ウライラット・ソイミー
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ウライラット・ソイミー (Urairat Soimee、タイ語: อุไรรัตน์ สร้อยมี、1968年 - 2006年5月) は日本における人身売買の犠牲者だった。出身地はタイ王国にあるペッチャブーン県ロムサック郡で、のち三重県四日市市に住んでいて、そこで売春をさせられた。その監視役の女性[1]を死亡させたとして強盗致死罪で起訴され日本の刑務所での懲役を科されたが、末期状態の卵巣癌と診断され、2005年9月に釈放され、タイに帰って最期を家族とともに過ごすことが許可された。帰国した彼女は、自分を売った人身売買グループに対してタイに前例のないといわれていた民事訴訟を起こした。しかし2006年5月、判決が下される前に死亡した。38歳であった。彼女の養母は彼女の代わりに訴訟を続けたいと発表した[2]。
- ^ 『毎日新聞』2005年7月20日付の記述を参考に記述。「AFPBB News」2006年8月29日付の記述では「風俗店の女性店主」となっている。
- ^ a b “Adoptive mother vows to fight on” (英語). The Nation (2006年6月5日). 2009年9月4日閲覧。
- ^ a b c d 木村哲人 「人身売買罪:改正刑法施行 売春強いられ、逃亡図ったが…“被害者”だけ裁かれ」『毎日新聞』2005年7月20日付東京夕刊 (2005年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ)。2009年8月6日 閲覧。
- ^ “人権に学ぶ ‐タイ女性の救援活動を通じて‐”. 人権を考える. 真宗大谷派名古屋教区第30組 (2009年1月19日). 2009年9月12日閲覧。
- ^ a b 「国際的な売春斡旋と闘った、末期ガンのタイ女性 - タイ」 国際ニュース : AFPBB News、2006年8月29日[リンク切れ]
- 1 ウライラット・ソイミーとは
- 2 ウライラット・ソイミーの概要
- 3 脚注
固有名詞の分類
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