アジュラーン・スルタン国とは? わかりやすく解説

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アジュラーン・スルタン国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/25 07:35 UTC 版)

アジュラーン・スルタン国
ソマリ語: Dawladdii Ajuuraan
アラビア語: الدولة الأجورانيون
13世紀初め頃 - 17世紀
(国旗)
公用語 ソマリ語アラビア語
首都 モガディシュ
スルタン
xxxx年 - xxxx年 不明
変遷
成立 13世紀初め頃
衰退17世紀後半

アジュラーン・スルタン国(ソマリ語: Dawladdii Ajuuraan, アラビア語: الدولة الأجورانيون‎)は、中世にソマリアにあったソマリ人ムスリムによるスルターン国家[1][2][3]。中央集権体制と侵略勢力に対する強気な軍事的姿勢により、西側のオロモ人の侵攻やインド洋からのポルトガルの侵攻(ポルトガル・アジュラーン戦争)を防ぐ一方で、インド洋交易で繁栄し世界各地から貿易船が集まっていた[4]

現在でもソマリア南部には、アジュラーン時代の城跡やネクロポリス、都市遺跡が点在している[5]。また、統治下の多くの住民はこの時代にイスラム教に改宗している[6]。統治王家はガレン家で、富や交易、軍事同盟により、領土を拡大、地域の覇権を握った[7]

13世紀のアジュラーン・スルタン国はシェベリ川ジュバ川の水資源を握っており、治水技術も発達していた。当時の井戸貯水池は現在でも使われている。また、この時代に生まれた農耕や納税の仕組みはアフリカの角一帯では19世紀後半まで使われていた[8]。治世末期には王族による暴政が行われたため各地で反乱がおこり、17世紀末にはゲレディ・スルタン国などいくつかの国家に分裂した[9]

脚注




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