Zababaとは? わかりやすく解説

Zababa

名前 ザババ

ザババ

(Zababa から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/08 08:19 UTC 版)

ザババ[ˈzɑːbɑːbɑː]あるいはザママ)は、メソポタミア神話の戦いを司る男性。古代メソポタミア、バビロニア北部の都市・キシュの都市神で[1][2]、初期王朝時代(前2900–2350年)には信仰の対象となっていたようである[3]古バビロニア時代(前1830-)ごろからはラガシュの主神・ニンギルス(ニヌルタ)と同一視されるようになった[3]。ザババの神殿であるエメテウルサグ(Emeteursag)はスムラエル(Sumulael)の時代(前1880-1845年)に建てられている[4]




  1. ^ シュメールのイナンナはアッシリアのイシュタルと同一視される。
  2. ^ 野牛の門の意[13]。翻訳によっては「偉大な門」とされる。W.G.Lambertに拠れば「牡鹿の扉」と「質の高い扉」の両義に取れる[14]。また、神を指す場合は「門の守護者」となる[14]
  3. ^ Leickは「最愛の青年」の意としているが「手を浄化するもの」と訳されることが多い。この場合はシュルシャガナ(Šul-šaga)を浄化の儀式である"šu-luḫ"と同じ語ととる。
  4. ^ ニヌルタ、ニニブ、そしてザババと同一視される。
  1. ^ Goddeeris 2002, p. 253.
  2. ^ Van Der Toorn 1996, p. 69.
  3. ^ a b Black 1992, p. 187.
  4. ^ Melville 2010, p. 92.
  5. ^ a b c Melville 2010, p. 93.
  6. ^ 日本オリエント学会 2004, p. 495.
  7. ^ Van Der Toorn 1996, p. 87.
  8. ^ Goddeeris 2002, p. 284.
  9. ^ Goddeeris 2002, p. 317.
  10. ^ 三笠宮崇仁 2000, p. 143.
  11. ^ Gavin 2008, p. 234.
  12. ^ De Shong Meador 2009, p. 13.
  13. ^ a b c Leick 2009.
  14. ^ a b Ebeling 1976, p. 44.
  15. ^ Black 1992, p. 39.


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