鼠蹊管とは? わかりやすく解説

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鼠蹊管

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/18 03:29 UTC 版)

鼠蹊管
腹部の前面。表面に動脈と鼠径管が示されている。(左下の管が鼠径管である。)
陰嚢。左側では膣膜の空洞を開いている。右側では精巣挙筋の表面の層のみが除去されている。(右鼠径管が左上に見える。)
概要
表記・識別
ラテン語 canalis inguinalis
MeSH D007264
グレイ解剖学 p.1239
TA A04.5.01.026
FMA 19928
解剖学用語

鼠蹊管(そけいかん、鼠径管)とは、体の両側 (正中線の両側に1つずつ)の前腹壁にある蹊路で、男性では精索が、女性では子宮円靭帯(子宮円索)が通っている。ヒトの男性の発生時、胎児期にお腹の中で発生した睾丸が、出生近くにここを通って体外に出てくる径路なので、鼠径管は男性の方が大きく、より目立つ(そのためヘルニアになりやすい)。

構造

鼠径管は、鼠径靱帯の内側寄りに位置している。管の長さは約 4 ~ 6 cm で[1]、前下内側向けに角度が付いている。体表側の開口部を「浅鼠径輪」、腹膜側の開口部を「深鼠径輪」と呼び、男性の場合、その直径は通常、深鼠径輪で 2 cm (標準偏差 ±1 cm) である[2][注 1]

現実には「鼠径管」という管が存在するわけではなく、人体の間隙をあくまで「管」に近似して、円柱状に視覚化したものである[3]

脚注

注釈

  1. ^ 直径は、アフリカ人で2.2cm ±1.08cm、ヨーロッパ人で 2.1 cm ±0.41cmだと推定されている

出典





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