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楯状地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/22 20:50 UTC 版)
(たて状地 から転送)
楯状地(たてじょうち 、じゅんじょうち盾状地[1][2]やたて状地[3][4]とも表記。英: shield)とは、一般的に、構造地質学的に安定している、先カンブリア時代の結晶質火成岩と高度変成岩が露出する広い地域を指す。
楯状地を構成する岩石は5億7千万年以上前に形成され、時には20億-35億年前のものもある。先カンブリア時代後の地殻変動の影響をほとんど受けず、楯状地の縁辺やプレート境界で見られる地質活動と比べて、造山運動、断層運動や、他の構造運動が非常に少ない、比較的平らな地域である。
"Shield"という英単語は、1901年にエドアルト・ジュースが出版した『Das Antlitz der Erde』(地球の顔)の"schild"というドイツ語の単語を、H.B.C.ソラスが英語に翻訳したものである。
楯状地は、先カンブリア時代の基盤岩 (en:basement rocks) が地表に広範囲に露出した大陸地殻 (continental crust) の一部で、普通トーナライト組成を示す花崗岩や花崗閃緑岩起源の片麻岩からなる広大な地域であり、火山性堆積物や緑色岩の岩石帯から成る堆積岩帯に囲まれる。これらの岩石は緑色片岩 (en:Greenschist)、角閃岩とグラニュライト の変成相を示す。
楯状地は通常、大陸の中核をなし、カンブリア紀の褶曲した岩石によって縁取られている。地質学的に安定していたため、多くは長い間の浸食作用により現在までに準平原となり平坦化されている。しかし、一般に楯を伏せたようにきわめてなだらかな凸面であることが多い。周辺には浸食堆積物で表面が覆われたプラットフォーム(かつて「卓状地」と呼ばれた)が囲んでいる。
卓状地の下の楯状地は正確には結晶質基盤岩と呼ばれるが、水平に近い堆積層で覆われる。いずれにしても大陸地殻の安定陸塊であるクラトンを構成する一部である。そして楯状地の外側には激しい構造運動あるいはプレート運動を示すゾーンがある。これらの地域では数億年前から続く一連の複雑な造山運動が記録されている。
- ^ 文部省編 『学術用語集 地理学編』 日本学術振興会、1981年、ISBN 4-8181-8155-2 オンライン学術用語集
- ^ 文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年、ISBN 4-8181-8401-2 オンライン学術用語集
- ^ 文部省編 『学術用語集 地震学編』 日本学術振興会、1974年。オンライン学術用語集
- ^ 文部省編 『学術用語集 原子力工学編』 日本原子力学会、1978年。オンライン学術用語集
- 1 楯状地とは
- 2 楯状地の概要