映画情報 |
こほろぎ嬢
| 原題: | |
| 製作国: | 日本 |
| 製作年: | 2006 |
| 配給: | 旦々舎 |
| スタッフ | |
| 監督: | 浜野佐知 ハマノサチ |
| 原作: | 尾崎翠 オサキミドリ |
| 脚本: | 山崎邦紀 ヤマザキクニノリ |
| 企画: | 鈴木佐知子 スズキサチコ |
| 撮影: | 小山田勝治 |
| 音楽: | 吉岡しげ美 ヨシオカシゲミ |
| 美術: | 塩田仁 |
| 編集: | 金子尚樹 カネコナオキ |
| その他: | 奥津徹夫 オクツテツオ |
| 馬場明子 ババアキコ | |
| 助監督: | 酒井長生 サカイ |
| 照明: | 津田道典 ツダミチノリ |
| 題字: | 住川英明 スミカワヒデアキ |
| 解説 |
| 1998年に幻の作家・尾崎翠の作品と人生の謎に挑み、「第七官界彷徨−尾崎翠を探して」を製作・監督した浜野佐知。老人の性愛をテーマにした「百合祭」の、再び尾崎翠作品の映画化に取り組んだ。『こほろぎ嬢』といえば、尾崎翠ファンに人気の高い短編小説。これに『歩行』『地下室アントンの一夜』を加えた3作は、『第七官界彷徨』で独自の世界を築き上げた後の精神的にも技法的にもピークの時期に書かれた翠文学の到達点だ。これら3作品を連作として捉え、一本の映画として構成している。 |
| ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください |
| 三つの変わった恋の物語。最初が、少女・小野町子(石井あす香)の「片恋」、つまり相手が振り返ってくれることを期待しないで、純粋に思い続ける恋。町子が、故郷でお祖母さんと暮らしているところに、兄の友人の心理学研究者・幸田当八が訪れ、戯曲の恋のセリフを町子に朗読させる。最初はためらいながらも、ロマンチックな恋のセリフを何日か朗読した町子は、当八が去った後、彼の面影を胸にいだいて、毎日を夢見るように暮らしている。現実の当八というよりは、戯曲の恋の言葉によって触発された、ほのかで、はかない少女の恋だ。そんな町子が、たまたまお萩とおたまじゃくしのビンを持って訪ねたのが、二つ目の恋の主人公、引きこもり詩人の土田九作。九作は、町子がおたまじゃくしを眺めながら、深いため息をつくのを聞いて彼女が片恋をしていることに気づく。心のなかで、急速に町子に惹かれる九作。彼はいつも、片恋や失恋をしている女の子を好きになるが、現実に恋をしてしまうと、恋の詩が書けなくなるといって、自分から町子を遠ざける。そして、心が悲しいときや苦しいときに、それを口ずさむと心が軽くなる詩を、町子に教えてあげる。恋の詩を書くために、現実の世界では恋を封印する詩人の恋だ。町子のように、片恋をして面影を追い、おたまじゃくしとも心を通じ合わせるような少女が大人になったのが、三つ目の恋の主人公・こほろぎ嬢(鳥居しのぶ)。彼女の恋の相手は一人ではなく、また目の前の現実に生きている人でもない。図書館の奥で見つけたイギリスの神秘派の詩人シャープ氏(イアン・ムーア)と、彼の恋人の女性詩人マクロード嬢だ。こほろぎ嬢が調べたところによると、どうも二人は、二人で一人らしい。ひとつの身体に、男女ふたつの心が棲んでいる。そんな二人に時空を超えて「恋」をするこほろぎ嬢も、不思議な人だ。三つの恋のどれもが、現実の世界ではけっして実ることのない、静かで、夢か幻のような恋ばかりだが、みんな自分の「恋の言葉」を大切に抱きしめている。 |
固有名詞の分類
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