詩人へ転身
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/15 08:43 UTC 版)
「エミール・ヴェルハーレン」の記事における「詩人へ転身」の解説
この時期から彼自身も詩を書くようになり、1883年には処女詩集『フランドル景物詩』を発表した。自然主義に基づいたこの詩集は時折挑発的とも思える内容を持ち、一部論争を招いたものの、詩壇へのデビューには充分な内容であった。 しかしこの直後よりヴェルハーレンは体調がすぐれず、1886年の第2詩集『修道士たち』で成功がみられなかったこともあり、一時詩人としての活動が危惧されたが、ほどなく立ち直っている。 この時期に出された代表的な詩集として『夜』『崩壊』(1888年)・『黒い炬火』(1890年)の「黒の三部作」がある。この「黒の三部作」では退廃的な方向性を確実なものとしており、後の象徴派詩人としての活躍の一端を垣間見させるものとなっている。
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