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Hideyuki Hashimoto

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/08/13 15:17 UTC 版)

Hideyuki Hashimoto
出生名 橋本 秀幸
生誕 1986年(39 - 40歳)
出身地 日本 大阪府
ジャンル アンビエント
ネオ・クラシカル
ポスト・クラシカル
職業 作曲家、ピアニスト
担当楽器 ピアノ
活動期間 2012年 -
レーベル nlart
XXIM Records
公式サイト https://hideyukihashimoto.com/

Hideyuki Hashimoto(ヒデユキ・ハシモト、本名:橋本 秀幸、1986年 - )は、日本の作曲家、ピアニスト。大阪府出身、香川県在住[1]。

即興演奏を基盤としたソロ・ピアノ作品を中心に活動しており、2012年にアルバム『earth』を発表して以降、ソロ作品を継続的に発表している。2025年にはSony Music Masterworks傘下のXXIM Recordsからアルバム『Time』を発表した[2]。

来歴

幼少期と音楽的背景

  • 1986年、大阪府に生まれる。幼少期にはエレクトーンを習い、高校卒業後は音楽専門学校のジャズピアノ科に進学した。卒業後はキーボード奏者として、ジャズに限らずバンドやサポート演奏など幅広い活動を経験した[3]。
  • 専門学校在学中、即興演奏の指導を受けたことが、その後の演奏スタイルに影響を与えた。Hashimotoによれば、「本当に自分が感じた音だけを弾けばいい」と指導された経験をきっかけに、周囲に合わせて音数を増やすのではなく、自らが必要と感じた音だけを奏でる即興演奏を志向するようになったという[3]。
  • ジャズからは大きな影響を受けており、学生時代にはビル・エヴァンスのドキュメンタリー『The Universal Mind of Bill Evans』にも影響を受けたと述べている[3]。

ソロ活動の開始

  • バンドやサポート演奏を経験する一方で、自身により適した表現を模索し、ソロ活動を開始した。2012年6月20日にファースト・アルバム『earth』を発表し、同年12月26日には『air』を発表した。2017年までに自主制作によるアルバムを計5作発表している[3]。

香川県への移住

  • 大阪府出身であるが、その後香川県高松市へ移住した。移住の契機について、橋本は直島への一人旅で海辺の自然環境に触れたことを挙げており、「自然のそばで音楽を作りたい」と考えるようになったと述べている[3]。
  • 香川移住後2年目には、瀬戸内国際芸術祭に関連する企画で高見島を訪れ、旧小学校に残されていたピアノと周囲の自然音を用いた録音を行った。この録音をもとに、2014年2月1日に3枚目のアルバム『home』を発表した[3]。
  • 2017年9月20日には、ソロ・ピアノ作品『room』と『out room』を同時発売した。2019年秋にはアルバム『草稿』を発表し、同年冬には東京のピアノアトリエFluss(現・um)で関東公演を行った。橋本によれば、この時期から国内でCDを扱うカフェや店舗が増えていったという[3]。

ストリーミングでの広がり

  • 2020年の新型コロナウイルス感染症の流行以降、毎月1曲ずつ配信シングルを発表するようになった。これらの楽曲が音楽配信サービスのプレイリストに取り上げられたことで、海外のリスナーにも作品が広がったとしている[3]。
  • 2025年時点で、Billboard JAPANは橋本の楽曲が世界で月間600万回以上ストリーミング再生されていると報じている。XXIM Recordsによれば、2012年のデビュー以降の累計ストリーミング再生数は2億回を超えている[3][4]。

XXIM Recordsでの活動

  • 2021年、Sony Music Masterworks傘下のレーベルXXIM Recordsから連絡を受け、同レーベルの若手アーティスト企画「XXIM:EXPO」に参加した。2022年には同企画からEP『Fractals』を発表した。XXIM Recordsは、橋本を同シリーズに参加した日本人ピアニスト兼作曲家として紹介している[3][5]。
  • 2023年にはHiroco.MとのデュオEP『Epistrophy』をXXIM Recordsから発表した[3]。
  • 同年秋には初めてヨーロッパを訪れ、ドイツ・ベルリンのFunkhaus Berlin内にあるStudio LEITERでレコーディングを行った。ベルリンのほか、アイスランド、ベルギー、イタリアなども訪れ、その際の経験が後のアルバム制作に反映された[3]。
  • 2025年4月25日、XXIM Recordsからアルバム『Time』を発表し、同レーベル初の日本人アーティストとしてグローバル・デビューした。『Time』は橋本にとって初の海外録音作品で、Studio LEITERで録音された楽曲を中心に全16曲を収録している[3][4]。

