バトル・ロワイアルの登場人物 生徒たちの親族・関係者

バトル・ロワイアルの登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/27 05:55 UTC 版)

生徒たちの親族・関係者

三村の叔父
三村の父方の叔父。狭い借家の一人暮らしをしながら機械工場で働いていた。幅広い知識と実践的な技術を持っており、三村にはネットハッキングを含めたコンピューター技術、爆弾製造、バスケットボール、プレジャーボート、ナイフ、喧嘩などをレクチャーし(ただし銃は持っておらず、撃ち方も教えてくれなかった)、あらゆる点で影響を与えた。三村にとって、実の親以上に尊敬でき、何をやっても敵わない存在。反政府思想を持って反政府運動に関わっていた。プログラムの2年前に感電により急死したが、実際は危険思想のために政府によって秘密裏に殺害されたらしい。
漫画版では紳士的な容姿のバーのマスター。不特定多数の女性と軽薄に交際していた三村が1人の女性と真剣に交際できることを密かに望んでいたが、七原などの親友ができたことを喜んでいた。
映画版では存命であり、アジア某国でゲリラ活動をしている。当初は国会議事堂への爆弾テロを計画していたが、何らかの理由で逃走しており、この国での政治闘争を諦めている模様。公式ガイドブックでは「考えようによっては無責任な正義を振りかざす大人」とも紹介されている[17]。映画版の2では「戦う方法」を自ら望んで教えてもらっていた七原の回想から、七原がワイルドセブンを結成する前に死亡した模様。
映画版の2では真樹雄(まきお)という名前が設定され、漫画「天使たちの国境」では信崇という名前が設定されている[18]
安野 良子(あんの りょうこ)
七原と国信が生活している孤児院・慈恵館の館長。前館長の娘であり、熱心なクリスチャンでもある。約10年前に高校生であったため、年齢は20代後半と思われる。七原と国信がプログラムに選出されたことを知らされた際に反発したため、坂持(漫画では嘉門)に強姦されてしまった。漫画版ではプログラム終了後に以前と変わらずに子供達の世話をしている他、恋人らしき男性と仲良さげにしている様子を逃走中の七原によって目撃される場面が描かれた。映画版では登場しない。
大貫 慶子(おおぬき けいこ)
川田のクラスメイトで元恋人。三つ編みの長い一本結びが特徴的。かなりの美人。
前年度の神戸で実施されたプログラムに川田と共に巻き込まれ、死亡した。バードウォッチングが趣味で、彼女が川田にプレゼントした笛が彼にとっての形見になっている。
各メディアによって死因が異なり、原作では川田が最初に見つけた時にはすぐに逃げられてしまい、川田が2回目に見つけた時にはすでに死亡していた。漫画版では川田が論理的な面を強調したことに対し、「人の心を軽視している」として口論になったことがある。プログラムでは川田が日本刀でクラスメイトを刺し殺している場面を見て恐怖を感じて逃亡。残り3人まで生き残るが、川田を庇ってクラスメイトに撃たれ死亡。映画版では川田を生き残らせ、自分を殺させるために川田に銃で発砲して、川田に射殺された。
新谷 和美(しんたに かずみ)
七原の1つ年上のサックスプレイヤー。原作では彼女の影響で七原はロックに興味を持つようになった(漫画、映画版ではロックへの興味を持つきっかけが異なり、新谷も登場しない)。七原に告白されるが、彼氏がいたためにあっさり振っている。ぽっちゃりした容姿らしい。
七原の父
演 - 谷口高史
映画版のみの登場人物。男手一つで七原を育ててきたが、七原が小学校6年の時に失業してしまう。その後職探しをするも、折からの不況のために就職が中々決まらない。そして七原が中学へ入学した日に自宅で電気コードを使用して首つり自殺をした(第一発見者は帰宅した七原)。トイレットペーパーを体に巻き付けながら息絶えており、そこには彼の普段からの口癖であった「秋也がんばれ!」という文字が何度も書き連ねてあった[17]
なお、続編である「バトル・ロワイアルII 鎮魂歌」には、七原の父と容姿が酷似した自衛隊の特殊部隊「ATTAT」の隊長が出演している(演じている俳優も同じく谷口高史である)。
三村の叔父の恋人
漫画版のみの登場人物。三村の叔父の影響を受けて反政府活動をしている。三村の叔父が死亡した後、三村に爆弾の部品である雷管を渡した。プログラム終了後の七原と典子に対し、国外脱出の手配を整えるなどの世話をした。
なお、原作においても、身に着けていたピアスは「ずっと前に死んだ好きだった女のもの」として、想いを寄せていた女性が語られているが、それが恋人であるかどうかは不明。「天使たちの国境」では、三村の叔父が片想いしていた女性の存在が三村の口から語られている。その女性は三村の叔父とは別の男性と恋人として付き合っていたが、その男性が反政府運動に絡んで処刑され、その後に精神を病んで自殺した。女性の名前は「島本修子」[18]
中田(なかた)
漫画版のみの登場人物。神戸での川田のクラスメイト。
大貫に好意を持っており、半ばストーカーめいたことをしていた。神戸で実施されたプログラムに川田と共に巻き込まれる。プログラム中は大貫に銃を突きつけるが、川田に「安全装置がかかっている」と騙され、動揺したところを射殺される。

  1. ^ 文庫化の際にレミントンM31RSの「RS」を削除
  2. ^ 先述した様々な傷跡もそのときのもの。
  3. ^ 『バトル・ロワイアル・インサイダー―BRI』太田出版、360P頁。 
  4. ^ 禁止エリアに誘導して爆死に追い込んだ月岡、桐山に致命傷を負わされた川田を含むと13人。漫画版では杉村と琴弾も殺したため15人。映画では原作と同じく計13人の生徒を殺害(殺害された面子は微妙に異なり、稲田は殺害しておらず、代わりに飯島を殺害している。また月岡を直接殺害しているため、プログラム中の記録は12人となる)。
  5. ^ 映画版ではあくまでノリであって顔については主に言及されていない。
  6. ^ 父がゲイバーを経営しているという設定は原作、漫画同様。
  7. ^ 公式ガイドブック 2000, p. 27.
  8. ^ そのため灯台で七原を看病した際に遠回しに告白するも七原からは意味も分からずただ困惑されている。
  9. ^ a b c 公式ガイドブック 2000, p. 68.
  10. ^ 単行本では「コルト・ハイウェイ・パトロールマン」という実在しない拳銃名となっている
  11. ^ a b c d 公式ガイドブック 2000, p. 17.
  12. ^ 公式ガイドブック 2000, p. 67.
  13. ^ a b 公式ガイドブック 2000, p. 66.
  14. ^ 公式ガイドブック 2000, p. 18.
  15. ^ 公式ガイドブック 2000, p. 19.
  16. ^ 公式ガイドブック 2000, p. 20.
  17. ^ a b c d e f g 公式ガイドブック 2000, p. 58.
  18. ^ a b ただし、「天使たちの国境」の原作シナリオには名前は書かれていない。
  19. ^ B組の男子生徒たちをはじめ、三村からも「やれやれだぜ」と呆れられていた。


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