映画情報 |
アワーミュージック
| 原題: | Notre Musique |
| 製作国: | フランス=スイス |
| 製作年: | 2004 |
| 配給: | プレノンアッシュ |
| 解説 |
| 内戦の爪痕生々しいサラエヴォを主な舞台に、世界の和解に向けた問題提起を差し出す作品。監督・脚本・出演は「愛の世紀」のジャン=リュック・ゴダール。撮影は「愛の世紀」「NOVO/ノボ」のジュリアン・ハーシュ。美術は「そして愛に至る」などの監督でもあるアンヌ=マリー・ミエヴィル。録音は「パッション」以来のゴダール作品の常連であるフランソワ・ミュジー。共演は「パピヨンの贈りもの」のナード・デュー、ほか実名で作家・芸術家が多数登場する。 |
| ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください |
| 〈第一部・地獄編〉夥しい戦争映像のモンタージュが展開される。〈第二部・煉獄(浄罪界)編〉サラエヴォ。”本の出会い“というイベントに招かれた映画監督ゴダール(ジャン=リュック・ゴダール)は、講義の中で、イスラエルとパレスチナ、ユダヤとイスラムの非対称性を例に取り、世界を支配する対立構造を捉え直す試みについて言及する。退屈しはじめた学生たちの中で、女子学生オルガ(ナード・デュー)はひとつの決心をする。彼女は空港で、自ら編集した映像の収まったDVDをゴダールに手渡そうとする。自宅に帰って庭いじりをしているゴダールの元に、オルガの叔父である通訳のラモス(ロニー・クラメール)から、オルガがイスラエルで自爆テロリストに間違えられて射殺されたという知らせが届いた。〈第三部・天国編〉ゴダールが殉教に至ったオルガのために用意した安息の世界。ボールなしでビーチバレーに興じる若者たちの姿。そしてアメリカ兵に守られた小川のせせらぎを、明るい日差しを受けてオルガが歩いてゆく。 |
ウィキペディア |
アワーミュージック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/01/30 07:17 UTC 版)
| アワーミュージック | |
|---|---|
| Notre musique | |
破壊された国立図書館でチェロを弾く人、1992年
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|
| 監督 | ジャン=リュック・ゴダール |
| 製作総指揮 | アラン・サルド ルート・ヴァルトブルゲール |
| 製作 | ペリフェリア フランス3・シネマ アッヴェントゥーラ・フィルム テレヴィジオン・スイス・ロマンド ヴェガ・フィルム スイス連邦内務省 (DFI) カナル・プリュス |
| 脚本 | ジャン=リュック・ゴダール |
| 出演者 | サラ・アドラー ナード・デュー ジャン=リュック・ゴダール |
| 音楽 | ジャン・シベリウス アレクサンドル・クナイフェリ ハンス・オッテ ケティル・ビヨンスタッド メレディス・モンク コミタス ジェルジー・クルターク ヴァレンティン・シルヴェストロフ ピョートル・チャイコフスキー トリグヴェ・サイム アルヴォ・ペルト アヌアル・ブラヒム デイヴィッド・ダーリング |
| 撮影監督 | ジュリアン・イルシュ ジャン=クリストフ・ボーヴァレ |
| 編集 | ジャン=リュック・ゴダール |
| 配給 | |
| 公開 | |
| 上映時間 | 80分 |
| 製作国 | |
| 言語 | アラビア語 |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| IMDb | |
『アワーミュージック』(仏語 Notre musique、「私たちの音楽」の意)は、2004年(平成16年)製作・公開、ジャン=リュック・ゴダール監督によるフランス・スイス合作の長篇劇映画である。
目次 |
概要
『愛の世紀』(2001年)以来3年ぶりのジャン=リュック・ゴダールの長篇劇映画である。同作の発表以降に起きたアメリカ同時多発テロ事件の現代世界を描く[1]。1992年(平成4年)に勃発したボスニア・ヘルツェゴビナ紛争をきっかけに、ヴェトナム戦争時の『ジェーンへの手紙』(1972年)と同一の手法で、1枚の報道写真をもとに2分の短篇映画『たたえられよ、サラエヴォ』(1993年)を発表して以来、10年を経て、ゴダールはボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエヴォの地に降り立った。
