ウォームローラー式ステアリングギヤボックス
ボールスクリュー式採用以前のトラック、バス用ステアリングギヤボックスの方式。ステアリングシヤフトのヒンドレーウォームギヤ(カム)がローラー外周の連続歯面と噛み合う構造のステアリング減速機構。ギヤ歯面の担荷力、加工精度、生産性は、ボールスクリュー式におよばない。また当時、乗用車用などに、シャフト先端のウォームねじと、これに作用するピンとアームを備えたクロスシャフトからなるウォームピン式や、ボールスクリュー式のボールナットを半割りにした構造の、ハーフナットのピンがヨーク状のレバーを回転させるピンレバー式など、数多くの構造があった。現在、これらのタイプのステアリングを量産市販車に用いることはほとんどない。
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