美女と野獣 (ミュージカル) 映画版との違い

美女と野獣 (ミュージカル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 14:15 UTC 版)

映画版との違い

  • 映画冒頭、魔女が魔法をかけたバラは野獣21歳の誕生日まで咲き続けることになっているが、舞台版では何年も咲き続けることになっている。
  • オープニングの曲『Belle 』において、映画版では羊の群れが通り過ぎる中、噴水に座ってお気に入りの本について歌うが、舞台版では近くの町人の腕を掴んで本を見せる。
  • ガストンがベルの家に向かう途中、3人の若い町娘がベルではなく3人のうち1人を選んでほしいと語るが、ガストンはうぬぼれてベルと結婚した後なら誰とでも付き合うと語る。
  • ベルの家の前庭で洗濯物を干そうとすると、ガストンはベルにプロポーズする。ベルが家の中に入るまで村人たちはおらず、ガストンの屈辱は誰も目撃していない。
  • 馬のフィリップは出てこない。ベルが編んだモーリスのマフラーは発明フェアに向かう時のお守りとなった。モーリスが野獣に囚われた後、マフラーは森の中で、ベルと結婚式を挙げるつもりのガストンに鹿猟に行かされたルフウに発見され、ルフウはそれを誰の物か知らずに身につけて町に戻る。これを見たベルが父の失踪を知り、徒歩で森に向かう。
  • モーリスの薪割り機は地下ではなく、発明フェアに向かう際に馬のフィリップの代わりに使用する自転車のような機械の後ろにある。
  • Gaston 』の曲で村男の多くの旋律をルフウが歌う。
  • 映画では名が明かされていないが、はたきに変身させられた者の名はバベットである(ただし続編の1つではフィフィという名になっている)。役柄が拡大した関係上、人間時の姿もあり、大きな羽はたきをもった長スカートのメイド姿をしている。
  • 映画では名が明かされていないが、ベルの部屋のタンス夫人の名はMadame de la Grande Bouche(マダム・デ・ラ・グランデ ブーシェ)であり、以前はオペラの著名な歌姫であったとされる。バベット(羽はたき)同様に人間時の姿もあり、ドレスを着飾ったふくよかなおばちゃんである。
  • スツールに変身させられる犬は登場しない。
  • ティーカップに変身させられるチップは演じる上で不都合が生じるため役柄が縮小された。ティーカップ型のヘルメットを被り、台車型のテーブルの上から顔だけを出している。
  • ルフウ、ムッシュ・ダルク、バベット、タンス夫人の役柄は映画より拡大された。
  • ベルと野獣が夕食を共にするかどうかで口論するシーンは寝室の中ではなく、ドアが閉められ外側で行われる。
  • Be Our Guest 』のシーンにおいて、ベルはただ席について見ているのではなく、ルミエールら食器たちのダンスに参加する。
  • 変身のシーンはやや変更された。映画版では完全に変身するが、舞台版では徐々に変身させられることにルミエール、コグスワース、ミセス・ポット、バベット、タンス夫人は幾つかのパートで嘆き(タンス夫人は自虐笑いも)、使用人の一部はすでに完全に変身してもはや言葉を失い口もきけず、目も見えず耳は聞こえず、動けない様子を見て自分たちもいつかこうなると恐れる。
  • 野獣以外の変身させられた人物は魔法がかけられた初期段階と後半では変化が進んでいる状態になって違いが出ており、ルミエールやコグスワースは髪(コグスワースは帽子含め)がそれぞれ蝋燭や時計の一部になり、ポット夫人は帽子がポットの蓋に変化し、タンス夫人はよりタンス姿になり、バベット(羽はたき)はスカートから足にかけてのみがはたきだったのが両手もはたきになる。
  • ベルが西翼を探検した後、ルミエールとコグスワースは城内を案内し、野獣はお盆にのせた食事をベルの部屋に運ぶが、ベルの野獣に対する嫌悪感を聞いてしまったため怒りと不機嫌さでお盆を投げ捨てる。
  • ベルが野獣に文字の読み方を教えるシーンは映画版では少ししか出てこないが、舞台版では拡大されている。また映画版の本は『ロミオとジュリエット』だが、舞台版では『アーサー王』である。
  • The Mob Song 』の間、ベルとモーリスは地下に閉じ込められておらず、ベルは怒りの村民たちに先回りしようしてこっそり城を抜け出るが、心配したモーリスは共に向かう。
  • 屋根の上での戦いの間、ベルはガストンと野獣よりも下の位置におり、バルコニーから手を伸ばすのではなく叫ぶ。
  • 村人が城に強襲したシーンで、映画でポット夫人が村人に熱湯をかけて倒すシーンが演出上無くなった代わりに、チップが頭から霧の紅茶を吹きかけてからポット夫人が注ぎ口になった腕で村人の胸元を裏拳の要領ではたき倒す。
  • 村人が城に強襲したシーンで、映画でタンス夫人が村人を扉や引き出しで殴って昏倒させたり、身体で押しつぶしたり、タンスの中に閉じ込めてドレスアップさせるといったシーンが演じる都合により一切無くなった代わりに、バイキングヘルメットを被り、槍っぽい武器を構えて、オペラ調に声を張り上げてから村人らに立ち向かっていく。
  • 村人が城に強襲したシーンで、バベット(羽はたき)が追いかけられるも、お色気で村人を誘惑、こっそり後ろから来たルミエールが村人の尻に火をつける。
  • ガストンは野獣の背中を1度ではなく何度も刺した後、バランスを崩す。
  • 人間に戻った際、ポット夫人は映画では白髪だが、こちらではプラチナブロンド系であり、息子のチップも映画ではブロンドだがこちらでは赤毛で髪を後ろで結んだ(他年度もキャスト子役で髪色や髪型が異なる)姿になっている。

