imap_open
imap_open — メールボックスへの IMAP ストリームをオープンする
説明
resource imap_open ( string mailbox, string username, string password [, int options] )mailbox への IMAP ストリームをオープンします。
この関数は、POP3 や NNTP サーバへのストリームをオープンする際にも使用可能です。 しかし、いくつかの関数および機能は IMAP サーバでしか利用できません。
パラメータ
- mailbox
-
メールボックス名(mailbox)は、サーバ名の部分と使用するサーバにおける
メールボックスへのパスから構成されます。特別な名前 INBOX は、
カレントユーザの個人メールボックスを意味します。
ASCII 空間で出力可能な文字以外の外国文字を含むメールボックス名は
imap_utf7_encode() でエンコードする必要があります。
サーバ部は '{' および '}' で括られ、サーバ名または IP アドレス、オプションの ':' から始まるポート指定子、('/' で始まる)オプションのプロトコル指定子 から構成されます。
サーバ部は、全ての mailbox パラメータで必須です。
{ で始まる名前はすべてリモート名で、 "{" remote_system_name [":" port] [flags] "}" [mailbox_name] のような形式となります。- remote_system_name - Internet ドメイン名 あるいは括弧でかこまれたサーバの IP アドレス。
- port - オプションの TCP ポート番号。デフォルトは そのサービスのデフォルトポート。
- flags - オプションのフラグ。以下の表を参照ください。
- mailbox_name - リモートメールボックス名。デフォルトは INBOX 。
表 140. オプションのフラグ名フラグ 説明 /service=service メールボックスにアクセスするサービス。デフォルトは "imap" 。 /user=user サーバへのログイン時のユーザ名。 /authuser=user リモートの認証ユーザ。指定されていた場合は、このユーザのパスワードが 認証に使用されます(例: administrator)。 /anonymous 匿名ユーザとしてアクセスします。 /debug プロトコルの通信内容をアプリケーションのデバッグログに記録します。 /secure ネットワーク越しにプレーンテキストのパスワードを送信しません。 /imap, /imap2, /imap2bis, /imap4, /imap4rev1 /service=imap と同じです。 /pop3 /service=pop3 と同じです。 /nntp /service=nntp と同じです。 /norsh 事前に認証済みの IMAP セッションを確立する際に、rsh や ssh を使用しません。 /ssl セッションの暗号化に SSL(Secure Socket Layer)を使用します。 /validate-cert TLS/SSL サーバの証明書を検証します(デフォルトの挙動です)。 /novalidate-cert TLS/SSL サーバの証明書を検証しません。サーバが自己証明の 証明書を使用している際に必要となります。 /tls セッションの暗号化に start-TLS の使用を強制し、それを サポートしていないサーバとの接続を拒否します。 /notls たとえサーバがそれをサポートしていたとしても、 セッションで start-TLS による暗号化を使用しません。 /readonly 読み込み専用でのメールボックスのオープンを要求します(IMAP のみ。 NNTP では無視され、SMTP および POP3 ではエラーとなります)。
- username
-
ユーザ名。
- password
-
username のパスワード。
- options
-
options はビットマスクであり、以下の組み合わせとなります。
- OP_READONLY - メールボックスを読み込み専用でオープンします。
- OP_ANONYMOUS - news に関して .newsrc を使用せず、更新もしません(NNTP のみ)。
- OP_HALFOPEN - IMAP 及び NNTP 名について、 接続をオープンしますがメールボックスはオープンしません。
- CL_EXPUNGE - メールボックスを閉じる際に、 自動的にメールボックスを削除します(imap_delete() および imap_expunge() も参照ください)。
- OP_DEBUG - プロトコルネゴシエーションをデバッグします。
- OP_SHORTCACHE - 短い(elt-only)キャッシングを行います。
- OP_SILENT - イベントを受信しません(内部で使用します)。
- OP_PROTOTYPE - ドライバのプロトタイプを返します。
- OP_EXPUNGE - リサイクルストリームを削除します。
- OP_SECURE - セキュアでない認証を行いません。
返り値
成功した場合は IMAP ストリームを、失敗した場合は FALSE を返します。例
例 962. imap_open() のさまざまな使用例
<?php
// ローカルマシンのポート 143 で稼動している IMAP サーバに接続するには
// 以下のようにします。
$mbox = imap_open("{localhost:143}INBOX", "user_id", "password");
// ローカルマシンのポート 110 で稼動している POP3 サーバに接続するには、
$mbox = imap_open ("{localhost:110/pop3}INBOX", "user_id", "password");
// SSL IMAP あるいは POP3 サーバに接続するには、プロトコル指定のあとに
// /ssl を追加します。
$mbox = imap_open ("{localhost:993/imap/ssl}INBOX", "user_id", "password");
// 自分でサインした証明書で SSL IMAP あるいは POP3 サーバに接続するには、
// プロトコル指定のあとに /ssl/novalidate-cert を追加します。
$mbox = imap_open ("{localhost:995/pop3/ssl/novalidate-cert}", "user_id", "password");
// ローカルマシンのポート 119 で稼動している NNTP サーバに接続するには、
$nntp = imap_open ("{localhost:119/nntp}comp.test", "", "");
// リモートサーバに接続する際は、"localhost" を接続したいサーバの
// 名前または IP アドレスに置き換えます。
?>
例 963. imap_open() の例
<?php
$mbox = imap_open("{imap.example.org:143}", "username", "password");
echo "<h1>Mailboxes</h1>\n";
$folders = imap_listmailbox($mbox, "{imap.example.org:143}", "*");
if ($folders == false) {
echo "コールが失敗しました<br />\n";
} else {
foreach ($folders as $val) {
echo $val . "<br />\n";
}
}
echo "<h1>INBOX のヘッダ</h1>\n";
$headers = imap_headers($mbox);
if ($headers == false) {
echo "コールが失敗しました<br />\n";
} else {
foreach ($headers as $val) {
echo $val . "<br />\n";
}
}
imap_close($mbox);
?>
参考
imap_close() |
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