アウト (野球) 守備側のアピールによって走者がアウトになる場合

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アウト (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 07:06 UTC 版)

守備側のアピールによって走者がアウトになる場合

次の場合、守備側からのアピールがあれば走者をアウトにできる(公認野球規則5.09(c)より抜粋)(アピールプレイ参照)

  1. 走者が本塁に走り込むか、または滑り込んだ際に、本塁に触れないで、しかも本塁に触れ直そうとしないときに、野手がボールを持って本塁に触れて、審判員にアピールした場合。
  2. 飛球が捕らえられた際に、走者の離塁が捕球よりも早かった(タッグアップが早かった)とき、あるいは走者がすでに離塁していて帰塁しようとしている(リタッチ義務が残っている)ときに、野手が走者の身体または帰るべき塁に触球した場合。ただし後者のケースでは野手の動作や言葉によるアピールなしでも審判員は直ちにアウトを宣告する。これは、ほかにも走者が残っていて、守備側がこれら走者のアウトを狙って次のプレイを行う必要が認められる場合にはこれが優先されるとの解釈による。さらには、上記解釈によりアウト宣告がなされるのであれば、残り走者がいないケースにおいてもそれをしてはならない理由はないとの発展解釈により、これまたアウト宣告が行われる。
  3. 走者が塁を踏み損ねた(空過した)とき、野手が走者の身体または踏み損ねた塁に触球して審判員にアピールした場合。
  4. 一塁を駆け抜けた打者走者が、直ちに一塁に帰らないでダッグアウトまたは自己の守備位置に行こうとしたため、野手が打者走者の身体または一塁に触球して審判員にアピールした場合。
  5. 打順間違いにより、本来打席に立つべき者以外が打撃を行いその打席を終了した場合、守備側からアピールがあればその打撃結果によらず正式打順であった選手がアウトになる。(打つ前に守備側が指摘した場合はアウトにはならず正式打順の選手と交代させられる)

アピール権は内野手がフェアゾーンから出た瞬間に消滅するため本塁を踏んでいた場合は得点が認められる。だが第3アウトの置き換え(いわゆる第4アウト)をした場合は得点は認められない。


  1. ^ アマチュア野球内規(2024年)”. 一般財団法人全日本野球協会 アマチュア野球規則委員会. 2024‐1‐20閲覧。
  2. ^ “わざとアウトになる楽天に怒りの声が噴出”. livedoor ニュース (LINE). (2012年5月11日). https://news.livedoor.com/article/detail/6547385/ 2018年2月7日閲覧。 
  3. ^ 各塁間を結ぶ線分ではなく、タッグブレイが生じたときの走者と各塁とを結ぶ直線のこと。
  4. ^ 2020年度の改正までは、「内野手(投手を含む)に触れていないか、または内野手(投手を除く)を通過していないフェアボール」だった。
  5. ^ 二死のときは、打者がアウトになる。


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