RT-2PM2 (ミサイル)
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| RT-2PM2 トーポリM (Topol-M) アメリカ国防総省番号: SS-27 NATOコード名: Sickle B |
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| 種類 | 大陸間弾道ミサイル (ICBM) |
| 原開発国 | |
| 運用史 | |
| 配備期間 | 最初の発射試験: 1994年12月 実戦配備: 2000年12月~現在 |
| 配備先 | ロシア戦略ロケット軍 (SRF) |
| 開発史 | |
| 開発者 | モスクワ熱技術研究所 (MIT) 主任設計者: Yury Solomonov |
| 製造業者 | ヴォトキンスク・ミサイル工場 |
| 製造期間 | 1994年12月~2010年 |
| 諸元 | |
| 重量 | 47200 kg |
| 全長 | 22.7m |
| 直径 | 1段目1.93m、2段目1.61m、3段目1.58m |
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| 精度 | 平均誤差半径 (CEP) 200m [1] |
| 弾頭 | 800キロトン核弾頭1基 (550キロトンまたは1メガトンという情報もある)[2] |
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| エンジン | 固体燃料ロケット3段式 |
| 誘導方式 | 慣性誘導 + GNSS [3] |
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発射
プラットフォーム |
ミサイルサイロ または 輸送起立発射機 (TEL) |
RT-2PM2 トーポリM(キリル文字:РТ-2ПМ2 «Тополь-М»、英語表記:Topol-M)は、ロシアが開発した大陸間弾道ミサイル (ICBM)である。アメリカ国防総省番号は SS-27 または SS-27 Mod 1、NATOコードはシックルB(Sickle B)と命名されている [4] [5] [6] (条約番号はRS-12M1(路上輸送型)、RS-12M2(サイロ格納型))。 [7]
ロシアの実戦配備されている最新式の大陸間弾道ミサイル (ICBM) の一つであり、ソビエト連邦の崩壊後に配備されたものとしては最初のものである。 [8] 路上可搬型ICBMである RT-2PM トーポリの改良型に当る。
ロシア語命名における РТ は "ракета твердотопливная", (英アルファベット表記: raketa tverdotoplivnaya、「固体燃料ロケット」)を意味し、УТТХ は "улучшенные тактико-технические характеристики"、(英アルファベット表記: uluchshenniye taktiko-tekhnicheskie kharakteristiki、「戦術的および技術的特性向上」)を意味する。 "Topol" (тополь) はロシア語で "ギンドロ"(ポプラ属の植物)を意味する。
このミサイルは、モスクワ熱技術研究所で独占的に設計、試作され、 ヴォトキンスク・ミサイル工場で製造されている。 [9] [10]
概要
RT-2PM(SS-25)トーポリの改良型で、ソ連時代の1980年代より開発が開始された。1994年に発射実験が行われ、部隊配備開始は1997年、作戦能力獲得は1998年のことである。当初はミサイルサイロから配備が開始されたが、後にMZKT-79221をベースとしたTEL車両にも搭載・配備されるようになった。2008年1月時点で46基がミサイルサイロに、6基がTEL車両に配備されている。2015年までに69基を配備予定[11]。迎撃対策として核爆発対応も進められており、放射線や電磁パルスに対するシールドを有している。
2005年にはアメリカ合衆国の弾道弾迎撃ミサイルに対抗するために、新型再突入体の試験が行われた。これは、宇宙空間・高層大気圏において軌道変更能力を持ち、それにより被迎撃性を減少させている[12]。
発展型として潜水艦発射弾道ミサイルのものもあり、R-30(SS-NX-30)として2005年から試射が行われている。後継として、MIRV化したRS-24が開発され、2010年から配備されている。
2023年4月13日に北朝鮮が発射した火星18はトーポリMを基にしていると、マサチューセッツ工科大名誉教授のセオドア・ポストルは指摘した[13][14]。
技術的特性
トーポリMは、 コールドローンチ方式、サイロ格納式または路上輸送型、3段式固体燃料ICBMである。 [15] 全長は22.7m、第1段の胴体直径は1.9mである。離昇時重量は、ペイロード重量1200kgを含んで47200kgである。800キロトン (550キロトンまたは1メガトンという情報もある)の核弾頭1基を搭載するが、設計上はMIRV (複数個別誘導再突入体)を搭載可能である。 [2] 主任設計者の Yury Solomonov によれば、このミサイルは、6基のMIRV弾頭とデコイ(囮のダミー弾頭)を搭載可能である。 [16] このミサイルの精度は、ロシアのICBMの中では最も高いと主張されている。 [17] ミサイルのボディはカーボンファイバー巻き付け法で製造されている。
トーポリMの配備は、強化されたミサイルサイロへの格納、またはMZKT-79221 "ユニバーサル" 8軸16輪・輸送起立発射機(TEL)に搭載されたAPU (ロシア語表記: АПУ、Aviatsionnoye Puskovoye Ustroystvo)ランチャーに格納しても可能である。 [17]
トーポリMのSTART II条約における正式名称(番号)は、ミサイルサイロ格納式がRS-12M2、路上輸送型がRS-12M1と考えられている。 [7]
第1段のロケットモーターは、ソユーズ連邦汎用技術センター(Soyuz Federal Center for Dual-Use Technologies; FSUE)で開発された。 このロケットモーターにより、このミサイルは他のICBMよりかなり高い加速性能を持つ。これによりミサイルは7.32km/sまで加速され、最大10000kmまで、より低い軌道で飛行できる。 [1] 固体燃料の設計であるため、ミサイルは長時間の警報待機状態を維持でき、発射命令が有れば数分以内に発射可能である。 [16]
開発と実戦配備
このミサイルの開発はアメリカ合衆国の戦略防衛構想 (SDI)に対抗するために、1980年代後期に開始された。 [18]
初期には RT-2PM トーポリの小規模な改良であったが、1992年に再設計が行われた。 [19] 主任設計者は Yuri Solomonov であり、この人物は後にR-30 ブラヴァーの開発を監督している。 [20]
最初の発射試験は1994年12月20日に行われ、ロシア北西部のプレセツク宇宙基地から発射されたミサイルは、4000km離れた標的に着弾した。 [21] [22]
2基のミサイルが、タチシェヴォ空軍基地 (Tatishchevo airbase)に試験的に戦闘配備された。 [21]
1998年12月に行われた第5回発射試験は、発射後にミサイルが空中爆発し、失敗に終わった。その2か月後に行われた第6回発射試験は成功した。 [21]
サラトフに駐留するタマンミサイル師団の第104連隊は、1998年12月30日から10基のミサイルの運用を開始した。1999年12月に、第2の連隊が発足し、さらに10基のミサイルの運用を開始した。 [21] [23]
サイロ発射式のトーポリMは、2000年7月13日の大統領布告により運用に入り、第3、第4、第5の連隊が、それぞれ、2000年、2003年、2005年に発足した。最後の連隊は2012年の発足となった。 [24]
2006年12月12日、最初の3基の路上輸送型トーポリMが就役し、テイコヴォ近くに駐留するミサイル部隊も発足した。 [25]
ロシア戦略ロケット軍(SRF)発表の現在のロシア戦略ロケットの戦闘序列(2007年12月)は、トーポリM の配備先として以下のサイトをリストアップしている: [26]
- 第27親衛ロケット軍 (本部: ウラジーミル)
トーポリMの耐用年数は15~20年である。
ミサイル防衛システム回避能力
ロシアによれば、このミサイルとそのいくつかの派生型RS-24 ヤルス、RS-26 ルベーシュおよびR30 ブラヴァーは、アメリカの現行のあるいは計画中のミサイル防衛システムを回避可能なように設計されている。 [27] 機動再突入体 (MaRV) は迎撃ミサイルによる破壊を回避し、照準妨害システムとデコイの搭載も可能であると言われている。 [28]
トーポリMの著しい特長の1つは、離昇後のエンジン燃焼時間が短いことである。これにより早期警戒衛星による発射時の探知を最小限に抑え、これはブーストフェイズにおける早期警戒と迎撃を困難にする。また、このミサイルは相対的に低い軌道を飛行し、これが防衛体制の確立と迎撃をより困難にする。 [29]
ワシントン・タイムズ紙(世界平和統一家庭連合系日刊紙)によれば、ロシアは回避行動が可能な再突入体ペイロードの試験に成功している。 [30] 試験用ミサイルは、2005年11月1日にカプースチン・ヤール試験場から発射さた。弾頭はポストブーストヴィークルから射出された後にコースを変え、これは再突入体の軌道予測を困難にする。
