郷質とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 歴史民俗用語 > 郷質の意味・解説 

郷質

読み方:ゴウシチ(goushichi)

中世質取の一。


質取行為

(郷質 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/11 16:38 UTC 版)

質取行為(しちとりこうい)とは、中世日本において、債務者から弁済を受けられなかった債権者が、債務の賠償を求めて、債務者と同一の組織体に属する第三者(債務者との面識の有無は問わず)の動産を私的に差し押さえる行為[1]。債権の発生原因は傷害殺害などの不法行為であることもあり、第三者の財産の差押えだけでなく身柄拘束・傷害・殺害が行われることもあった[2]


脚注

  1. ^ 「就国質無謂方不可取之」(『伊勢一志郡小倭一揆連判状』)
  2. ^ 一 蒙御勘気之仁御定法事
    被放御家人之輩〔雖為暫時、可止出仕之由、被仰出之族以同然〕事、或被殺害刃傷、或遇恥辱横難、縦又雖有如何体之子細、既蒙勘気之上者、可為公界往来人之准拠之間、其敵不可有御罪科之由、被定御法畢、(以下略)(〔〕内割注)(「大内氏掟書」143条『中世法制史料集』3)

出典

  1. ^ 勝俣 1979, p. 49.
  2. ^ a b c 田中 1998, p. 291.
  3. ^ 田中 1998, pp. 288–289.
  4. ^ a b 勝俣 1979, p. 41.
  5. ^ 勝俣 1979, p. 50.
  6. ^ a b 田中 1998, p. 289.
  7. ^ 勝俣 1979, p. 51.
  8. ^ 勝俣 1979, pp. 52–53.
  9. ^ 勝俣 1979, p. 53.
  10. ^ 勝俣 1979, pp. 51–52.
  11. ^ 勝俣 1979, p. 47.
  12. ^ 安野 2018, p. 363.
  13. ^ 安野 2018, p. 356.
  14. ^ 安野 2018, pp. 334–335.
  15. ^ 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2024年5月29日閲覧。
  16. ^ 勝俣 1979, p. 39.
  17. ^ 勝俣 1979, pp. 48–49.
  18. ^ JAPAN, 独立行政法人国立公文書館 | NATIONAL ARCHIVES OF. “古今消息集4”. 国立公文書館 デジタルアーカイブ. 2024年5月29日閲覧。
  19. ^ 安野 2018, pp. 365–366.


「質取行為」の続きの解説一覧


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「郷質」の関連用語

郷質のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



郷質のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの質取行為 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS