ボビー・アンサーとは? わかりやすく解説

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ボビー・アンサー

(Bobby Unser から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/02 05:14 UTC 版)

ボビー・アンサー
Bobby Unser.
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
生年月日 (1934-02-20) 1934年2月20日
出身地 コロラド州コロラドスプリングズ
死没日 2021年5月2日(2021-05-02)(87歳)
死没地 ニューメキシコ州アルバカーキ

ロバート・ウィリアム・”ボビー“・アンサー(Robert William“Bobby”Unser、1934年2月20日 - 2021年5月2日)は、アメリカの元レーシングドライバー。 1968年1975年1981年インディ500で3度優勝した事で知られる。

生い立ち

1975年のインディ500で優勝したイーグル・7400。

アンサーはコロラド州コロラドスプリングスで生まれる。 生まれて間もない頃に、家族はニューメキシコ州アルバカーキに移り、そこで父親が国道66号線沿いにガレージを建てた。 1953年から1955年までアメリカ空軍に勤務し、空軍内でトップクラスの狙撃手となった。

レース経歴とインディ500

ボビーは1949年に15歳でレースキャリアを始めた。

1950年のサウスウェスト・モディファイド・ストックカーで初のチャンピオンシップを獲得した。1955 年、ボビーとジェリー・アンサー・ジュニア(英語版)とアル・アンサーはUSACでレースのキャリアを追求することを決意するが。1959年に兄のジェリーがインディアナポリス500の練習中の事故で亡くなった。

1981年のインディ500で優勝したノートン・ペンスキー・PC-9B。

インディ500では1968年と1975年、1981年にそれぞれ優勝している。

1981年インディ500

1981年のインディ500でボビーは前年の改良型であるウイングカーペンスキー・PC-9Bに搭乗していた。

序盤からレースを先行して逃げ切り、1位でチェッカーを受けたが、149周目にピットストップからレースに復帰する際に、イエローフラッグが振られている時に8台を追い抜いた事が後に問題になった[1]

レース後に2位で完走したマリオ・アンドレッティが所属するパトリック・レーシングから抗議を受け、ボビーとペンスキーは訴訟を起こし、勝訴するが代わりに4万ドル[2]の罰金を払う事になった。

この結果に失望したボビーはインディ500の世界から引退した[3]

晩年

その後はパイクスピークに活動を限り、1986年にアウディ・スポーツ・クワトロS1で優勝した。

インディ500のTV中継で解説者として呼ばれた時があった。

2021年5月に老衰で亡くなる[3]

記録

アメリカン・チャンピオンシップ・カー・レーシング

NASCAR

人物

高度なテクニック、攻めの姿勢を保ったドライビングで高く評価されている[4]

上記の事件が原因からマリオ・アンドレッティとは犬猿の仲だった。

1985年のパイクスピークで、フランスのラリードライバー、ミシェル・ムートンが当時のコースレコードを更新して総合優勝した際は「私の国で生意気なことを」と激怒した[5][6]

脚注

  1. ^ 『インディー500』二玄社、1994年、p.157。
  2. ^ 現在の金額で12万9千ドル(日本円で約1829万円)にあたる。
  3. ^ a b インディ500優勝3度のレジェンド、ボビー・アンサー亡くなる。享年87”. jp.motorsport.com (2021年5月4日). 2023年7月25日閲覧。
  4. ^ 追悼 ボビー・アンサー”. Honda.Racing (2021年5月5日). 2023年7月25日閲覧。
  5. ^ パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム”. Red Bull (2017年4月10日). 2023年7月25日閲覧。
  6. ^ 当時のパイクスピークはアメリカのイベントという印象が強く、それまで外国人ドライバーで優勝した事は無かった。 また、パイクス・ピークは、ボビーが今大会の常連で何回も優勝した事がある事からアンサー・マウンテンと呼ばれていた。



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