インスタント機能とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > インスタント機能の意味・解説 

インスタント機能

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/26 02:53 UTC 版)

インスタント機能(インスタントきのう)とは、パーソナルコンピュータにおいて、電源オフの状態から、WindowsなどのOS起動処理を行なわず、即時にテレビ視聴などの処理を行なえる機能[1]。メーカーによって、インスタントモード[2]INSTANT PLAY(インスタント プレイ)[3]インスタントオン[4][注釈 1]などとも呼ばれる。

機能例

一般的には、音楽CDDVDの再生、TVチューナーの利用などのマルチメディア再生のほか、メールの確認やブラウジングをOSを起動させずに実現する[6][7]

この機能を持つパソコンでは、家電同様のリモコンが添付されることも多く、据置きモデルではキーボードやマウスもコードレスになっていることがある。

歴史

かつての8bit,16bit時代のROM OSやROM BASICのようなコンピューターとして原始的なものを除けば、オリベッティの録音再生機能付きノートパソコンがはじまりとみられる。[要出典]

例外的なものとしては、TVパソコンのシャープX1IBMセガが共同開発したテラドライブなどもある。[要出典]

2005年頃から、TV機能などの使い勝手向上を期して、ノートパソコンを中心に導入され始めた。

2006年現在数社のノートパソコンがこの機能を備えている。そのほか据置きのパソコンや自作向けのベアボーンキットにも採用例がある[8][9]

実現手段

これらの組み込みマルチメディア機能には、多くの場合組み込みシステム用のオペレーティングシステムが利用されており、広義のマルチブートシステムとも考えられる。

利用されるOSとしては、Linux[10]Windows Embedded[11]などが挙げられる。

脚注

注釈

  1. ^ 「インスタント・オン」はCPLDでも使われる名称。電源を入れてすぐに動き出すことを言う[5]

出典

  1. ^ “特別企画 夏のボーナスでこれを買え! & スペシャルプレゼント”. 日経トレンディ (日経BP). (2005年7月13日). http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/tokushu/gen/20050613/112474/?P=2&rt=nocnt 2015年12月27日閲覧。 
  2. ^ インスタントモードとは”. ソニー. 2015年12月27日閲覧。
  3. ^ テレビを見る・録る XG”. シャープ. 2015年12月27日閲覧。
  4. ^ Prius Note L Series:Prius Gear”. 日立製作所. 2015年12月27日閲覧。
  5. ^ インスタント・オン Instant On”. FPGA用語集. 日本アルテラ. 2016年1月10日閲覧。
  6. ^ Windows7とLinuxの2つのOSを切り替えて使える『ThinkPad X1 Hybrid』ファーストインプレッション”. 週刊アスキー (2012年3月16日). 2015年12月19日閲覧。
  7. ^ リーガルレッドがうなる:これが法人向けとはもったいない――デルの軽量モバイルPC「Latitude E4300」をドライブする”. ITmedia (2009年1月27日). 2015年12月19日閲覧。
  8. ^ 週末アキバPick UP!レビュー「OS起動なし再生」がAGP経由でも使える“AVキューブ”の使い勝手を試す”. ITmedia (2005年2月23日). 2015年12月28日閲覧。
  9. ^ XC Cube AV EA65-IIa 2.0”. Aopen. 2015年12月28日閲覧。
  10. ^ その質感がたまらない:薄型アルミボディが魅力の“ちょい上”CULVノート――「UX30」を攻略する”. ITmedia (2009年10月19日). 2015年12月19日閲覧。
  11. ^ 笠原一輝のユビキタス情報局 FMV-DESKPOWER TX開発陣インタビュー~“デジタル放送をPCへ”を実現した一体型PC”. PC Watch (2005年5月31日). 2015年12月19日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「インスタント機能」の関連用語

インスタント機能のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



インスタント機能のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのインスタント機能 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS