年11月発売[4]、内蔵オセロゲームを省いた「マルチビジョンII」の開発を伝える1984年5月16日の『日経産業新聞』の記事には1983年12月10日発売[5]と記載されている。
  2. ^ 一方、ツクダオリジナルはオセロマルチビジョンの発表と同時期にMSX用ゲームソフトの開発も並行して着手していた[9]
  3. ^ 基板の設計は当時のセガ社員であった石川雅美が担当[10]
  4. ^ 1984年5月16日の『日経産業新聞』の記事には出荷台数を約2万台[5]、『ゲームマシン』1985年7月15日号の記事には推定4万台強を出荷と記載されている[11]
  5. ^ a b セガが1984年7月に発売した周辺機器「ハンドルコントローラ SH-400」[15][16][17][18]のパッケージおよび『トイジャーナル おもちゃ大全集 PART2 '84東京おもちゃショー '84・9 増刊号』に掲載されたセガの雑誌広告に記載された「ハンドルコントローラ SH-400」の対応ソフト表には、「オセロマルチビジョン」は1P用ジョイスティックが本体直結型であるSG-1000[19]、「オセロマルチビジョン FG-2000」は1P用および2P用のジョイスティック端子が用意されているSG-1000II[20]およびSC-3000シリーズ[21]と同じ対応状況が示されている[22][23]
  6. ^ その対戦成績は第8回(1984年3月)は全7ソフト中5位(4勝8敗)[28]、第9回(1984年10月)は全6ソフト中6位(2勝8敗)[29]、第10回(1985年4月)は全6ソフト中6位(0勝10敗)であった[30]
  7. ^ ただし、SG-1000シリーズの本体に搭載されたRAMは1KB[31]、オセロマルチビジョンシリーズの本体に搭載されたRAMは2KBのため[4][12]、オセロマルチビジョン用ソフトの一部にはSG-1000シリーズで正常に動作しないソフトも存在した[31]。なお、SC-3000シリーズの本体に搭載されたRAMは2KBである[32]
  8. ^ 『トイジャーナル おもちゃ大全集 PART2 '84東京おもちゃショー '84・9 増刊号』に掲載された「オセロマルチビジョン FG-2000」紹介ページ、および「オセロマルチビジョン FG-2000」の雑誌広告において、本体部分が15,000円、内蔵オセロゲームが4,800円と価格の内訳が紹介されている[37][38]
  9. ^ オセロマルチビジョンシリーズで使用する場合は変換アダプタ「カードキャッチャ」が必要[1]
  10. ^ なお、1985年以降にもオセロマルチビジョン用ゲームカートリッジの新作を発売する予定があり、『チャレンジサッカー』と『グレートエスケープ2』の2タイトルの情報が雑誌に掲載されていたが、結局未発売に終わっている[11][42][43][44][45]

