クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ 登場人物

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/15 17:24 UTC 版)

登場人物

つばき
ジャスティスシティに住んでいる謎の少女。1960〜70年頃の日本人の姿をしており、年齢は14歳程度。控えめで礼儀正しく清楚な性格。ジャスティスに拾われたといい、彼に仕えているが、心優しくしんのすけを助ける。しんのすけは当初特別な感情を持っていなかったが、可憐で清楚、優しくて控えめなつばきに少しずつ惹かれていく。
表向きはしんのすけ達と同じ春日部から映画の世界に来た人物となっているが、実は映画の登場人物である。そのため、最後にしんのすけたちが映画を終わらせたことで映画と共に消えてしまい、しんのすけと交わした「一緒に春日部に帰ろう」という約束を果たす事は出来なかった。つばき自身もそのことを知ってはいたものの[注釈 5]、結局最後まで言い出す事はできず、しんのすけは彼女が消えたことに深くショックを受けた。
大原ななこ、リサ・グレースなどのような大人の女性を好むしんのすけが珍しく女子高生未満の女子に恋をした数少ない相手である。また、しんのすけは基本的に一目惚れ(主に容姿に関して)なのに対し、つばきの場合はそれに当てはまらない点でも異例である。
裏設定で、彼女はジャスティスの前で失態を犯した為に劇中は裸足であるが、幸せな場面であるEDでは靴を履いている[6]
マイク水野
保安隊に暴行を受け、拘束されていたところをみさえとひろしに助けられた太った男。
野原一家同様カスカベ座から映画の世界に入り込んでしまった春日部の住人。作中では映画の世界に入って、625日(約1年8か月)経ったと話している。春日部に帰る方法を探しているが、自分の職業や家族の事を徐々に忘れていっている。物語後半では危機的状況の中呑気に解説などをするため、みさえや他人によく尻を蹴られなど、本作で数少ないコメディリリーフキャラである。
正体はレンタルビデオ屋の店長で映画オタク[注釈 6]でもある独身男性。映画好きだが、映画館が好きなわけではなく、映画は専らビデオやDVDで観賞している。
第25作『襲来!!宇宙人シリリ』では、春日部駅前でインタビューされた人物として出演[7]。本作では単に「マイク」と呼ばれていたが、この作品では「水野」という苗字が新たに付けられている[7]
オケガワ[注釈 7]
ジャスティスの部下達に毎日馬に引き摺られる老人。ジャスティスを倒すヒーローのための道具を研究しており、しんのすけ達と出会い、自身の使命を知ることとなる。つばきと同様に映画の中の登場人物でキーパーソンの一人。物語終盤、マイクに元の世界での幸せを願いながら握手し消えていく。
ジャスティス・ラブ
ジャスティスシティの知事であり、自身を「映画の世界の主人公」を称する「映画の世界の悪役」である。
性格は非常に冷徹で残忍非道。映画の世界に引き込まれた春日部の人々を奴隷として強制労働させ、ヒーローのための道具を研究するオケガワを毎日馬で引き摺り回し、法に背いた者や逆らう者には誰であろうとリンチや鞭打ちなどで徹底的に痛めつけ、裏切り者は子供であろうと容赦なく殺害する。また、風間を保安官(シェリフ)として招いたのも一種の暇潰しとしか見ておらず、酒場でみさえの歌をわざと絶賛し、彼女を屋敷に招待して部下達と共に嘲笑し侮辱した。この世界そのものである映画を「終わらせない」ために「おわり」の文字を封印している。
鞭の達人で、物語の中盤では暴動を起こした春日部市民3人との決闘で、彼らの拳銃を鞭ですばやく叩き落としたり、終盤ではハリー、チコ、ブリットの3人を機関車から落とした。物語終盤でオケガワの発明した道具によりパワーアップしたしんのすけたちに追い詰められた際、奥の手として所持しているジャスティスロボというカウボーイ型の巨大ロボットを起動させ、一進一退の攻防の末、敗北。封印が解かれた後もなおも悪あがきで抵抗するが、遂に「おわり」の文字が空に光り輝き、その場で映画の終わりを嘆いた。
裏設定ではつばきが失態を犯してしまったので、靴を履いて外に出るのを禁じていた。
オーツ[注釈 8]
保安隊の隊長を担うジャスティスの部下。弱い相手を容赦なく手なずけるほど乱暴な性格で子供をも非常に嫌っており、風間が保安官(シェリフ)の座に就かれても最初から気に入っていなかった。
ジャスティスと共に封印場所へ向かうしんのすけ達と最後まで戦うが、ジャスティスがカスカベボーイズに倒されたため、もはや敗北だと認め自分の弟であるベンと共に機関車から飛び降りる。
ベン[注釈 9]
保安隊の副隊長を担うジャスティスの部下。隊長のオーツと共に行動し、終盤では彼の弟であることが明かされる。
クラウス[注釈 10]
ジャスティスの部下と思われる男で[注釈 11]、常に彼の傍らにいるが、醜い顔つきをした男で本人自身も気にしており、しんのすけやみさえに「変な顔」と罵られると反発する。また、ジャスティスの屋敷に招待されたみさえを皆で笑い飛ばし、彼女の逆鱗に触れギターを叩きつけられた。
物語終盤ジャスティスと他の仲間達と共に車で機関車に迫った際、機関車から落ちた風間を轢き殺そうとするが、しんのすけに庇われ失敗。最後はカズカベボーイズとなって変身したしんのすけ達をまとめて轢き殺そうと再度突進するが、逆に体当たりされ車ごと吹っ飛ばされた。
クリス
しんのすけたちに協力するガンマン。つばき、オケガワなどと並んで映画の登場人物の中でアンチ・ジャスティスである数少ない人物。しんのすけ達の危機を救うために六人のガンマンを連れて助けに来た。
オライリー
クリスの仲間。パワーアップしたしんのすけに思う存分暴れるよう頼んだ。
ヴィン
クリスの仲間。馬から機関車に乗り移ることに失敗してパニックに陥っていたひろしを助けた。パワーアップしたしんのすけにつばきを託された際、彼を「相棒」と呼んだ。
リー
クリスの仲間。特技の早撃ちを活かしてクリス達と共にジャスティスの部下達の撃退に貢献する。最後は、車で迫り乗り込んだジャスティスの部下達の前に追い詰められ、機関車から落とされた。
ハリー・ラック
クリスの仲間。クリス達と共にジャスティスの部下達の撃退に貢献する。最後は、車を率いて迫って来たジャスティスの鞭により機関車から落とされた。
ブリット
クリスの仲間。特技のナイフ投げを活かしてクリス達と共にジャスティスの部下達の撃退に貢献する。最後は、車で迫ったジャスティスの部下達に乗り込まれ、尚も応戦するが、ジャスティスに鞭で腕を巻きつけられ機関車から落とされた。
チコ
クリスの仲間。クリス達と共にジャスティスの部下達の撃退に貢献する。最後は、車を率いて迫って来たジャスティスの鞭により機関車から落とされた。
NO PLAN
本作のエンディング主題歌を歌うグループ。本編でも本人役として登場しており、映画の中に迷い込んでいた。なお、この時しんのすけは記憶を忘れかけていたため、内村を相方の南原と間違えていた[注釈 12]。またふかわりょうも登場しているがほとんど画面や他のメンバーに遮られ、影が薄い。

