Qpip
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/07/04 23:41 UTC 版)
QPIP(キュー・ピップ、Qualified Patent Information Professional)は、特許情報の検索、分析、および活用において高度な専門知識と実務能力を持つ専門家を認定する国際資格である。日本語では認定特許情報プロフェッショナル。
特許情報分野における専門性の標準化と信頼性の向上を目的として、2018年に設立された。運営母体は、オランダに本部を置く非営利組織「ISBQPIP(国際認定特許情報専門家標準化委員会:International Standards Board for Qualified Patent Information Professionals)」である。[1]
設立の背景
従来、特許調査や知的財産(IP)分析のスキルは、各国の民間資格や実務経験によって個別に評価されており、世界共通の標準的な評価基準が存在しなかった。また、近年の無料の検索ツールや生成AI等の普及に伴い、プロフェッショナルによる高度な調査・分析の価値を明確に示す必要性が生じていた。
これを受け、欧州特許ドキュメンテーショングループ(PDG)、欧州特許情報ユーザーグループ連合(CEPIUG)、米国特許情報ユーザーグループ(PIUG)などの専門家ボランティアが協力し、2018年8月31日に認証機関であるISBQPIPが正式に設立された。
資格の取得方法
QPIPの認定を受けるには、主に以下の2つのルートが存在する。
- 認定試験(Examination)ルート 少なくとも2年に1回(通常2回にわたりオンライン形式で実施される、5つのタイムゾーンに対応した国際試験に合格する方法。試験では特許法や特許システムの知識、検索・分析の実務能力が厳格に評価される。
- 過去の経験認定(PER:Prior Experience Recognition)ルート 10年以上の十分な実務経験を持つ専門家を対象とした、試験免除による特許情報プロフェッショナルの認定制度。地域ごとに「一度限りの特設申請期間」が設けられる特例措置である。欧米を皮切りに実施され、日本においては2024年11月から2025年1月にかけて申請が受け付けられ、2025年に初の国内認定者が誕生した。
資格の維持と義務
認定されたQPIPは、資格を維持するために以下の要件を満たす必要がある。
- 行動規範(Code of Conduct)の遵守。
- 年会費の支払い。
- 年間の**継続プロフェッショナル開発(CPD:Continued Professional Development)**活動への参加と、規定ポイント(最低10ポイント)の獲得。これにより、最新の特許制度や検索技術に関する知識のアップデートが義務付けられている。[2]。
脚注
- ↑ “Home | Qpip” (英語). qpip.org. 2026年7月3日閲覧。
- ↑ “Qualified Patent Information Professional (QPIP™)”. Qualified Patent Information Professional (QPIP™). the International Standards Board for Qualified Patent Information Professionals (ISBQPIP). 2026年7月3日閲覧。
- Qpipのページへのリンク