Good Deliveryとは? わかりやすく解説

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Good Delivery

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/05/21 05:50 UTC 版)

重量12.4 kg(400トロイオンス)のGood Delivery金地金バー
重量31.1 kg(1,000トロイオンス)のGood Delivery銀地金バー

Good Delivery(グッド・デリバリー)規格は、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)が定める規則であり、卸売のロンドン地金市場における決済に用いられる金地金バーおよび銀地金バーの物理的特性を規定している。[1] また、LBMA Good Delivery Listに掲載される承認精錬所の要件も定めている。

Good Deliveryバーは、大型で高い純度を持つことで知られる。これらのバーは、鋳型によって形成される特徴的な台形状の角柱形をしており、この形状は均一な製造と一定した傾斜面の形成に役立つ。この傾斜面は、ドラフトまたはアンダーカットとも呼ばれる。[2][3]

金地金バーおよび銀地金バーに関するGood Delivery規則

Good Delivery規格の全体は、LBMAの文書であるThe Good Delivery Rules for Gold and Silver Bars: Specifications for Good Delivery Bars and Application Procedures for Listingに収められている。この文書は、金地金バーおよび銀地金バーの品位、重量、寸法、外観、刻印、製造に関する具体的な要件を含んでいる。また、計量、梱包および引渡しの手続きも定めており、精錬業者が当該規格を遵守するための方針についても説明している。現行版のGood Delivery Rulesは、2026年1月に公表された。[4]

基本仕様

金地金バー

  • 品位:純金995.0千分率以上
  • 刻印:シリアル番号、精錬業者のホールマーク、品位、製造年
  • 金含有量:350–430トロイオンス(11–13 kg)
  • 推奨寸法
    • 長さ(上面):210–290 mm
    • 幅(上面):55–85 mm
    • 高さ:25–45 mm

銀地金バー

  • 品位:銀999.0千分率以上
  • 刻印:シリアル番号、精錬業者のホールマーク、品位、製造年[5]
  • 銀含有量:2025年1月1日以降は900–1,100トロイオンス(28–34 kg)、2008年1月1日以降に製造されたバーは750–1,100トロイオンス(23–34 kg)、2008年1月1日以前に製造されたバーは500–1,250トロイオンス(16–39 kg)
  • 推奨寸法
    • 長さ(上面):250–350 mm
    • 幅(上面):110–150 mm
    • 高さ:60–100 mm

金または銀のいずれのバーについても、重量を刻印することは推奨されていない。これは、引渡し時にバーが正式に再計量され、その重量が当初刻印された重量と異なる場合でも優先されるためである。また、取扱いや試料採取によってバーの重量が変化することもあり、その場合、当初の重量表示は有効性を失う可能性がある。[6]

Non–Good Delivery

Good Delivery規則に適合しないバーは、Non–Good Deliveryと呼ばれる。Good Deliveryバーに類似しているものの、要件を完全には満たさない場合には、適合品と区別するために「NGD」の刻印を施さなければならない。[1]

LBMA Good Delivery List

LBMAは、承認された精錬所を対象とする2つのGood Delivery Listを維持している。1つは金用、もう1つは銀用である。掲載されるには、一定の最低基準、すなわち業歴、純資産および生産量を満たし、Good Deliveryバーを製造できる能力を示していなければならない。掲載企業は、LBMAによる監視を受けることに同意する。定期的な監視への参加を拒否した掲載企業は、Good Delivery Listから除外され、Former Listに移される。[1]

Good Delivery Referees

LBMAは、Good Delivery Systemを監督し、Good Delivery認定を受けた企業を監視するため、5社をGood Delivery Refereesとして認定している。[7] Refereeの主な役割は次のとおりである。

  • 掲載申請者に対する技術的評価
  • Good Delivery Listに掲載された精錬業者に対する予防的な監視
  • 各種事項に関する技術的助言の提供

Refereeとして認定されている企業は次のとおりである。

  • Argor-Heraeus SA(スイス)
  • Metalor Technologies SA(スイス)
  • PAMP SA(スイス)
  • Rand Refinery (PTY) Ltd(南アフリカ)
  • Tanaka Kikinzoku Kogyo K.K.(日本)

関連項目

脚注

  1. 1 2 3 “LBMA - Good Delivery Rules”. www.lbma.org.uk. 2015年11月11日閲覧。
  2. ↑ “GLOSSARY OF ADVANCED COMPOSITE MATERIALS TERMS – Composites Australia” (英語). 2026年5月6日閲覧。
  3. ↑ “LBMA Good Delivery Gold Bars: Standard and List Mechanics” (英語) (2026年4月29日). 2026年5月6日閲覧。
  4. ↑ “Good Delivery List Rules, Conditions for Listing for Good Delivery Refiners”. LBMA (2026年1月). 2026年5月21日閲覧。
  5. ↑ “Understanding the Marks on Silver Bars”. Vintage Silver (2022年4月5日). 2026年5月21日閲覧。
  6. ↑ “The Good Delivery Rules for Gold and Silver Bars: Specifications for Good Delivery Bars and Application Procedures for Listing (v1.1)”. The London Bullion Market Association (2019年1月). 2019年9月29日閲覧。
  7. ↑ London Bullion Market Association: LBMA Referees

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