トーポリMへのMIRVの搭載
トーポリMを概略ベースとする、MIRVを搭載したミサイルはRS-24 ヤルスと呼ばれている。 2009年1月にロシアの情報源は、トーポリMの路上輸送型は2009年で生産を打ち切り、代わりにMIRV搭載のRS-24の生産に切り換えると示唆した。 [31]
運用主体
ロシア戦略ロケット軍(SRF)が唯一のRT-2PM2 トーポリMの運用主体である。 [32] 2020年3月の時点で、2個のロケット師団と、60基以上のサイロ格納型と18基の路上輸送型のRT-2PM2 トーポリMミサイルが実戦配備されている。
サイロ格納型:
路上輸送型:
RS-24 ヤルスへの切替のために、RT-2PM2 トーポリMミサイルは2010以来、新規購入はなされていないと考えられている。
登場作品
- 『エースコンバット アサルト・ホライゾン』
- NRF(新ロシア連邦)軍が使用する。
- 『エースコンバット インフィニティ』
- ユージア連邦軍が使用する。
- 『Devil's Third』
- ソロプレイのミッション7にて、劇中の主敵である旧ソ連残党のテロ組織「SOD(School Of Democracy)」が有する兵器として、同組織の表の顔である民間警備会社「ゼニート警備」の拠点内の一角にTEL車両搭載型が2基登場。これを見た主人公のアイヴァン・ザ・テリブル曰く、「トーポリM。ソ連の移動型ICBMランチャーだ。悪かねえ」とのことだが、同行していたデルタフォースのボブ大尉の判断によって、近くに停車していた燃料タンク車共々爆薬をセットされ、最後にはボブの手で遠隔起爆装置を操作されて爆破された。
関連項目
脚注
- 1 2 引用エラー: 無効な
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- ↑ www.missiledefenseadvocacy.org. “Missile Defense Advocacy Alliance » SS-27 / Topol-M”. missiledefenseadvocacy.org. 2026年4月23日閲覧。
- ↑ “SS-27 Sickle B”. Deagel.com (2011年3月10日). 2011年5月23日閲覧。
- ↑ “Russian ICBM Force Modernization: Arms Control Please!”. 2014年5月23日閲覧。
- ↑ “Crowdsourcing Russian ICBMs”. www.armscontrolwonk.com. 2014年5月23日閲覧。
- 1 2 RS-12M1/2 Topol-M (SS-27/RT-2PM2) (Russian Federation), Offensive weapons
- ↑ “RT-2PM2 Topol-M (SS-27 Mod 1 "Sickle B")” (英語). Missile Threat. 2022年4月25日閲覧。
- ↑ “RT-2PMU? – Topol-M SS-27 – Russian / Soviet Nuclear Forces”. Fas.org. 2011年5月23日閲覧。
- ↑ Land-Based Ballistic Missiles[リンク切れ]
- ↑ Russia to re-equip its new mobile ICBMs with multiple warheads
- ↑ Russian warhead alters course midflight in test
- ↑ 牧野愛博 (2023年7月28日). “北朝鮮の「火星18」はほぼ100%ロシアの、「SS27(トーポリM)」だった…!!「射程1.1万km、ワシントンに広島型の数十~数百倍の核爆弾を降らせる能力」の衝撃”. 現代ビジネス. 講談社. 2023年9月13日閲覧。
- ↑ “北朝鮮の新型ICBM発射、ロシアの役割巡る議論に火をつける”. ロイター (2023年8月19日). 2023年9月13日閲覧。
- ↑ “SS-25 (RS-12M Topol) - Missile Threat”. 2026年4月23日閲覧。
- 1 2 “Missile Threat | SS-25 (RS-12M Topol)”. 2016年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月3日閲覧。
- 1 2 “Russia”. The Nuclear Threat Initiative (Nti.org) 2011年5月23日閲覧。
- ↑ Bleek, Philipp C. (1 June 2000). “Russia Approves Topol-M, Warns Missile Could Defeat U.S. Defense”. Arms Control Today 30 (5): 26.[リンク切れ]