出典

  1. ^ a b 関連・周辺機器 SG-1000”. セガハード大百科(新サイト). セガ. 2023年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月25日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 「待望のコンパチビデオゲーム「オセロマルチビジョン」発売へ FLパチンコ「スロットエレパチ」も」『トイジャーナル』1983年11月号、東京玩具人形協同組合、100頁。 
  3. ^ a b c d e f g h i j k 「オセロマルチビジョン今月発売」『トイズマガジン』1983年11月号、トイズマガジン社、124頁。 
  4. ^ a b c d 「ツクダのオセロマルチビジョン(第8回アスキーマイクロオセロリーグ)」『月刊アスキー』1984年3月号、アスキー、259頁、doi:10.11501/3250674 
  5. ^ a b c d e 「ツクダオリジナル、家庭用ビデオゲームだけを本体だけで低価販売」『日経産業新聞』、1984年5月16日、16面。
  6. ^ a b c d e f g 「オセロマルチビジョン FG-2000(第9回アスキーマイクロオセロリーグ)」『月刊アスキー』1984年10月号、アスキー、165頁、doi:10.11501/3250681 
  7. ^ a b c 「ツクダとセガ、家庭用ビデオゲーム生産販売で提携──MSXに対抗して統一規格。」『日経産業新聞』、1983年10月3日、1面。
  8. ^ a b 今秋家電各社が発売」『ゲームマシン』第225号(アミューズメント通信社)、1983年12月1日、3面。オリジナルの2020年1月31日時点におけるアーカイブ。
  9. ^ 「ツクダ、MSX対応ソフトを年内発売へ。」『日経産業新聞』、1983年10月7日、15面。
  10. ^ 早苗月 ハンバーグ食べ男、石川雅美、奥成洋輔、堀井直樹 (2023年7月15日). "[インタビュー]SC-3000&SG-1000発売40周年! セガハードを支えた石川雅美氏,奥成洋輔氏,堀井直樹氏がセガハード史を語る". 4Gamer.net. Aetas. 2023年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月26日閲覧
  11. ^ a b c d 家庭用TVゲーム機の最新版ハードとソフト」『ゲームマシン』第264号(アミューズメント通信社)、1985年7月15日、15-17面。オリジナルの2020年1月31日時点におけるアーカイブ。
  12. ^ a b 「選手の紹介(第10回アスキーマイクロオセロリーグ 対戦結果)」『月刊アスキー』1985年4月号、アスキー、177頁、doi:10.11501/3250687 
  13. ^ a b c 「オセロマルチビジョン」『AMUSEMENT LIFE』第16号、アミューズメントライフ、1984年3月、45頁。 
  14. ^ 「(株)ツクダオリジナル オセロマルチビジョン」『トイジャーナル おもちゃ大全集 PART1 '84東京おもちゃショー '84・6 増刊号』、東京玩具人形協同組合、1984年5月25日、103頁。 
  15. ^ セガ社パソコン用に 周辺機器も充実 ゲーム用にハンドル操作盤も」『ゲームマシン』第239号(アミューズメント通信社)、1984年7月1日、3面。オリジナルの2020年1月31日時点におけるアーカイブ。
  16. ^ 「カーレース用ハンドルコントローラ発売」『トイズマガジン』1984年6月号、トイズマガジン社、117頁。 
  17. ^ 「セガ、ビデオゲーム用ハンドルコントローラー発売。」『日経産業新聞』、1984年6月5日、12面。
  18. ^ 「ビデオゲーム機用コントローラー新発売」『トイジャーナル』1984年7月号、東京玩具人形協同組合、116頁。 
  19. ^ SG-1000”. セガハード大百科(新サイト). セガ. 2023年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月25日閲覧。
  20. ^ SG-1000II”. セガハード大百科(新サイト). セガ. 2023年11月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月25日閲覧。
  21. ^ SC-3000”. セガハード大百科(新サイト). セガ. 2023年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月25日閲覧。
  22. ^ 「セガ・コンピュータ ビデオゲーム用 ハンドルコントローラ SH-400(パッケージ)」、1984年、セガ。
  23. ^ セガ・エンタープライゼス「楽しさ発展自在 ホームコンピュータ ビデオゲーム SG-1000II(雑誌広告)」『トイジャーナル おもちゃ大全集 PART2 '84東京おもちゃショー '84・9 増刊号』、東京玩具人形協同組合、1984年9月1日、表3。 
  24. ^ 歴代チャンピオン”. 日本オセロ連盟. 2023年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月28日閲覧。
  25. ^ 長谷川五郎 (2003年4月1日). “オセロ史を飾った百人の名選手の物語(第4回) 日本のオセロから世界のオセロへ”. 日本オセロ連盟. 2023年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月28日閲覧。
  26. ^ a b 高樹真二、中村邦彦「夜の夜長にピ,ピコピコッ スリルと快感!大人が熱中するテレビゲーム機おもしろカタログ」『週刊現代』1984年9月22日号、講談社、62-65頁、doi:10.11501/3372323 
