ベッドフォードOY 概要

ベッドフォードOY

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/08 10:17 UTC 版)

概要

ベッドフォードOY/OXを開発した工業メーカーのボクスホール社は1903年から自動車製造業に参入し、1905年に拠点をイングランド東部ベッドフォードシャーに移転、1925年からはアメリカ合衆国の自動車メーカーであるゼネラルモーターズの傘下となり、1930年から"ベッドフォード"のブランド名を冠するバス、バン、トラックタイプの車両の生産を始めていた。

第二次世界大戦前の1935年からはベッドフォードMWのシリーズ名で、後輪駆動、積載量15CWT(3/4トン)クラスの軍用小型ボンネットトラックの開発を始めており、1939年からは、同じく後輪駆動のボンネットトラック型で積載量60CWT(約3トン)のベッドフォードOY、および、OYをショートホイールベース化した積載量30CWT(約1.5トン)のベッドフォードOXの生産を開始した。

ベッドフォードOYは民間型として製造されていたベッドフォードOシリーズの改良型で、堅実な設計のボンネットトラックであった。汎用のカーゴトラック型であるGS(General Service)型のベッドフォードOYD、ウォータータンカーまたは燃料タンカー型のベッドフォードOYCなど、何種類かの派生型が開発された。1939年から1945年にかけて総計72,385両が生産され、イギリス軍やイギリス連邦軍で幅広く使用された。戦後も引き続き使用され、1950年代中旬以降になって、ベッドフォードRLシリーズに更新された。

ショートホイールベース型のベッドフォードOXはOYの半分の積載量の小型トラックとして制式化され、こちらも何種類かの派生型が生産された。汎用のカーゴトラック型はOYと同様に型番末尾にDが付くベッドフォードOXDとして製造された。ベッドフォードOXCはトラクター型の車種であった。また、装甲車型のベッドフォードOXAがOXDから改造され、948両が製造された。OXシリーズは総計24,429両が生産され、OYとOXを合わせた生産数は96,814両となっている。




「ベッドフォードOY」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ベッドフォードOY」の関連用語

ベッドフォードOYのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ベッドフォードOYのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのベッドフォードOY (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS