オーイ! とんぼ あらすじ

オーイ! とんぼ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/08 03:32 UTC 版)

あらすじ

トカラ編

ヤクザと不正な賭けゴルフをしたためにプロ資格を剥奪された中年の元プロゴルファー・五十嵐一賀は、職を得るためにはるばるフェリーで一晩かけて、鹿児島のトカラ列島の「火之島」へと転居してきた。

人口百数十人ほどしかいない『最高僻地5級地』の離島で出会った中学生3年生の少女・大井とんぼは、幼いころに両親を事故で亡くし、親戚が引き取りを拒否してトラウマとなり、漁師をする祖父のゴンじいに引き取られた過去があった。

島には島民たちが自ら作り上げた3ホールのゴルフコースがあり、とんぼはたった1本の「父の形見の3番アイアン」で遊びながらゴルフを覚えており、曲芸のような打球を自由自在に繰り出す「個性的で自由奔放なゴルフ」に五十嵐は魅せられていく。

型にはまらないゴルフのままで、とんぼに『競技ゴルフ』をさせてみたいと思うようになった五十嵐は策をめぐらし、島の診療所のマドンナ・安谷屋洋子の姪で、同年代で九州ジュニアに優勝したという安谷屋つぶらを島に呼び寄せる。プロ志向のつぶらとの出会いを機に、外の世界に興味を持ったとんぼは、島を出て高校へ入学してゴルフをすることを決める。(第7巻まで)

九州女子選手権編

熊本の高校に入学したとんぼは、2人の子供をプロにした『武蔵塚ゴルフ練習場』のオーナーである有働九五郎の家に下宿して、レッスンプロの長男・有働はじめのレッスンを受けることになる。前年度の九州ジュニア優勝の一年先輩の音羽ひのきにも打ち解けたとんぼは、初めての競技ゴルフ「九州女子選手権」に出場し、7本のクラブで初日1位となり関係者を驚愕させる。

2日目の最終組でただ一人無名の新人とんぼは、九州ジュニア優勝の音羽ひのき、日本ジュニア優勝の安谷屋つぶら、元世界ジュニアチャンピオンのエマ・クリスと一緒の組となる。しかし、スコアを気にしないとんぼの破天荒なゴルフは、ことごとく裏目に出てスコアを大きく落としてしまう。

強風となった3日目、最終組の3人がスコアを崩す中で、最終組から外れたとんぼだけが風を苦にすることなく快進撃を続ける。しかし、残り数ホールでプレッシャーを感じるようになったとんぼだが、プレッシャーを正面から受け止め、最終組の追撃をしのいでトータル215で優勝を決める。(第14巻まで)

日本女子アマ選手権編

日本女子アマ選手権に参加するため、とんぼは「双雲寺」というお寺に宿泊することになる。その寺で「鳴寂」という名で坊主をしている女子・猪股幸は、傷害で少年院に入っていたがゴルフで更生し、48インチのドライバーを武器に、とんぼと一緒の組で日本女子アマ選手権に出場する。鳴寂の大胆ゴルフに引きずられ、初日のとんぼは48位、鳴寂は30位に終わる。

2日目は、互いに新しいテクニックを試合で試しながらのプレイをした結果、とんぼは6位タイ、鳴寂は19位タイとなる。3日目は、父親がキャディーの大賀茂小鴨と一緒の組となり、素振りをしない小鴨のスピードゴルフに翻弄されるも、小鴨のプレイを自分のものとし、とんぼは3位、鳴寂は4位と躍進する。

4日目の最終組になったとんぼは、女子アマ最強と言われる1位の築山嬉々、2位の安谷屋つぶらと共に周ることになる。序盤でキキが大きくスコアを崩し、上位6名による混戦となり最終ホールまで激戦が続き、つぶらが優勝を勝ち取り、1打差でとんぼとキキが2位となる。(第25巻まで)

