ゆくひととは? わかりやすく解説

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ゆく‐ひと【行く人】

読み方:ゆくひと

道を行く人。旅人

「門を出れば我も—秋の暮」〈蕪村句集


ゆくひと

作者川端康成

収載図書愛する人達 78改版
出版社新潮社
刊行年月2006.3
シリーズ名新潮文庫


ゆくひと

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 07:59 UTC 版)

母の初恋」の記事における「ゆくひと」の解説

156歳佐紀雄は、「やったあ」と歓声をあげて、浅間山噴火を見るために月夜ヴェランダ飛び出した佐紀雄は小さい頃から、軽井沢の別荘滞在中、浅間噴火する度にヴェランダ飛び出すので、両親笑われていた。爆発直後は、煙とは思えない恐ろしい力が凝結した固形と見える。いわば大地砲口から出たかりのこのように大きい力を形にして見ることの出来るのは、他にありそうもない佐紀雄は思っていた。煙が伸び上がったり、横にたなびいて拡がってしまってからは噴火見たがしないのである。 そんな佐紀雄のところへ弘子が寄り添い、肩に触れて、「なかへ入りましょう」と話しかけて来た。弘子の体臭や、娘らしい甘さ佐紀雄の胸にしみ、不意に悲しくなった。火山砂のように降って来ても、中へ入ろうとしない佐紀雄の顔に突然流れている涙を弘子は見た。それは思いがけないもので、少年純粋なものが伝わって来るだけだった帰ってゆく弘子を、佐紀雄は蝙蝠傘二本持って追って行き、傘はいらないと言う弘子と一つの傘になり町まで送っていった。弘子は話しているうちに、また佐紀雄の肩を抱いていた。佐紀雄は、どうしてよく知らない人のところへお嫁に行ってしまうのか、弘子さんを好きな人は沢山いるのに、と早口で弘子に聞いた。弘子は、「そういうものよ」と答えたが、佐紀雄は怒るように肩をすぼめて弘子の手はずした結婚するという人が、なにげなく自分の肩を抱いてくれることは、佐紀雄は許せないように思えた

※この「ゆくひと」の解説は、「母の初恋」の解説の一部です。
「ゆくひと」を含む「母の初恋」の記事については、「母の初恋」の概要を参照ください。

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