注釈

  1. ^ 別作でもかすかべ防衛隊は活躍はしているがクライマックスは野原一家がメインになる事が多い。
  2. ^ 本作上映当時のテレビ版では華原朋美の『PLEASURE』が使用されていた(曲自体は前作で使用されている)。
  3. ^ 実は風間はしんのすけ達や春日部のことを覚えていたが、自身曰く「やりたいことを我慢しつつ、常に英才教育を受けることになる」春日部に帰りたくないという、大人達からの期待に応える為にプレッシャーを受け続けてきた故の本心から、わざと忘れたふりをしていた。
  4. ^ 「かすかべ防衛隊!ファイヤー!!」が出てこず、2人共「春日部ー!…」までしか叫べなかった。
  5. ^ 序盤でしんのすけが、つばきが春日部に住んでいた時の彼女の想像を話した際、「…そうだね」と笑顔で返事をする直前に俯いており、つばきは自分は映画の中の登場人物であることを最初から知っていたという伏線は張られていた。
  6. ^ ただし、しんのすけに「オタクのおじさん」と呼ばれた時は「僕はマイクです」と否定している。
  7. ^ DVD、BD字幕では「桶川(おけがわ)」と表記されていた。
  8. ^ EDクレジットでは「保安隊隊長」と表記。
  9. ^ EDクレジットでは「保安隊副隊長」と表記。
  10. ^ EDクレジットでは「変な顔の男」と表記。
  11. ^ VHS・DVD・BDの表紙裏面ではオーツとベンと共にクリス一味の列に紛れ込んでいる。
  12. ^ ただし、しんのすけが「ナンチャン!」と叫んだ時の表情は普段どおりの笑顔だったので、本当に忘れていたから言い間違えたのか真相は不明。
  13. ^ エンディング表記なし。

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