アメリカの夜 (映画技法)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 21:37 UTC 版)
アメリカの夜(アメリカのよる、フランス語: nuit américaine、英語: day for night)とは、昼間に撮影した場面を夜間の場面のように見せる映画の技法である[1]。技術または予算の都合上、夜間に撮影することが難しいときに用いられる場合が多い。フィルムやデジタルの撮像素子は、光量の少ない状態において人間の目が持つ感度を欠いている。そのため、月明かりの有無にかかわらず、夜間の自然光で撮影された夜間の場面では、ほとんど何も見えないほど露光不足になる[2]。この問題は、暗闇の代わりに日光を使うことによって避けることができる。アメリカの夜を用いる場合、カメラの露出を小さくするか、ポスト・プロダクションで暗くするかして、青みを加えることが一般的である。夜の印象を強めるために追加エフェクトが用いられることもある。
- ^ Godard, Jean-Luc『ゴダール 映画史(全)』ちくま学芸文庫、2012年、185頁。ISBN 978-4-480-09431-5。
- ^ a b c Rabinger 2014, pp. 88–89.
- ^ Malkiewicz & Mullen 2009, p. 214.
- ^ Van Hurkman 2013, p. 43.
- ^ a b Malkiewicz & Mullen 2009, p. 215.
- ^ a b Malkiewicz & Mullen 2009, pp. 214–215.
- ^ “A graphic tale: the visual effects of Mad Max: Fury Road”. fxguide (2015年5月29日). 2015年6月17日閲覧。
- ^ Malkiewicz & Mullen 2009, pp. 215–216.
- 1 アメリカの夜 (映画技法)とは
- 2 アメリカの夜 (映画技法)の概要
- 3 参考文献
- 4 外部リンク
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