イリーナ_(映画)とは? わかりやすく解説

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イリーナ (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 07:39 UTC 版)

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イリーナ
'Ирина'
監督 ナデジダ・コセバ
脚本 スべトスラブ・オブチャロフ
ボヤン・ブレティック
ナデジダ・コセバ
製作 ステファン・キタノフ
出演者 マルティナ・アポストロバ
フリスト・ウシェフ
イリニ・ザンボナス
カシエル・ノア・アッシャー
クラシミル・ドコフ
イヴァン・サヴォフ
音楽 ペータル・ドゥンダコフ
編集 ニーナ・アルタパーマコワ
制作会社 Art Fest, Right Solutions
公開 2018年10月18日
上映時間 96分
製作国  ブルガリア
言語 ブルガリア語
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イリーナ』(ブルガリア語: Ирина;英語:Irina)は、2018年に公開されたブルガリア映画。監督はナデジダ・コセバ、主演はマルティナ・アポストロバ[1][2]代理母出産を経験した女性の姿を描く。16の映画祭に出品され、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019など11の映画祭で受賞を果たした[3]

プロット

ブルガリアの小さな町。夫、幼い息子と暮らすイリーナ。レストランで働いていたが、料理やビールをこっそり家に持ち帰っていたのがばれてクビになる。同じ日、夫のサショが庭の地下に石炭をとりにいくと天井が突然崩れ、生き埋めになる。一命はとりとめたが、サショは両脚の膝から下を失った。

イリーナひとりで一家を支えなければならない。レストランの店主に事情を話したが、雇ってくれない。ネットで仕事をさがすうち、「代理母」で大金が手に入ることを知る。ソフィアに住む裕福な夫婦に連絡をとり、契約をかわす。子を産んだら、3日以内に渡す約束である。

裕福な夫婦の受精卵をイリーナの子宮に入れると、妊娠に成功した。夫婦は肉体労働をするな、肉を食べるな、酒を飲むな、と干渉してくる。胎児が男であることがわかると、服や靴の色、部屋や家具の色を青にしようと盛り上がる。イリーナは商品として扱われることに腹を立て、中絶する!とキレる。夫婦はソフィアの高級アパートを提供して機嫌を取ろうとする。いっぽう夫のサショは、イリーナがしょっちゅう家を空けるので不満がつのり、ソフィアに行くならもう帰ってくるなと責める。

分娩予定日が近づいた。胎児は元気に子宮を蹴る。3D超音波の胎児の顔が自分に似ていると裕福な妻は喜ぶ。しかしイリーナは子どもを手放したくないという気持ちにかわっていた。それを知った裕福な妻は逆上するが、その時破水がおこり、お産にのぞむイリーナを不安げに見守る。結局元気に生まれた赤ちゃんを夫婦に渡し、イリーナは家路につく。眼からはとめどなく涙が流れる。夫と我が子が待つ家に帰り着くと、涙は乾いていた。

キャスト

[2][3]

  • マルティナ・アポストロバ - イリーナ
  • フリスト・ウシェフ - サショ(イリーナの夫)
  • クラシミル・ドコフ - ヴァリアーム(養蜂家)
  • ニコライ・トドロフ - レストランのオーナー
  • カシエル・ノア・アッシャー - ルードミラ(イリーナの姉)
  • アレクサンダー・コセフ - ボチダー(裕福な夫)
  • イリニ・ザンボナス - エヴァ(裕福な妻)
  • イヴァン・サヴォフ - 医師

クルー

[3]

  • 監督 - ナデジダ・コセバ
  • プロデューサー - ステファン・キタノフ
  • 脚本 - スべトスラブ・オブチャロフ、ボヤン・ブレティック、ナデジダ・コセバ
  • 撮影 - キリル・プロダノフ
  • 編集 - ニーナ・アルタパーマコワ
  • 美術 - イベリバ・ミネバ
  • 衣装 - ビクトール・アンデエフ
  • メイク - ペティヤ・シメオノワ
  • 録音 - モムチル・ボジュコフ
  • 音楽 - ペータル・ドゥンダコフ

評価

[3]

受賞した映画祭

  • Golden Rose Bulgarian Feature Film Festival - Varna (2018)
  • Warsaw International Film Festival - Poland (2018)
  • Cottbus International Film Festival - Germany (2018)
  • Tirana International Film Festival - Albania (2018)
  • Tbilisi International Film Festival - Georgia (2018)
  • Hong Kong Film Festival (2019)
  • Fajr International Film Festival - Iran (2019)
  • Crossing Europe International Film Festival - Linz, Austria (2019)
  • BIFest Bari International Film Festival - Italy (2019)
  • SEEfest South East European Film Festival Los Angeles - USA (2019)
  • SKIP CITY INTERNATIONAL D-Cinema FESTIVAL - Japan (2019)

脚注

  1. ^ イリーナ”. フィルマークス. 2022年5月1日閲覧。
  2. ^ a b Irina”. IMDb. 2022年5月1日閲覧。
  3. ^ a b c d IRINA (2018)”. Official website. 2022年5月1日閲覧。

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