よみきり♥もの 「あっちの屋根 こっちの屋根」

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よみきり♥もの

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 22:30 UTC 版)

「あっちの屋根 こっちの屋根」

(あっちのやね こっちのやね)(単行本第1巻所収)

織島みつね(おりしま みつね)は、高い所に上るのが好きな女子生徒。屋上への扉に鍵が掛けられたりなどの、いかなる障害も文字通り乗り越えて、校舎の最も高い部分(時計塔)の屋根の上に上ったりしている。授業中であっても上りに行くため、同じクラスの丘田太郎(おかだ たろう)はしばしば彼女を探しに行かされている。

ある時、いつものように丘田が織島を探しに行った際に、丘田は織島に何が見えるのかと訊ねた。織島が言うには、遠くの高台に見える学校らしき建物の上で、誰かがこちらに向かって手を振っているのだという。…と話している間にも、彼女は立ち上がって、遠くに向かって手を振るが、彼は目が悪いために、向こうで手を振っている人がいるのかどうか見えない。このように、相手が誰だかはわからないが、毎日の休み時間などに手を振り合っているという。

別の日、織島は家の階段を踏み外し、脚に大怪我を負ってしまった。そのため、織島は丘田に、向こうで手を振るのを待っているかもしれないからと、自分の代わりに屋上に上がって手を振るよう泣いて頼む。丘田はこれを引き受けさせられ、自分は何をやっているのかと思いつつも、目が悪いなりに向こうを見ようとする……と、気のせいか、誰かが向こうで手を振っているように見えた。

丘田は、互いに見やすいように、旗を持って振ることを提案してみるが、織島にはそれは邪道であるとして却下されてしまう。

その後、丘田も織島と一緒に屋上に上り、一緒に手を振って、向こうで誰かが手を振っているかどうか確認しようとするようになるが、やはり彼には見えない。いつの間にか、授業が始まっているが、2人ともそんなことには気付いていないようだ……。

なお、著者の他作品『アップルパラダイス』にも、遠くの校舎の上で誰かが手を振っている―というエピソードがあるが、結末は本作品とは異なっている。




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