注釈

  1. ^ ティム・ライスはハワード・アッシュマンが他界後に引き継いで制作。

出典

  1. ^ Zoglin, Richard.Bye Bye, Birdie. Hello, Rent"TIME magazine, May 15, 2008. Reported in its May 15, 2008 issue that this musical ranked as the fourth most frequently produced musical by U.S. high schools in 2007.
  2. ^ Evans, Everett (1993年11月28日). “Disney Debut; First stage musical, Beauty, will test waters in Houston”. The Houston Chronicle: p. 8 
  3. ^ https://www.youtube.com/watch?v=dafZc5xGLNE
  4. ^ Long Runs on Broadway”. www.playbill.com (2014年12月14日). 2014年12月27日閲覧。
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  6. ^ Hill, Jim (2008年6月3日). “"High School Musical 5 & 6" ?! "Beauty & the Beast" headed back to Broadway ?!”. www.jimhillmedia.com. 2008年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年6月3日閲覧。
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  8. ^ Olivier Winners 1998”. Olivier Awards. 2013年6月4日閲覧。
  9. ^ [1] networksontour.com [リンク切れ]
  10. ^ Gans, Andrew."New Beauty and Beast Tour Now Playing Providence; Peoria Is Next" Playbill.com, February 12, 2010
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  13. ^ Disney's BEAUTY AND THE BEAST to Make French-Language Debut in Paris, October 2013
  14. ^ Broadway Creative Team of Beauty and the Beast Will Reunite for International Tour”. Playbill (2014年4月9日). 2015年11月29日閲覧。
  15. ^ Beauty and the Beast musical comes to Dubai”. Gulf News (2015年11月29日). 2015年11月29日閲覧。
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  19. ^ Schoeffler to Light Up Bway's Beauty and the Beast, March 21-May 13
  20. ^ http://www.andrewkeenanbolger.com/resume.php
  21. ^ 劇団四季ミュージカル『美女と野獣』が日本公演15周年を達成(シアターガイド、2010年11月26日)
  22. ^ 5000回公演を達成 劇団四季の「美女と野獣」”. 中日新聞 (2014年10月4日). 2014年10月7日閲覧。
  23. ^ 劇団四季が舞浜に TDRパーク入場券とセット販売も 来年10月から「美女と野獣」”. スポーツ報知 (2021年12月9日). 2021年12月10日閲覧。
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