ダンガノン子爵とは? わかりやすく解説

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ダンガノン子爵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 09:22 UTC 版)

ダンガノン子爵(ダンガノンししゃく、: Viscount Dungannon)は、アイルランド貴族の爵位。2度創設され、いずれも廃絶している。

歴史

ダウン県の政治家、軍人でアイルランド庶民院議員を務めたマーカス・トレヴァー英語版(1618–1670)は1662年8月28日にアイルランド貴族であるダウン県ローズ・トレヴァーのトレヴァー男爵ティロン県におけるダンガノン子爵Viscount Dungannon, co. Tyrone)に叙された[1]。初代子爵の後を息子ルイス・トレヴァー(c.1667–1692)とマーカス・トレヴァー(1669–1706)が継承したが、2人ともに男子をもうけず、1706年に3代子爵マーカスが死去すると爵位がすべて廃絶した[2]

トレヴァー家の遺産は初代ダンガノン子爵の娘メアリーの息子マーカス・ヒル(?–1751)が相続したが、マーカス・ヒルは生涯未婚のまま死去、遺産はヒル家の手に渡った[3]。マーカス・ヒルの異母兄弟ウィリアム・ヒルの息子マイケル・ヒルの次男アーサー・ヒル(c.1694–1771)は1759年1月にトレヴァーを姓に加え、1766年2月17日にアイルランド貴族であるオルダーフリートのヒル男爵ダンガノン子爵Viscount of Dungannon)に叙された[3][4]。その曽孫にあたる3代子爵アーサー・ヒル=トレヴァー英語版(1798–1862)保守党の政治家として庶民院議員、アイルランド貴族代表議員を務めたが、息子をもうけず、1862年に死去すると爵位はすべて廃絶した[5]。トレヴァー家の遺産は遠戚のアーサー・エドウィン・ヒル=トレヴァー卿英語版(1819–1894)が相続し、アーサー・エドウィンは1880年にトレヴァー男爵英語版に叙された[5]

ダンガノン子爵(1662年)

  • 初代ダンガノン子爵マーカス・トレヴァー英語版(1618年 – 1670年)
  • 第2代ダンガノン子爵ルイス・トレヴァー(1667年ごろ – 1692年)
  • 第3代ダンガノン子爵マーカス・トレヴァー(1669年 – 1706年)

ダンガノン子爵(1766年)

  • 初代ダンガノン子爵アーサー・ヒル=トレヴァー(1694年ごろ – 1771年)
    • アーサー・ヒル=トレヴァー閣下(1738年 – 1770年)
  • 第2代ダンガノン子爵ルイス・トレヴァー(1763年 – 1837年)
  • 第3代ダンガノン子爵アーサー・ヒル=トレヴァー英語版(1798年 – 1862年)

出典

参考文献

関連項目




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