補欠選挙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/14 08:19 UTC 版)
補欠選挙(ほけつせんきょ)は、議会における議員の欠員を補充するための選挙。補選(ほせん)ともいう。当選者は前任者の残任期間を在任する。
注釈
- ^ 1992年の第16回参議院議員通常選挙までは北海道選挙区でもこの規定が適用された。
- ^ 当選人が失格となり(99条および99条の2)、名簿登載人数が足りずに繰上補充が出来ない場合など。
- ^ 直近の例では、1992年に群馬2区で中島源太郎・須永徹の死去により補選が行われ、谷津義男・中島洋次郎が当選した。
- ^ 達増拓也の県知事選立候補のための辞職による欠員補充。
- ^ 松岡利勝の死去による欠員補充。
- ^ この場合、最大で3年間、欠員状態が続く可能性がある。
- ^ 特に、1947年から1980年まで導入されていた全国区では、このようなケースが頻繁に発生していた。また、選挙区(旧地方区)では、このようなケースが累計で4回発生している。
選挙 選挙区 定数 補欠当選議員 1950年参院選 北海道地方区 4 有馬英二(民主党) 1962年参院選 東京都地方区 4 野坂参三(日本共産党) 1992年参院選 埼玉県選挙区 2 佐藤泰三(自由民主党) 2022年参院選 神奈川県選挙区 4 水野素子(立憲民主党) - ^ なお、改選定数が3から4に増員した埼玉県選挙区では、2019年7月の選挙(定数4)以降に選出議員の欠員が生じた場合は合併選挙が実施される条件となったが、この年の10月に2016年選挙選出である非改選側(定数3)での欠員が生じたために個別の補欠選挙を実施している。
- ^ 1993年の第40回衆議院議員総選挙では岐阜県選挙区の現職であった藤井孝男と高井和伸が両者とも衆院選に鞍替えのため辞職したことで、衆院選と同じ日に欠員補充として2人を一度に選出した。この選挙ではそれぞれ任期の残余期間が異なるため、1位当選の笠原潤一(自由民主党)が藤井の任期(約5年)、2位当選の岩崎昭弥(日本社会党)が高井の任期(約2年)となった。なお、現行の年2回制度においては参議院の再選挙が統一補選対象の春秋2回の期日以外に行われた例はない。
- ^ 2003年秋の統一補欠選挙が最近のケースとされている。この時は、参議院埼玉県選挙区の補選の後に衆議院議員総選挙が公示されている。
- ^ 過去の例として、2018年12月に参議院兵庫県選挙区で鴻池祥肇(2013年当選)が死去したが、任期満了が2019年7月であったため、2019年4月の補欠選挙は実施されなかった。2019年5月には参議院島根県選挙区で島田三郎(2013年当選)が死去したが、任期満了が同年7月であったため、欠員のまま選挙区が廃止(鳥取県選挙区と統合)された。2021年10月には参議院神奈川県選挙区で中西健治(2016年当選)が衆議院総選挙立候補準備のため辞職したが、任期満了が2022年7月であったため、同年4月の補欠選挙は実施されなかった。
- ^ 選挙区がある場合は選挙区の定数。
- ^ その他再選挙、増員選挙が行われる場合を含む。
- ^ 例外として「選挙で予想以上に大勝して候補が不足した」「小選挙区で供託金没収の惨敗が相次ぎ、名簿から当選できる候補が不足した」「選挙後の政党再編によって繰り上がる候補者が他党所属になっている」などがありうるが、例は限られる。
出典
- ^ 佐藤令 戦後の補欠選挙
- ^ 平成12年法律第62号による改正前の公職選挙法第34条1項
- ^ “衆院北海道5区の補選、16年4月実施へ”. 日本経済新聞. (2015年9月15日) 2018年9月15日閲覧。
- ^ 衆院選 沖縄3区補選は行わず 「1票の格差」訴訟により - 毎日新聞、2018年9月13日
- ^ 選挙:神津島村議補選 無投票1人当選 依然欠員1 /東京 毎日新聞 2014年8月14日閲覧
- ^ 【地方再考】定数満たず無投票、補選も立候補ゼロ… なり手不足に悩む地方議会 背景には報酬の少なさ(1)2015年3月26日 産経新聞
- ^ 【地方再考】定数満たず無投票、補選も立候補ゼロ… なり手不足に悩む地方議会 背景には報酬の少なさ(2)2015年3月26日 産経新聞
- ^ 【地方再考】定数満たず無投票、補選も立候補ゼロ… なり手不足に悩む地方議会 背景には報酬の少なさ(3)2015年3月26日 産経新聞
- ^ 神奈川は「合併選挙」 補充「1」合わせ5議席に22人激戦、4位で任期6年も5位だと3年に スポニチアネックス、2022年7月2日(2022年7月12日閲覧)。
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