  27. ^ a b 「ビデオゲーム(ニューアイテムをジャンル別一挙全紹介!! '84東京おもちゃショー)」『トイジャーナル』1984年6月号、東京玩具人形協同組合、28頁。 
  28. ^ a b 「第8回マイクロオセロリーグ対戦結果」『月刊アスキー』1984年3月号、アスキー、258-260頁、doi:10.11501/3250674 
  29. ^ 「第9回マイクロオセロリーグ対戦結果」『月刊アスキー』1984年10月号、アスキー、166-167頁、doi:10.11501/3250681 
  30. ^ 「第10回アスキーマイクロオセロリーグ対戦結果」『月刊アスキー』1985年4月号、アスキー、177-178頁、doi:10.11501/3250687 
  31. ^ a b John Szczepaniak (2023年9月6日). "Celebrating The SG-1000, Sega's First Console And One-Time Famicom Rival". Time Extension (英語). Hookshot Media. 2023年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月25日閲覧
  32. ^ 「29,800円のパーソナルコンピュータ セガが発売」『月刊アスキー』1983年7月号、アスキー、95頁、doi:10.11501/3250666 
  33. ^ 「セガ、ビデオゲーム用キーボードを4月下旬に発売」『日経産業新聞』、1984年3月6日、12面。
  34. ^ 「SG-1000に専用キーボード」『トイズマガジン』1984年4月号、トイズマガジン社、147頁。 
  35. ^ 「SG-1000用キーボード発売 接続すれば本格的パソコンに変身」『トイジャーナル』1984年4月号、東京玩具人形協同組合、113頁。 
  36. ^ セガ社家庭用専用キーボード 超低価格で発売 ベーシック入門書も発売へ」『ゲームマシン』第238号(アミューズメント通信社)、1984年6月15日、10面。オリジナルの2019年12月1日時点におけるアーカイブ。
  37. ^ a b c 「(株)ツクダオリジナル オセロマルチビジョン FG-2000」『トイジャーナル おもちゃ大全集 PART2 '84東京おもちゃショー '84・9 増刊号』、東京玩具人形協同組合、1984年9月1日、58頁。 
  38. ^ a b ツクダオリジナル「岡本綾子のドライバーか!君の頭脳プレイか。(オセロマルチビジョン FG-2000 雑誌広告)」『週刊読売』1984年11月18日号、読売新聞社、101頁、doi:10.11501/1814473 
  39. ^ ツクダオリジナル「オセロマルチビジョン(雑誌広告、写真は「オセロマルチビジョン FG-2000」)」『トイズマガジン』1984年7月号、トイズマガジン社、表3。 
  40. ^ 「やはり今年もテレビゲームが!」『トイズマガジン』1985年7月号、トイズマガジン社、92-93頁。 
  41. ^ ツクダオリジナル「1984 全英女子オープン 岡本綾子優勝記念 <キャンペーン実施期間 59.11.10 ▶︎ 60.1.15>(雑誌広告)」『週刊読売』1984年12月23日号、読売新聞社、97頁、doi:10.11501/1814478 
  42. ^ a b c d e f g h i j k セガ社家庭用ソフト70種」『ゲームマシン』第283号(アミューズメント通信社)、1986年5月1日、10面。オリジナルの2019年11月2日時点におけるアーカイブ。
  43. ^ 「テレホビーニュース」『Beep』1985年8月号、日本ソフトバンク、1985年7月8日、167頁。 
  44. ^ a b c 「オセロマルチビジョン:ツクダ(HipHop TELEHOBBY GAME テレホビーゲーム総カタログ 特別綴じ込み付録)」『Beep』1985年9月号、日本ソフトバンク、1985年8月8日、付録14-15頁。 
  45. ^ a b 「TVゲーム専用コンピュータ全カタログ」『HOBBY's JUMP』第6号、集英社、1985年8月20日、76頁、doi:10.11501/1852363 
  46. ^ a b 「ビデオゲームのソフト追加販売 ツクダオリジナル」『日経流通新聞』、1984年1月26日、8面。


「オセロマルチビジョン」の続きの解説一覧

オセロマルチビジョン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 14:49 UTC 版)

麻雀ゲームソフト一覧」の記事における「オセロマルチビジョン」の解説

三人麻雀ツクダオリジナル)- ルール三麻サンマではなく通常の四人麻雀と同じ。

※この「オセロマルチビジョン」の解説は、「麻雀ゲームソフト一覧」の解説の一部です。
「オセロマルチビジョン」を含む「麻雀ゲームソフト一覧」の記事については、「麻雀ゲームソフト一覧」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「オセロマルチビジョン」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オセロマルチビジョン」の関連用語

オセロマルチビジョンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オセロマルチビジョンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオセロマルチビジョン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの麻雀ゲームソフト一覧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS