可変電圧可変周波数制御
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可変電圧可変周波数制御(かへんでんあつかへんしゅうはすうせいぎょ)英語Variable voltage variable frequency control(英語略称VVVF)とは、インバータ装置などの交流電力を出力する電力変換装置において、その出力交流電力の実効電圧と周波数を任意に制御する手法である。
- ^ Variable Voltage Variable Frequency
- ^ 草思社「全国鉄道事情大研究」大阪都心部・奈良編 用語解説では「スリーブイエフと言う」と書かれている。
- ^ ビコムの一部ビデオ作品でこのように呼ばれる場合がある。
- ^ 20世紀末以降の電気自動車やハイブリッドカーはインバータ制御が一般的であるため、単に「コントローラー」と呼ばれる。
- ^ 英: variable-frequency drive
- ^ モータ単独特性は電圧-回転数=周波数比例
- ^ 鉄道車両用 PMSM主回路システム 東芝 2013年
- ^ 原崇文, 古関隆章, 岡田万基, 久富浩平「誘導機駆動鉄道車両の超過角運動量補償に基づく再粘着制御」『電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌』第133巻第9号、電気学会、2013年9月、909-916頁、doi:10.1541/ieejias.133.909、ISSN 09136339、NAID 10031193736。
- ^ 例:JR東日本 E235系の主回路システムの紹介
- ^ SiCに積極的な東芝も使用していた
- ^ SiCスイッチの特性と設計上の注意点 (1/2) - EDN Japan 2020年12月5日閲覧。
- ^ a b c JR EAST Technical Review-No.51 - E235系の主回路システムの紹介 P.42-43 JR東日本, NAID 40020553020
- ^ 厳密には、低損失かつ高耐圧のものが製造できない状況である。
- ^ a b c d e f g h i j k l 交友社「鉄道ファン」1986年5月号「国鉄のVVVF車両開発」pp.64 - 66。
- ^ a b c 日立製作所『日立評論』1973年11月号「日本国有鉄道納め 110kW交流電車用サイリスタモータ (PDF) 」。
- ^ a b c 富士電機『富士時報』1974年2月号「車両用無整流子電動機 (PDF) 」。
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- ^ 東芝『東芝レビュー』1986年4月号「昭和60年の技術成果」 p.378。
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- ^ 日立製作所『日立評論』1979年10月号「鉄道車両におけるパワーエレクトロニクスの応用 (PDF) 」。
- ^ 日立製作所『日立評論』1979年5月号「車両用誘導電動機のインバータ制御 (PDF) 」。
- ^ 日立製作所創業75周年記念事業推進委員会社史編纂小委員会編『日立製作所史4』p.393。
- ^ a b c d e f g h 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』1986年8月号特集「インバータ制御電車」pp.18 - 24。
- ^ 東洋電機製造『東洋電機七十五年史』pp.186。
- ^ a b 東洋電機製造『東洋電機技報』第100号(1998年2月)「交通におけるACドライブ」pp.14 - 15。
- ^ a b c d e f g レールアンドテック出版『インバータ制御電車開発の物語』pp.72 - 77。
- ^ 日立製作所『日立評論』1986年3月号「鉄道車両へのパワーエレクトロニクスの応用 (PDF) 」。
- ^ a b c 東京芝浦電気「東芝レビュー」1982年5月号「可変電圧可変周波数(VVVF)インバータを使用した鉄道車両用誘導電動機駆動システム」pp.488- 492。
- ^ レールアンドテック出版『インバータ制御電車開発の物語』pp.20 - 24。
- ^ 日立製作所『日立評論』1981年11月号「GTOインバータによる車両用誘導電動機の制御 (PDF) 」。
- ^ 「大阪市高速電気軌道第7号線京橋〜鶴見緑地間 リニアモータ地下鉄建設記録」 - 大阪市交通局(1990年)
- ^ a b 東洋電機製造『東洋電機技報』第55号(1983年5月)「VVVFインバータ制御による車両用誘導電動機駆動システム」pp.2 - 11。
- ^ a b c d e 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』1986年8月号特集「インバータ制御電車」pp.14 - 17。
- ^ a b レールアンドテック出版『インバータ制御電車開発の物語』pp.16 ・30。
- ^ ただし、06系は1992年12月に、07系は1993年1月に落成。営業開始は1993年3月。これ以前に、東西線の05系第14編成を使用して、IGBT素子VVVFインバータの走行試験を実施している。
- ^ E217系は209系と同様のGTOサイリスタのVVVFを採用して登場し、機器更新で全車E233系に準ずるIGBTの装置に交換され、E235系の導入で置き換えが行われている。
- ^ ただしこれも事業者により扱いが異なり、阪和線用に増備されたJR西日本223系2500番台が同0番台の編成に組み込まれた際、0番台の機器更新はこの時点で行われず、GTOとIGBTが混在する形で組成した。
- ^ 鉄道ピクトリアル2023年5月号『特集:インバータ制御の技術』p.23「1980〜90年代民営・公営鉄軌道のインバータ制御電車セレクション」
- ^ 著しい大音量による騒音ではなく、環境音より高い周波数の音であることによる
- ^ 三菱GTO車では1250系→1420系、1422系列、5200系、5800系、22000系「ACE」などが、日立GTO車では1220系列や6400系列などが該当。
- ^ シーメンス・ジャパン・レールシステムズの担当者によれば、一種の「遊び心」で、ソフトウエアにより周波数を段階的に引き上げる独自技術で音階をつけたという。(京急電鉄:「歌う電車」近く姿消す 毎日jp、2011年11月20日、2011年11月20日閲覧。)
- ^ “通称「ドレミファインバータ」は運行を終了しました”. 京浜急行電鉄 (2021年7月21日). 2021年12月21日閲覧。
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