- ↑ “Defense & Security Intelligence & Analysis: IHS Jane's | IHS”. 2012年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年10月22日閲覧。
- ↑ Champlin, Luke (October 2009). “Russia Defends Struggling Missile Program”. Arms Control Today 39 (8): 45. オリジナルの2015-05-24時点におけるアーカイブ。.
- 1 2 3 4 Norris, Robert S.; Arkin, William M. (1 July 2000). “Russian Nuclear Forces, 2000”. Bulletin of the Atomic Scientists. オリジナルの24 September 2015時点におけるアーカイブ。 2015年5月15日閲覧。.
- ↑ “Russia tested a prototype for a new intercontinental ballistic missile successfully”. Defense Daily. (22 December 1994). オリジナルの24 September 2015時点におけるアーカイブ。 2015年5月15日閲覧。.
- ↑ Hoffman, David (1998年12月27日). “Russia Set To Deploy Topol-M Missiles; Move Comes Amid Dispute on Control”. Washington Post. オリジナルの2016年1月8日時点におけるアーカイブ。 2015年5月15日閲覧。
- ↑ “"Тополь-М": история создания и перспективы - Ракетная техника”. rbase.new-factoria.ru. 2026年4月23日閲覧。
- ↑ Strategic Missile Forces spokesman Col. Alexander Vovk, quoted by ITAR TASS.
- ↑ Strategic Rocket Forces (2007-12-13). “Strategic Rocket Forces – Russian strategic nuclear forces”. Russian Strategic Nuclear Forces 2011年5月23日閲覧。.
- ↑ “General says Russia will counter U.S. missile defense plans”. USA Today (2008年5月27日). 2011年5月23日閲覧。
- ↑ Confidencial Digital (2014年3月11日). “= 5CyD8dla8oM Así es el Topol-M, el misil ruso que burla el Escudo Antimisiles”. 2026年4月23日閲覧。
- ↑ “Russia Approves Topol-M; Warns Missile Could Defeat U.S. Defense”. Armscontrol.org (2000年6月). 2011年5月23日閲覧。
- ↑ Washington, The (2005年11月20日). “Russian warhead alters course midflight in test”. Washington Times. 2011年5月23日閲覧。
- ↑ Армс-Тасс (2009年1月22日). “= article&aid = 65371&cid = 25 ru:Армс-Тасс” (ロシア語). Arms-tass.su. 2011年10月3日時点の= article&aid = 65371&cid = 25 オリジナルよりアーカイブ。2011年5月23日閲覧。
- ↑ Kristensen, Hans M.; Korda, Matt (9 March 2020). “Russian nuclear forces, 2020”. Bulletin of the Atomic Scientists 76 (2): 73–84. Bibcode:2020BuAtS..76b.102K. doi:10.1080/00963402.2020.1728985.
外部リンク
- SS-27のページへのリンク