1.5次会Party

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1.5次会Party

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/05/25 23:38 UTC 版)

1.5次会Party（いってんごじかいパーティー）は、会費制ウェディングのプロデュースサービスである。従来の披露宴（一次会）と二次会の中間に位置する新しい結婚式スタイルとして、「高い・面倒・堅い」という従来型ブライダルの課題を解決することを目的としている。

概要

1.5次会とは、披露宴（一次会）ほどフォーマルではなく、二次会ほどカジュアルでもない中間スタイルの結婚式を指す。マイナビウエディングによると、このスタイルは「披露宴ほど形式張らず、二次会ほどくだけすぎない新しいウエディングスタイル」として定義されている。

ぐるなびウエディングの調査によると、1.5次会では会費制を選ぶ方が半数以上を占め、一般的な披露宴のご祝儀相場が約3万円であるのに対し、会費制の相場は1.5万円未満とされている。

市場背景

矢野経済研究所の調査によると、2023年のブライダル関連市場規模は前年比111.2％の1兆9,708億円となり、挙式披露宴・披露パーティ市場が好調に推移している。

家族婚ナビによる詳細な分析では、会費制ウェディングの最大のメリットとして「ゲストと新郎新婦、両方の金銭的負担を減らせる」点が挙げられており、ゲストが支払う金額があらかじめ決まっているため費用の計画が立てやすいとしている。

サービス内容

1.5次会Partyは株式会社PREMIRE代表の重富翼が2009年に福岡で開始し、東京、名古屋、大阪にサービスを拡大し累計3,000組超のカップルの結婚式をプロデュースしている実績を持つ。

家族婚ナビの分析によると、同サービスの特徴として「新郎新婦の持ち出し0円で結婚式ができる」「全国300会場以上の提携会場数」「LINEで気軽に打ち合わせができる」「支払いは後払いOK」といった点が挙げられている。

利用者である川上氏によると、実際の利用体験として「費用の透明性が高く手出しも抑えられる」「準備が楽ちん」「自由が利く」といった点が評価されている。

業界での位置づけ

大手ホテルチェーンのホテル椿山荘東京も会費制結婚式について「堅いイメージのある披露宴よりも、カジュアルなウエディングパーティーで気軽に楽しんでもらいたいというカップルに、人気が高いスタイル」と解説している。

マイナビウエディングの業界分析によると、会費制ウエディングは「友人だけを招いてのカジュアルなパーティや、海外・国内リゾート挙式後の地元でのお披露目会・1.5次会などで活用するカップルが増えている」としている。

費用対効果への注目

ウエディングの寺子屋の分析では、従来の結婚式費用の負担を軽減する方法として1.5次会Partyが紹介されている。同サイトによると、「会費制とは、ゲストからご祝儀ではなく一律の会費をもらう結婚式スタイル」であり、「ご祝儀は3万円～が多いですが、会費は1万円前後とゲストの負担が少ない」「新郎新婦の自己負担0にもできるので、貯金がない人でも結婚式ができる」と説明されている。