日本ジュニアゴルフ選手権編

九州ジュニアゴルフ選手権に出場したとんぼは、2位に6打差をつけて優勝して、日本ジュニア選手権に進む。そんな中、とんぼは通学で一緒になった、料理人を目指してバイトに励んでいる高校生・瀬名一馬と友達付き合いを始める。

日本ジュニアゴルフ選手権の初日、とんぼは11位タイから発進する。往年のゴルファーのようなプレイから、目の肥えた重鎮ゴルファーたちの注目を集め、2日目ではトップに躍進。最終組となった3日目、2位のつぶらに4打差をつけて圧勝し、トータル201でとんぼは優勝する。(第27巻まで)

ジュニアゴルフ・ワールドカップ編

つぶらと共に男女各6名の「日本代表チーム」に選抜されたとんぼは、世界を視野に入れた英会話でのコミュニケーションや、科学的なトレーニングを体験していく。それから半年後、トヨタジュニアゴルフ・ワールドカップが開催され、とんぼら日本代表チームも参加する。

八木小梅は才色兼備なアメリカ代表のマーガレットと対戦し、つぶらは騒々しいスペイン代表のガブリエラと対戦することになる。そしてとんぼは、賭けゴルフをしてゴルフを覚えたスペイン代表のデボラと対戦し、互いに「自由奔放なゴルフ」で競い合う。初日1位のタイとは一打差で、日本チームは2位。2日目には、タイとは2打差の2位と差を広げられる。

3日目、タイ代表のプリン、アメリカ代表のパティと対戦することになったとんぼは、メンバー全員が各チームで最下位同士ながら追撃を開始し、とんぼは前半29の本大会レコード記録を達成して、個人2位にまで浮上する。

最終日、1打差で追うタイチームに各自1打差ずつ勝つことを目標に、チーム世界一を目指して日本チームは奮闘するが、一進一退のまま終盤までもつれ込む。リカバリショットで手を痛めてしまったとんぼは、プレッシャーも重なり最終ホールのパットを外してしまい、タイの優勝となり日本は準優勝に終わる。(第36巻まで)

軽井沢ゴルフレディス編

軽井沢ゴルフレディスに出場することになったとんぼは、日本女子の強豪プロゴルファー達と対戦をすることになり、イップスに苦しんでいる古豪・朝菜ゆうな、これまで不遇のプロ生活を送ってきた夏目珠らと共にプレイすることになる。

とんぼは初日トップとなり、「期待の新人」として大きな注目を集める。しかし、キャディを務めた五十嵐の「プロ資格剥奪の過去」がマスコミに取り上げられて問題視され、観客の中傷を気にしたとんぼは大きくスコアを落としてしまう。

最終日、上位陣がひしめき合う中で、下宿先の有働家の長女・有働二子女と、調子を上げてきた夏目珠を抑えて、とんぼはアマチュアながら優勝を勝ち取る。(第45巻まで)

五十嵐プロテスト編

ワールドカップ編で知り合ったタイでコーチ業をしている日本人ダーウォの助言から、プロ復帰を目指す五十嵐はプロテストを受けるためタイへと飛ぶ。タイチームのコーチをしていた日本人女性アイの助けを借りて、タイでの衣食住をクリアしていくが、練習ホールでは五十嵐の技術をもってしても「タイのコース攻略のハードルは高い」と実感させられる。

日本語の通じるシングルマザー女性・ロムをキャディーに指名してプロテストに臨んだ五十嵐は、安定した「大人のゴルフ」を見せつけて初日・二日目連続で1位となる。しかし3日目、同伴プレイヤーのヒートの競争心に当てられた五十嵐は、大幅にスコアを落としてしまい、合格ラインギリギリのトータル+4となってしまう。

最終日、ヒートと、その双子の弟・クワイエットと共にプレイすることになった五十嵐は、追撃を開始していく。


  1. ^ 死因は交通事故[7]





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  オーイ! とんぼのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オーイ! とんぼ」の関連用語

オーイ! とんぼのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オーイ! とんぼのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオーイ! とんぼ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS