Moon Revengeとは? わかりやすく解説

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Moon Revenge

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/08/16 20:29 UTC 版)

「Moon Revenge」
セーラー戦士[メンバー 1] の シングル
初出アルバム『美少女戦士セーラームーンR 劇場版 MUSIC COLLECTION』
B面 I am セーラームーン
リリース
規格 シングル(8cmCD)
録音 1993年10月17日 (1993-10-17)
日本の旗 日本・太平スタジオ[1]
ジャンル J-POP・アニメソング
時間
レーベル フォルテ・ミュージックエンタテインメント(FMDC-505)
作詞 冬杜花代子
作曲 小坂明子
チャート最高順位
  • 週間85位(オリコン)[2]
  • 1994年度年間464位(オリコン)
セーラー戦士[メンバー 1] シングル 年表
Moon Revenge
(1993年)
恋する乙女は負けない/同じ星に生まれた二人だから
(1994年)
テンプレートを表示

『Moon Revenge』(ムーン・リベンジ)は、劇場用アニメーション『劇場版美少女戦士セーラームーンR』の主題歌シングルである。1993年12月1日にフォルテ・ミュージックエンタテインメント(コロムビアエデュテイメント)より発売された[3][4]。

背景

表題曲「Moon Revenge」は、劇場用アニメーション『劇場版美少女戦士セーラームーンR』のエンディング主題歌として使用されている。同作の監督、幾原邦彦の要望により、ミュージカル『美少女戦士セーラームーン外伝 ダーク・キングダム復活篇』で好評を博した冬杜花代子と小坂明子のコンビが起用されることになった[1]。

歌詞について、冬杜曰く「すべての人間の心の奥底に、共通してある"形”を取り出してみた」という[1]。また、彼女は「『セーラームーン』のテーマというのはいろいろあると思うんですけど、そのひとつは、運命づけられた"宿命の愛”だと思うんですよね。曲名の「Moon Revenge」は、直訳すると"月の報復"という意味になります。月の王国が人間たちに課した、ある種の復讐がくりかえされるという…。つまり、月の光を浴びることで、人間の理性が消しとんでしまう、そんな宿命的な愛を、わたしは「Moon Revenge』と、名づけたんです。でも、歌の詞というのは書いた本人にしかわからないこともあるし、それぞれに違う受けとり方があってもよいと思うんです。だからこそ、歌というのは、すばらしいんでしょうね」と述べている[1]。ストーリーの文脈において、主人公・月野うさぎと他のセーラー戦士たちの関係が描かれ、彼女たちの深い絆を反映しているとされる[5]。

楽曲の制作について、小坂は「ミュージカルのときもそうでしたが、最近のポップスは、先に曲を作り、後から詞をのせていくというやり方が多いんです。でも今回は、先に冬社さんの詞がありましたから、そういう意味では、大変理想的な曲作りができたと思います。詩のほうも、これまでになく、過激でセクシーな内容でしたから、これに負けてはいけないと、小気味いいプレッシャーのなかで仕事ができましたね。今回の主題歌は、声優さんたちがお歌いになるということで、音域や歌いまわしなど、技術的なところに関しては注意して書きました。でも、わたしがお手伝いできるのは、せいぜいレコーディングまで。あとは、声優さんやディレクターさんのお力ですからね。アニメの歌というのは、独特の潔癖さがあるんです。ですから、わたしたちが精一緒やって、ようやく子どもたちに理解してもらえるレベルのものがてきる。むずかしいですけど、それだけにやりがいのある楽しい仕事ですね」と述べている[1]。

5人のセーラー戦士役の声優(三石琴乃・久川綾・富沢美智恵・篠原恵美・深見梨加)による歌唱である[6]。

レコーディング

レコーディングは1993年10月17日に新宿・太平スタジオで行われた[1]。同日、声優たちは神奈川県の向ヶ丘遊園で開催されたイベント『美少女戦士セーラームーンR ~向ヶ丘遊園スペシャル~』に出演した後、スタジオに向かった。スケジュールの都合により、篠原恵美のパートのみ後日別のスタジオで収録された。歌の参考にするためのデモテープが渡されたのはレコーディングのわずか二日前であったとされる[1]。レコーディングセッションに関して、劇場版関連の公式情報によると、声優たちの共通の感想は「ようやく五人全員で歌える曲ができたことが、なによりもうれしい」であったとされる[1]。2017年、三石は「歌うっていうのが大変。練習はしたけど、レコーディングの記憶がない。スタッフさんたちは苦労したかもしれない。でもうさぎちゃんとして歌うので、うさぎとして歌えれば伝わると思った」と語った[7]。同年12月25日に東京・丸の内東映にて開催さ特別クリスマスイベント『セーラームーンとXmas』において、5人の声優によって本曲を初めてライブで披露された[1]。

メディアでの使用

『劇場版美少女戦士セーラームーンR』のエンドロールで流されるほか、同作のクライマックスの決戦シーンでも劇中歌として使用された[5][8]。特にこのクライマックスでの挿入歌としての使用は、『美少女戦士セーラームーン』シリーズのファンから屈指の名シーンとして高く評価されており[9]、ファンたちの間で「Moon Revenge」も名曲として広く認識される大きな要因となっている[5][6]。

『劇場版 美少女戦士セーラームーンEternal』(2021年公開)の監督・今千秋は本曲を自身の原点として、その映画の劇中歌「Moon Effect」を作曲担当の月蝕會議に「『Moon Revenge』のようにシーンを熱く盛り上げる楽曲が欲しい」とリクエストしたとされる[10]。

リリース

1993年12月1日、8センチCDシングルとして発売された。

カップリング曲「I am セーラームーン」は、劇場用アニメーション『メイクアップ!セーラー戦士』のエンディング曲として使用されている。

本作にはオリジナル・カラオケは収録されておらず、そのバージョンが1997年9月20日に発売されたボックスセット『美少女戦士セーラームーン メモリアルソングBOX』に初収録された。

チャート成績

1993年12月13日付オリコン週間シングルランキングで、初週4,080枚を売上げて86位に初登場した[2]。2週目に初週を上回って最高85位を記録した。同ランキングに計7週にわたりチャート・インし、累積売上が24,130枚を記録している[2]。

シングル収録内容

  1. Moon Revenge [4:02]
  2. I am セーラームーン [4:59]
    • 歌:セーラームーン(三石琴乃)& セーラー戦士(久川綾・富沢美智恵・篠原恵美・深見梨加)
    • 作詞:武内直子、作曲:永井誠、編曲:林有三
    • アルバム『美少女戦士セーラームーンR 〜未来へ向かって〜』収録曲「I am セーラームーン」の再録したリアレンジバージョン。本曲では三石琴乃がメインボーカルを担当しており、他の声優4人がコーラスを担当している。

収録アルバム

曲名 収録アルバム 発売日 規格品番 備考
Moon Revenge 『美少女戦士セーラームーンR 劇場版 MUSIC COLLECTION』[11] 1993年12月21日 FMCC-5019
『美少女戦士セーラームーンS BIG BOX』 1994年11月21日 FMZX-1-1〜2
『美少女戦士セーラームーン メモリアルソングBOX』[12] 1997年9月20日 COCC-14459〜64 オリジナルとカラオケで収録。
『美少女戦士セーラームーン メモリアルミュージックBOX』[13] 1998年2月21日 COCC-14785〜94 コーラスなしカラオケ、劇場版サイズとして収録。
『美少女戦士セーラームーン スーパーベスト』[14] 2000年6月21日 COCX-30947
『美少女戦士セーラームーン The 30th Anniversary Memorial Album』[15] 2023年2月18日 NAS-2122~3
I am セーラームーン 『美少女戦士セーラームーンR 劇場版 MUSIC COLLECTION』 1993年12月21日 FMCC-5019
『美少女戦士セーラームーン メモリアルソングBOX』 1997年9月20日 COCC-14459〜64 オリジナルとカラオケで収録。
『美少女戦士セーラームーン メモリアルミュージックBOX』 1998年2月21日 COCC-14785〜94 劇場版サイズとして収録。

カバー

曲名 アーティスト 収録作品 発売日 規格品番 備考
Moon Revenge 朝川ひろこ 『美少女戦士セーラームーンSS in Paris』[16] 1995年3月21日 FMCC-5056
プリティキャスト 『美少女戦士セーラームーン ソングコレクレクション』[17] 1996年5月21日 COCC-13403
山本麻里安 『百歌声爛 女性声優編II』[18] 2008年1月23日 SVWC-7526
井上麻里奈 『百歌SAY!RUN!2010』[19] 2010年8月18日 ESBL-2283~4 2010年4月17日に開催されたライブ音源。
小坂明子 『懐想〜linked to 40yrs〜』[20] 2013年3月20日 DDCZ-1857 作曲者によるセルフカバー。
ももいろクローバーZ 『MOON PRIDE』(ももクロ盤)[21] 2014年7月30日 KICM-1533
緒方恵美、勝生真沙子 『アニメグ。25th』[22] 2017年10月11日 LACA-15665 ハイレゾ配信版では緒方のソロバージョンも収録。
東京フィルハーモニー交響楽団 『美少女戦士セーラームーン 25周年記念Classic Concert ALBUM』[23] 2017年12月6日 KICA-3269~70 2017年8月2日、3日に東京芸術劇場で行われたコンサート音源。
BiSH 『美少女戦士セーラームーンTHE 25TH ANNIVERSARY MEMORIAL TRIBUTE』[24] 2018年4月4日 KICA-3271
ももいろクローバーZ 『月色Chainon』(ももクロ盤)[25] 2021年1月13日 KIZC-610 有安杏果卒業後の4人体制による「Moon Revenge -ZZ ver.-」として収録。
石田燿子 N/A 2021年7月30日に公式YouTubeチャンネルにて歌ってみた動画を公開[26]。
森口博子 N/A 2023年7月14日にBS11で放送された音楽番組『Anison Days』にて披露[27]。
スタァライト九九組 『Animelo Summer Live 2023 -AXEL- DAY2』[28] 2024年3月27 2023年8月26日にさいたまスーパーアリーナにて開催された『Animelo Summer Live 2023 -AXEL-』で披露[29]。
立石梨沙子 『初雪記念日/Moon Revenge』[30] 2024年12月2日 配信シングル
I am セーラームーン 石田燿子 『ウルトラアニメユーロビートシリーズ 美少女MAX~THE POWER OF NEW ANIMATION SONGS~』[31] 2001年5月25日 PICA-1226

脚注

注釈

ユニットメンバー

  1. 1 2 3 セーラームーン(三石琴乃)、セーラーマーキュリー(久川綾)、セーラーマーズ(富沢美智恵)、セーラージュピター(篠原恵美)、セーラーヴィーナス(深見梨加)

出典

  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 『映画 美少女戦士セーラームーンRメモリアルアルバム』講談社〈なかよしメディアブックス③〉、1994年。ISBN 4063245535。
  2. 1 2 3 “オリコンランキング情報サービス「you大樹」(要会員登録)”. オリコン. 2026年3月19日閲覧。
  3. ↑ “劇場版「美少女戦士セーラームーン」~ムーン・リヴェンジ [廃盤]”. CDジャーナル. 2026年3月20日閲覧。
  4. ↑ “Moon Revenge | セーラー戦士”. オリコンニュース. オリコン. 2026年3月19日閲覧。
  5. 1 2 3 苫とり子 (2021年1月11日). “アニメ『セーラームーン』シリーズ彩る名曲たち 「ムーンライト伝説」から「月色Chainon」まで、大人も惹きつける魅力を考察”. リアルサウンド. 2026年3月19日閲覧。
  6. 1 2 “緒方恵美『アニメグ。25th High Edition』レビュー”. リスアニ! (2017年10月11日). 2026年3月19日閲覧。
  7. ↑ 藤本洋輔 (2017年7月2日). “三石琴乃&幾原邦彦監督が『劇場版 美少女戦士セーラームーンR』を熱く語る「”花” は“愛”」「本気・熱量を子どもたちにぶつけたい」”. SPICE. 2026年3月19日閲覧。
  8. ↑ こたにな々 (2021年2月11日). “映画『美少女戦士セーラームーンR』が傑作たる理由 幾原邦彦が示す月野うさぎの存在意義”. KAI-YOU. 2026年3月19日閲覧。
  9. ↑ “小坂明子インタビュー”. 美少女戦士セーラームーン20周年記念トリビュートアルバム特設サイト (2021年1月11日). 2026年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年3月19日閲覧。
  10. ↑ 岸野恵加 (2023年7月5日). “『美少女戦士セーラームーン』の音楽史振り返り!『ムーンライト伝説』が鐘の音ごと華麗に復活”. Medery. Character's. 2026年3月23日閲覧。
  11. ↑ “「美少女戦士セーラームーンR」劇場版 MUSIC COLLECTON~音楽集~”. CDジャーナル. 2026年3月19日閲覧。
  12. ↑ “美少女戦士セーラームーン Memorial Song Box”. HMV. 2026年3月19日閲覧。
  13. ↑ “「美少女戦士セーラームーン」メモリアル・ミュージック・ボックス [10CD]”. CDジャーナル. 2026年3月19日閲覧。
  14. ↑ “「美少女戦士セーラームーン」スーパーベスト”. CDジャーナル. 2026年3月19日閲覧。
  15. ↑ “「美少女戦士セーラームーンThe 30th Anniversary Memorial Album」”. キングレコードオフィシャルサイト. キングレコード. 2026年3月19日閲覧。
  16. ↑ “美少女戦士セーラームーンSS in Paris | 朝川ひろこ”. オリコンニュース. オリコン. 2026年3月20日閲覧。
  17. ↑ “プリティキャスト「美少女戦士セーラームーン ソングコレクレクション」 | COCC-13403”. ビルボードジャパン. 2026年3月20日閲覧。
  18. ↑ “百歌声爛-女性声優編-Ⅱ・百歌声爛”. ソニーミュージックオフィシャルサイト. 2026年3月20日閲覧。
  19. ↑ “百歌SAY!RUN!2010 | 百歌声爛”. ソニーミュージックオフィシャルサイト. 2026年3月20日閲覧。
  20. ↑ “「美少女戦士セーラームーン」でも活躍 小坂明子さん音楽活動40周年で記念アルバム”. アニメ!アニメ! (2013年1月12日). 2026年3月20日閲覧。
  21. ↑ “ももクロ、『美少女戦士セーラームーンCrystal』OPテーマ「MOON PRIDE」とジャケ写を解禁!全世界同時配信も決定!”. リスアニ! (2014年7月5日). 2026年3月20日閲覧。
  22. ↑ “緒方恵美 / アニメグ。25th”. CDジャーナル. 2026年3月20日閲覧。
  23. ↑ “歓喜の渦!「美少女戦士セーラームーン」25周年記念クラシックコンサート大盛況のうちにフィナーレ!早くもCD化決定!”. リスアニ! (2017年8月4日). 2026年3月20日閲覧。
  24. ↑ “LiSA、サイサイ、BiSHらが名曲歌う 『セーラームーントリビュート』詳細発表”. オリコンニュース. オリコン (2018年3月16日). 2026年3月20日閲覧。
  25. ↑ “ももクロとセーラー5戦士が歌う劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』主題歌CD「月色Chainon」ももいろクローバーZ盤の全曲試聴トレーラー公開!”. リスアニ! (2021年1月7日). 2026年3月20日閲覧。
  26. ↑ “【カバー】Moon Revenge / 石田燿子 ver.【劇場版美少女戦士セーラームーンR】”. YouTube (2021年7月30日). 2026年3月20日閲覧。
  27. ↑ 森口博子 [@hiloko_m] (2023年7月14日). “2023年7月14日のツイート”. X(旧Twitter)より2026年3月20日閲覧.
  28. ↑ “総勢62組が出演した「アニサマ2023」Blu-ray化、バックステージ映像も収録”. 音楽ナタリー (2023年12月1日). 2026年3月20日閲覧。
  29. ↑ ““アニソン”の多様性をギュッと凝縮した、忘れられない1日に! “Animelo Summer Live 2023 -AXEL-”DAY2・レポート!”. リスアニ! (2023年8月30日). 2026年3月20日閲覧。
  30. ↑ “初雪記念日/Moon Revenge by 立石梨沙子”. TuneCore Japan (2024年12月2日). 2026年3月20日閲覧。
  31. ↑ “ウルトラアニメユーロビートシリーズ 美少女MAX~THE POWER OF NEW ANIMATION SONGS~”. CDジャーナル. 2026年3月20日閲覧。



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