アンナ・キャサリン・グリーンとは? わかりやすく解説

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アンナ・キャサリン・グリーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/08 15:42 UTC 版)

アンナ・キャサリン・グリーン
Anna Katharine Green
誕生 1846年11月11日
アメリカ合衆国
死没 1935年4月11日
職業 小説家
ジャンル ミステリー
代表作 『ヴァイオレット・ストレンジの事件簿』
デビュー作 『リーヴェンワース事件』
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アンナ・キャサリン・グリーン[1](Anna Katharine Green, 1846年11月11日 - 1935年4月11日)は、アメリカ合衆国出身の推理小説作家。

女性で初めて長編推理小説を書いた作家[2]と言われ、「探偵小説の母」の呼称もある[3]。また、世界初の女探偵「ヴァイオレット・ストレンジ」の創造者でもある[4]

生涯

1846年11月11日、アメリカのニューヨークブルックリンにて、父が刑事弁護士を務める家庭に生まれる。詩人を目指し、詩集や詩劇台本などを書いていたが、1978年に長編小説『リーヴェンワース事件』を発表し、推理作家の道を歩みだす。1884年に家具設計を主力とするデザイナーのチャールズ・ロルフと結婚、その後も作品を発表し続けた。二男一女あり。1935年にニューヨーク州バッファローにて88歳で死去した。

主な著作

エビニーザー・グライスもの

  • The Leavenworthhe Case (1878年) 処女作。『リーヴェンワース事件[5]』(原百代訳、東都書房「世界推理小説大系」(6「グリーン・ウッド集」).1963に収録。絶版)
  • A Strange Disapperarance (1880年) 第2長編。ケイレブ・スイートウォーターも登場。『奇妙な消失』
  • That Affair Next Door (1897年)『密室のなかで』
  • Lost Man's Lane (1898年)『失踪者の抜け道』
  • The Circular Study (1900年) ケイレブ・スイートウォーターも登場。『七つの燈』(抄訳。平林初之輔訳、「新青年」昭和四年新春増刊号に所収。湘南クラブにて復刻。)
  • A Difficult Problem (1900年)短編集。

ケイレブ・スイートウォーターもの

  • A Strange Disapperarance (1880年) グリーンの第2長編でスイートウォーターが初登場。エビニーザー・グライスも登場。『奇妙な消失』  
  • Agatha Webb (1899年)
  • The Circular Study (1900年) エビニーザー・グライスも登場。『七つの燈』(上掲)

ヴァイオレット・ストレンジもの

  • the Problems for Violate Strange (1915年) 短編集。『ヴァイオレット・ストレンジの事件簿』

ノン・シリーズ

  • The Sword of Damocles (1881年)
  • The Mill Mystery (1886年)
  • The House in the Mist (1905年) 『霧の中の館』

脚注

  1. ^ 論創社『霧の中の館』(2014年)では「アンナ・カサリン・グリーン」の呼称
  2. ^ 女流作家シーリー・リジェスターが先という異説あり。 Penzler, Otto (The Encyclopedia of Mystery and Detection) "The honor of first mystery written by an American woman belongs to Seeley Regester [1831-1885], with her 1866 novel The Dead Letter."
  3. ^ The Ronald Weintraub. "Green is frequently, inaccurately, described as the mother of the detective novel by virtue of having written The Leavenworth Case." (New York Sun. November 16, 2005)
  4. ^ 世界初の女刑事はバロネス・オルツィの「レディ・モリー」。
  5. ^ 黒岩涙香による翻案「真ッ暗」(金桜堂、明治23年(1890年))が日本初紹介。



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