境初子の俳句 ガス燈のおぼろ百年三嶋亭 四方みな山見ゆ二階青嵐 花野かぜ倖せの尾をはなすまじ 蝌蚪の水然然と読む候文 風光る自立の一歩躊躇はず...

境初子の俳句 ガス燈のおぼろ百年三嶋亭 四方みな山見ゆ二階青嵐 花野かぜ倖せの尾をはなすまじ 蝌蚪の水然然と読む候文 風光る自立の一歩躊躇はず...

山﨑冨美子の俳句 吐息みな綿虫となる日暮どき 尾の消えてゐずやと覗く蝌蚪の水 網を梳くそびら卯月の波騰る 遠見にもひらく掌種を蒔く 風波を追ふ風波や花菜畑...

山﨑冨美子の俳句 吐息みな綿虫となる日暮どき 尾の消えてゐずやと覗く蝌蚪の水 網を梳くそびら卯月の波騰る 遠見にもひらく掌種を蒔く 風波を追ふ風波や花菜畑...

高木一惠の俳句 さすが象なり冬の蠅を連れ たんぽぽの乳拭く何か拭き足らぬ てのひらの春雪屍なら積もらむ ぶらんこを漕ぐたび音す問ふごとし コスモスや遊びのやうに支へ合ふ ピノキオは未だ木の鼻小鳥来る ...

高木一惠の俳句 さすが象なり冬の蠅を連れ たんぽぽの乳拭く何か拭き足らぬ てのひらの春雪屍なら積もらむ ぶらんこを漕ぐたび音す問ふごとし コスモスや遊びのやうに支へ合ふ ピノキオは未だ木の鼻小鳥来る ...

前へ次へ 西島麦南の俳句 あきつとぶひかり薄れつ夕鳴子 あさあさと日の漣や蝌蚪の水 あたゝかき雨夜の雛を納めけり いざよひの薄雲情あるごとく しづかなる男の怒り扇置く しろじろと洗ひざらしぬ夏の足袋 ...

前へ次へ 西島麦南の俳句 あきつとぶひかり薄れつ夕鳴子 あさあさと日の漣や蝌蚪の水 あたゝかき雨夜の雛を納めけり いざよひの薄雲情あるごとく しづかなる男の怒り扇置く しろじろと洗ひざらしぬ夏の足袋 ...

前へ次へ 高浜虚子の俳句 いつ死ぬる金魚と知らず美しき おもひ川渡れば叉も花の雨 かわかわと大きくゆるく寒鴉 くはれもす八雲旧居の秋の蚊に この庭の遅日の石のいつまでも この里の苗代寒むといへる頃 こ...

前へ次へ 高浜虚子の俳句 いつ死ぬる金魚と知らず美しき おもひ川渡れば叉も花の雨 かわかわと大きくゆるく寒鴉 くはれもす八雲旧居の秋の蚊に この庭の遅日の石のいつまでも この里の苗代寒むといへる頃 こ...