1782年のカノン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 02:16 UTC 版)
「俺の尻をなめろ」の記事における「1782年のカノン」の解説
1782年には、次のように6曲のドイツ語のカノンが残されている。なお、カッコ内の数字は第6版のケッヘル番号。 彼女は死んだ (Sie ist dahin) K.229 (382a) ハ短調 幸いなるかな、幸いなるかな (Selig, alle selig sie) K.230 (382b) ハ短調 俺の尻をなめろ (Leck mich im Arsch) K.231 (382c) 変ロ長調出版時の歌詞は「愉快に暮らしましょう」(Laßt froh uns sein) 俺の尻をなめろ、きれいにきれいにね (Leck mir den Arsch fein recht schön sauber) K.233 (382d) 変ロ長調出版時の歌詞は「わたしゃ酒が何より一番」(Nichts labt mich mehr als Wein) 夏の暑さに俺は食う (Beider Hitz im Sommer, eß ich) K.234 (382e) ト長調出版時の歌詞は「飲んで、食って、身が保つ」(Essen, Trinken, das erhält den Leib) 泡立つ酒がグラスに光るところ (Wo der perlende Wein im Glase blinkt) K.347 (382f) ニ長調 1、2、6曲目にはもともとの歌詞は残っておらず、のちに楽譜が出版されたときに歌詞が付けられた。3、4、5曲目の歌詞は一行しか残っておらず、出版社が無難な歌詞を付けて出版した。『俺の尻をなめろ』以外の曲も、もともと歌われたときは下品な歌詞だったかもしれない。 音楽学者ヴォルフガング・プラート(英語版)が1988年に発表した文献によれば、4曲目と5曲目はモーツァルトの真作ではなく、アマチュア作曲家Wenzel Johann Trnkaの作である。
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