PENTAXのフィルム一眼レフカメラ製品一覧:35mm判 (KマウントAF機種)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/12 22:15 UTC 版)
ペンタックス *istシリーズ
ペンタックス*istシリーズは、従来のMZシリーズの小型軽量のコンセプトを引き継ぎつつ、より高機能・小型軽量を突き詰めたシリーズである。名称の*(アスタリスク)は、ワイルドカードの意味があり、そこに任意の語句を入れることで、「Artist」「Realist」「Journalist」「Specialist」などさまざまな「-ist」が誕生するように、あなた好みのカメラに仕立ててくださいという意味が込められている[7]。フィルムカメラとしての*istシリーズは1機種のみだが、以降デジタルカメラとして*ist Dシリーズに引き継がれた。同時発売のSMCペンタックス-FA Jレンズ群[8]では絞り環が省略され、以降のペンタックスの一眼レフでは、ボディ側からのみ絞りを操作するようになった。
- *ist - 2003年4月発売。小型化のために、フィルム装填方式をコンパクトカメラのようにグリップ側に装填する左右逆転の方式を採用した。シャッター速度は最高1/4000秒を実現。他にオートブラケット機能、電子プレビュー機能なども実装している。更にAF測距点が従来のMZ主流機の3点から11点選択式に、多分割測光機能も従来の6分割から一挙に16分割にまで増加された。また、選択されている測距点はスーパーインポーズ機能でファインダー上に直接表示されるようになり、背面データバック部には小型化の代償として新たに液晶パネルが移動し、選択用カーソルキーが設置され、現行のデジタル一眼レフ機の操作系に近いものとなった。マウントはKAFマウントを採用したため、KAF2マウントレンズのパワーズーム機能は使用できない。絞り連動環を省略し、絞りの制御は「ボディ側」で電子的連動によって行われるため、絞り環にAポジションの無いレンズは使用に制限がある[9]。また、この機種よりクォーツデート機能が一般化されたため、“クォーツデート”の呼称が無くなった。TIPA主催のカメラ賞である、「TIPA ヨーロピアン・フォト&イメージング・アワーズ 2003-2004」の“最優秀35mm一眼レフカメラ”に選出された。「ペンタックスの35mmレンズ交換式フィルム一眼レフ」として最後の機種となった。
- ^ 後に他社カメラでも採用され、一眼レフの標準的な機能となった。デジタル一眼レフが主流となった現在でも採用されている
- ^ ME FおよびsmcペンタックスAFズーム35-70mmF2.8でのみ採用
- ^ KAFマウントの詳細記事はKマウントの系譜の節を参照のこと。
- ^ SMCペンタックス-Fレンズ群の詳細記事はKマウント用交換レンズ:35mm判カメラ用の節のSMCペンタックス-Fシリーズの項目を参照のこと。
- ^ MZシリーズでは「1」の数字を持つ機種が発売されなかったこともあり(MZ-1やK-1(2000)は開発のみで未発売)、「1」の数字を与えられた機種は、2016年発売の35mmフルサイズデジタル一眼レフK-1まで待たなければならなかった。
- ^ シリーズ唯一のMF機であるMZ-Mについてはペンタックスのフィルム一眼レフカメラ製品一覧:35mm判 (KマウントMF機種)を参照。
- ^ https://www.facebook.com/ricohimaging.jp/posts/1253867778044248(2018年6月6日閲覧)
- ^ SMCペンタックス-FA Jレンズ群の詳細記事はKマウント用交換レンズ:35mm判カメラ用の節のSMCペンタックス-FA Jシリーズの項目を参照のこと。
- ^ カスタムファンクション設定によって絞り優先オート、あるいは露出計非作動のフルマニュアル撮影での使用に限定される
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