ルアー ソフトベイトを用いた仕掛け(リグ)について

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ルアー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/28 07:58 UTC 版)

ソフトベイトを用いた仕掛け(リグ)について

リグ

リグ (Rig) とはワームを使うための仕掛けのこと。基本的にシンカー(錘)の位置で名前が変わり、攻め方が変わる。針の付けかたや種類、シンカーの形や位置等により釣り人の数だけリグが存在する、と言っても過言ではなく、オリジナルのリグを研究する釣り人も少なくない。以下は考案された順番に並べてあるので、リグの発展が見てわかるはずである[2]。リグとは釣りの仕掛け全般を指す言葉なので、餌釣りの仕掛けもリグである。ワームとシンカーと針がすべてついているルアー(ジグヘッド+ソフトルアー)は、ジグ (Jig) と呼ばれる。例えば野鯉釣りに使われる仕掛けは、Chod rigと呼ばれる仕掛けがあり練り餌やミミズが基本。

ノーシンカーリグ
針とワームだけのシンプルなリグ。浅いところや、ゆっくりした動き、ワーム本来の動きを生かせるリグといえる。
ワッキーリグ
近年使用される頻度が高いとされるリグ。ワッキーとは日本語で「変わった」という意味でその名の示すとおり、他のリグとは少し変わっており、通常、ワームに針を付けるときは先端部分につけるが、ワッキーリグの場合、ワームの中央部に針を取り付ける。水底まで沈めずに中層を狙うことが多く、一般的にはシンカーは使用しないことが多いが、シンカーの活用により様々なバリエーションがある。
ドロップショットリグ
ワームの元祖、クリームワーム登場期からある古いリグで、元々えさ釣りの胴付仕掛けの延長上として考案された。また、アメリカのトーナメントでは、枝針が禁止になっていた為現在の形となった。日本では、村上晴彦によって紹介され、「この仕掛けで釣りをすると常に吉と出る。」との理由で常吉と名づけられた。現在ではアンダーショットリグ、ダウンショットリグなどとも呼ばれる。ワームを小刻みに揺らしながら一定の場所に留めておく事ができ、じっくり攻める冬季の釣りや、プレッシャーの高いレイクなどに強い。
テキサスリグ
根掛りの多い場所で多用する為に、すり抜けの良い銃弾型のシンカー(バレットシンカー)を針を結ぶ前にラインに通す方法をとるリグ。フロリダなどでよく見られる水草が生い茂っている場所で使用するために、ワームとシンカーを固定したフロリダリグ、カリフォルニアのドン・アイビーノがブラスシンカーの後ろにビーズをはさみ、音でアピールするドゥードゥリングなどもある。
キャロライナリグ
比較的水の綺麗な所で使用する為に考案されたリグで、シンカーの後ろにスイベルなどをはさみ、数cm〜数10cm程度リーダー(えさ釣りで言うところのハリス)を付けて、シンカーとワームの場所を放して使う。比較的重いシンカーを使うことが多く、深い場所狙う時に使う。日本では、非常に軽いシンカーを用いたり、下記されているスプリットショットリグなどの影響から、重いシンカーを使う時は「ヘヴィーキャロライナ」、軽いシンカーを使うときは「ライトキャロライナ」と区別されている。ヘヴィキャロと略して呼ばれることも多い。
スプリットショットリグ
ライトキャロライナリグから発展したリグで、 プロ釣り師で大手釣具メーカーのフィールドテスターでもある村田基が、軽いシンカーを使うときスイベルやリーダーなどを付けるよりガン玉を用いた方が手間がかからない、との理由で考案されたリグである。使用法としては、基本的にキャロライナリグと同じで数cm〜数10cmワームから離した所にガン玉を打つ。どちらかと言うとフォール中に食わせる釣りである。
ジグヘッドリグ
針に元からシンカーがついているもの。ワームをスイミングさせるときに使用する。手軽で初心者にも使いやすいが、根がかりの可能性が高く、敬遠される場合もある。シンカーの形状やフックの形等で数多くのタイプが存在する。
ネコリグ
ワッキーリグの派生。ワームの先端に細長いおもりを仕込んだもの。アクションは小魚が底にある餌をついばんでるような動きになる。
フリーリグ

ロックフィッシュやバスフィッシングで違和感を与えずに食わせるリグとして、威力を発揮しているフリーリグ。ボトム系の新リグとして人気。フリーリグはもともと韓国のバストーナメントにおいて高い実績を上げていたリグ。日本のバスフィッシングシーンにおいてもボトム攻略やカバー攻略で高い実釣力を発揮し、専用シンカーが発売されるなど、昨今熱い視線を集めている。また、バスフィッシングのみならず、ロックフィッシュを対象とした釣りにおいても非常に有効なリグとして注目され、双方で広がりを見せている。フォール時にワームとシンカーが離れることで、ナチュラルに誘うことができる。細身のシンカーは素早くボトムをとらえ、また、すり抜けがよいため根がかりしにくいという特徴がある。

アラバマリグ

バス釣りの本場・アメリカが発祥の新しいリグ。ヘッド部分から複数のワイヤーが伸び、その先にフック+ワームを取り付けてキャストできる。リトリーブにより、小魚の群れが一定の層を横方向に泳ぐ様を表現できる。ヘッド部分にブレードが装備されているタイプもある。ブレードの回転によってフラッシング効果が発生し、広範囲から魚を集めるのに適している。


  1. ^ 爆釣ch Real Game Fishing
  2. ^ 村田基著『村田基のバス釣りクリニックQ&A119』地球丸、2001年5月10日 ISBN 4925020757


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