音楽性

  • 橋本の音楽は、ソロ・ピアノと即興演奏を中心としている。本人は自身の音楽について、クラシックよりもジャズからの影響が強く、ポスト・クラシカルの音響や質感にも影響を受けていると説明している[3]。
  • 即興性を重視し、あらかじめ譜面上で作品を完成させてから演奏するのではなく、ピアノを弾く過程で生まれた音やフレーズを作品へ発展させる制作方法をとる。幼少期から、楽譜に縛られず自宅のピアノを自由に弾く時間を好んでいたという[3]。
  • また、自然環境や演奏空間も作品制作に大きな影響を与えている。香川県の海や風、鳥や木々の音などに触れ、「ゆらぎ」のような自然のリズムが自身の作品にも表れている可能性があると述べている。高見島で制作された『home』では、周囲の自然音を含む環境そのものを録音の一部として取り込んだ[3]。
  • XXIM RecordsはHashimotoについて、即興演奏や作曲において「空間」の使用を探究しているピアニスト・作曲家と紹介している[4]。

海外での活動

  • ストリーミングを通じて海外での聴取が増加した後、ヨーロッパでの録音や公演にも活動を広げた。2024年にはイタリアの音楽フェスティバルに出演し、海外でのライブ活動も行っている[3]
  • 2025年のBillboard JAPANのインタビューでは、今後さらに海外でのライブ活動を増やしたいとの意向を示している[3]。

ライブ活動

  • ソロ・ピアノ公演を中心に日本国内外で演奏活動を行っている。
  • 2013年には瀬戸内国際芸術祭関連企画「海のテラス」に参加し、高見島の旧小学校に残されていたアップライトピアノを使用した演奏を行った。
  • 2024年にはイタリアで開催された音楽フェスティバルへ出演し、ヨーロッパでの演奏活動も開始した[3]。

コラボレーション

  • これまでに映像作品、ダンス、写真、美術など他分野との共同制作を多数行っている。
  • 2023年にはベルリンを拠点に活動するピアニストHiroco.MとEP『Epistrophy』を共同制作した[6]。

評価

  • 橋本をBillboard JAPANは、「坂本龍一や小瀬村晶に続く、日本のポスト・クラシカル・シーンを担う存在」と紹介している[3]。
  • 橋本をMikikiは、Spotifyにおいて複数の楽曲が1000万回以上再生され、「Turn」は2000万回以上再生されていることを紹介するとともに、「世界で最も聴かれている日本人ピアニスト」と評している[7]。
  • 橋本をXXIM Recordsは、「空間を楽器の一部として扱う作曲家・ピアニスト」と紹介している[4]。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

[8]

発売日 タイトル レーベル
2012年6月20日 earth nlart
2012年12月26日 air
2014年2月1日 home
2017年9月20日 room
2017年9月20日 out room
2019年 草稿
2020年 breath
2025年4月25日 Time XXIM Records

EP

[9]

  • Fractals(2022年、XXIM Records)
  • Epistrophy(2023年、Hiroco.Mとの共作、XXIM Records)

シングル

[10]

  • aprils
  • opus
  • Rise
  • Sign
  • Reflection
  • Still
  • Moon
  • Turn

出典

  1. ↑ “Profile”. Hideyuki Hashimoto Official Website. 2026年8月13日閲覧。
  2. ↑ “Hideyuki Hashimoto インタビュー”. Billboard JAPAN. 2026年8月13日閲覧。
  3. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 “<インタビュー>Hideyuki Hashimoto 香川とベルリンでピアノと向き合い完成させた世界デビュー作『Time』を語る”. Billboard JAPAN (2025年4月25日). 2026年8月13日閲覧。
  4. 1 2 3 4 “Time - Hideyuki Hashimoto”. XXIM Records (2025年4月28日). 2026年8月13日閲覧。
  5. ↑ “XXIM Records celebrates one-year anniversary”. XXIM Records (2022年3月24日). 2026年8月13日閲覧。
  6. ↑ “Hideyuki Hashimoto”. XXIM Records. 2026年8月13日閲覧。
  7. ↑ “Hideyuki Hashimotoインタビュー”. Mikiki. 2026年8月13日閲覧。
  8. ↑ “Release”. Hideyuki Hashimoto Official Website. 2026年8月13日閲覧。
  9. ↑ “Hideyuki Hashimoto”. XXIM Records. 2026年8月13日閲覧。
  10. ↑ “Hideyuki Hashimoto”. Linkco. 2026年8月13日閲覧。

外部リンク




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