くにたけ いざよいとは? わかりやすく解説

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国武十六夜

国武十六夜の俳句

えごの花天の秤は傾けり
かたつむり空描き足して昏れにけり
からだ中水の音する蛇の殼
この海に死ねば一生透きとおる
さざ波の化石にとまる黒揚羽
さんさんと蝶のこわれる石地
てのひらで風あたためる花八つ手
なわとびの縄の中なる青山河
ひまわりの日没といる無蓋貨車
みんみんの峠を越えし風呂敷よ
むらさきの花に動悸のありにけり
ランバダを踊り原爆など知らぬ
七夕や王様クレヨン散らかりて
乱心の蛍もありて水の罠
凌霄の日花の果ての火のたまり
声を出す夾竹桃も被爆の木
夕空に祖のあつまる木守柿
尺蠖の立つていぶかる空の紺
山ざくらふかい空から人招く
山国の鬼に声出す唐辛子
慈悲心鳥こだまの奥は濡れており
早梅や海売るための拇印捺す
春の猫薄刃のような水を飲む
木にのぼり遠国へゆくかたつむり
死の際に青空が押す花こぶし
水を欲る被爆の手あり硝子器に
水底の蝌蚪それぞれに国ざかい
水音のわが身をぬける蛍かな
汚染魚を包んで濡れる夕刊紙
波音は天に帰らぬ桃の花
清しこの静かなる夜を被爆して
父の日を信濃へ越える切通し
白墨の粉で虹書く花鳥忌
磨崖仏霧の額を集め合う
空瓶と遠雷ひとつ海に浮く
立葵この垂直のながし眼よ
紫木蓮白い柩がふと過ぎる
船霊の湾に赤絵の皿を積み
花季の壁に人体解剖図
蜜柑のはな波にマリアの鐘ひびき
蟬の穴木の沈黙の裏側に
西行忌壁をはみだす藁の月
触れてみる駱駝の瘤に五月来る
野に死ぬと思うているのに春畳
野仏のうしろざぶざぶ芹洗う
鑑真の海押しひらき白梅は
青を着て人の没後を焼茄子
鳥たちに素顔を見せぬ鳳仙花
鶏頭の緋はいくつもの扉をあけて
鶴帰る海へこだまを返しつつ
 

「くにたけ いざよい」の例文・使い方・用例・文例

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