『カメラ・アイ』(オムニバス映画『ベトナムから遠く離れて』、1967年)のときにはヴェトナムに近づけず、『勝利まで』(1970年)のときにはヨルダンとパレスチナに密着したが、取材している相手の人物が途中で殺されてしまい完成できなかったというゴダールと戦争と映画の歴史がある。
本作はダンテ・アリギエーリの叙事詩『神曲』(1304年 - 1321年)と同様に、「王国1:地獄」、「王国2:煉獄」、「王国3:天国」の3部で構成されている。「王国1:地獄」は、現在と過去の戦争のドキュメンタリ映像とフィクション劇映画の戦闘シーンのアーカイヴ・フッテージが、『ゴダールの映画史』(1988年 - 1998年)以来の手法でモンタージュされたもの、「王国2:煉獄」は、サラエヴォに呼ばれ、おとずれたゴダールが、学生たちに2枚の写真の関係を語り、交流するドラマ、「王国3:天国」では、スイスの自宅にいるゴダールが、第2部で出逢った若い女性の訃報を受けて思い描く天国である。
「王国1:地獄」篇には、原爆投下直後の広島の映像のほか、北村龍平監督の『VERSUS』(2001年)のカットが含まれている[2]。
「王国2:煉獄」篇に登場する、ナード・デューが演じる女子学生オルガ・ブロツキーのキャラクターは、『中国女』(1967年)でレックス・ド・ブリュインが演じるキリロフ同様、フョードル・ドストエフスキーの小説『悪霊』(1871年 - 1873年)の登場人物・キリーロフをモデルに造形した[2]。カフェで語るオルガのセリフは『悪霊』からの引用である[2]。
「王国3:天国」篇に登場するアメリカ兵が聴いているラジオは、1975年(昭和50年)に日本で製造された「ナショナルクーガ115」の海外輸出仕様製品、「パナソニック GX-600」である。
本作には、ゴダールが本人として出演しているほか、ゴダールと同世代でスペインの行動派作家フアン・ゴイティソーロ、パレスチナ出身の詩人マフムード・ダルウィーシュ、フランスの哲学者ジャン=ポール・キュルニエ、フランスの小説家・彫刻家ピエール・ベルグニウ、フランスの建築家であり、ボスニア・ヘルツェゴビナ南部の都市モスタルで、本作の撮影当時スタリ・モストという橋の再建を手がけていたジル・ペクーが本人として、実名で出演している。同橋は本作の完成後の2004年6月23日に復旧工事が完成し、翌2005年には、ボスニア・ヘルツェゴビナ国内で初の世界遺産に登録された。インディアン・カンカンボの役で知られる舞台俳優フェルラン・ブラスも、本人の役でインディアン姿で登場する。
各国から多彩な人物が登場する本作は、ゴダールの話すフランス語を基調に、パレスチナ人のアラビア語、英語、イスラエルのヘブライ語、ボスニア・ヘルツェゴビナのセルビア・クロアチア語、スペイン語と6か国語で語られるポリフォニックな映画である。
ロケ地は、サラエヴォのほか、ゴダールの自宅兼工房ペリフェリアのあるスイス・ヴォー州ロール、レマン湖畔である。
スタッフ
- 監督・脚本・編集 : ジャン=リュック・ゴダール
- 撮影監督 : ジュリアン・イルシュ、ジャン=クリストフ・ボーヴァレ
- 録音 : フランソワ・ミュジー、ピエール・アンドレ、ガブリエル・ハフナー
- 美術 : アンヌ=マリー・ミエヴィル
- 音楽 : ジャン・シベリウス、アレクサンドル・クナイフェリ、ハンス・オッテ、ケティル・ビヨンスタッド、メレディス・モンク、コミタス、クルターグ・ジェルジ、ヴァレンティン・シルヴェストロフ、ピョートル・チャイコフスキー、トリグヴェ・サイム、アルヴォ・ペルト、アヌアル・ブラヒム、デイヴィッド・ダーリング
- 製作主任 : ジャン=ポール・バッタジア、Zyba Galijasevic
- プロデューサー : アラン・サルド、ルート・ヴァルトブルゲール
- 製作 : ペリフェリア、フランス3・シネマ、アッヴェントゥーラ・フィルム、テレヴィジオン・スイス・ロマンド、ヴェガ・フィルム、スイス連邦内務省 (DFI)、カナル・プリュス
固有名詞の分類
| 映画作品 |
キッスン・カズン 鬼が来た! アワーミュージック ヨハン・シュトラウス 白樺のワルツ 走らなあかん 夜明けまで |
| ドラマ映画 |
ブレイブ ワン 海辺の家 アワーミュージック ずっとあなたを愛してる カッコーの巣の上で |
| フランスの映画作品 |
冒険者たち 死刑台のエレベーター アワーミュージック アンダルシアの犬 ずっとあなたを愛してる |
| スイスの映画作品 |
アワーミュージック 人生の幻影 あるカタストロフ 今宵かぎりは… 演出家たちの日記 - ゴダール篇 |
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