アルチダイとは? わかりやすく解説

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アルチダイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/06 13:09 UTC 版)

アルチダイ(Alčidai,モンゴル語: Алчидаи,中国語: 按赤台、生没年不詳)とは、チンギス・カンの弟のカチウンの息子で、モンゴル帝国の皇族。『元史』などの漢文史料では阿勒赤台、『集史』などのペルシア語史料ではĪlchīdāīایلچیدایと記される。ペルシア語での表記からイルチダイ(Ilčidai)と記されることもある。同名の人物にチンギス・カンの衛士団長がおり、またエルチギデイ(Elčigidei)と混同されることもある。


  1. ^ この二人の人名は史料毎に微妙に異なり、『元朝秘史』は「チギタイ(赤吉歹)とヤディル(牙的児)」、『集史』は「タイチュとジキタイ・エデル」、『聖武親征録』は「タイチュ(太出)とイェデル(也迭児)」とする。村上正二はこの内『集史』の記述が最も正しく、「ジルキタイ・エディル(ジルキン族のエディル)」という名前が省略されたのが『聖武親征録』、誤ってこれを二人の人名と解釈しタイチュを脱してしまったのが『元朝秘史』ではないかと論考した。なお、『新元史』巻128列伝25はこれを更に誤って「赤歹」という一人の人名とし立伝している。(村上1972,134頁)
  2. ^ 村上1972,123頁
  3. ^ 杉山2004,48頁
  4. ^ 『元史』巻119,「壬辰春、睿宗与金兵相拒於汝・漢間、金歩騎二十万、帝命塔思与親王按赤台・口温不花合軍先進渡河、以為声援。至三峰山、与睿宗兵合」
  5. ^ 『元史』巻2,「五年癸巳…二月、幸鉄列都之地。詔諸王議伐万奴、遂命皇子貴由及諸王按赤帯将左翼軍討之」


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