薔薇と海賊とは? わかりやすく解説

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薔薇と海賊

読み方:バラトカイゾク(baratokaizoku)

作者 三島由紀夫

初出 昭和33年

ジャンル 戯曲


薔薇と海賊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 22:06 UTC 版)

薔薇と海賊』(ばらとかいぞく)は、三島由紀夫戯曲。全3幕から成る。女流童話作家のヒロインと、童話ファンの白痴の青年との恋愛劇である。現代風俗の跋扈する時代に、性欲を嫌悪する女と性欲を持たない男の恋を設定し、ロマンチック時代と同等の甘い恋の場面を表現させている[1]。1970年(昭和45年)10月の再演時に、三島が客席で涙を流しながら観ていたという挿話がある作品である[2][3][4]


注釈

  1. ^ 同時受賞は、花田清輝『泥棒論語』であった[9]

出典

  1. ^ a b c 「『薔薇と海賊』について」(文学座プログラム 1958年7月)。文庫 1986, pp. 301–302、30巻 2003, pp. 320–321
  2. ^ 中山仁「三島戯曲を演じる――中山仁氏を囲んで(聞き手:佐藤秀明 (学者)|佐藤秀明・井上隆史・山中剛史)」(研究8 2009, pp. 123–148)。「三島戯曲の舞台」として同時代 2011, pp. 303–340に所収
  3. ^ a b c 「夏のある日」(英子 2007, pp. 112–123)
  4. ^ 「第六章」(梓 1996, pp. 206–232)
  5. ^ 井上隆史「作品目録――昭和33年」(42巻 2005, pp. 416–419)
  6. ^ 山中剛史「著書目録――目次」(42巻 2005, pp. 540–561)
  7. ^ 山中剛史「上演作品目録」(42巻 2005, pp. 731–858)
  8. ^ 鈴木晴夫「薔薇と海賊」(旧事典 1976, pp. 323–324)
  9. ^ 「年譜 昭和33年12月11日」(42巻 2005, p. 225)
  10. ^ みなもとごろう「薔薇と海賊」(事典 2000, pp. 293–295)
  11. ^ 「あとがき」(『薔薇と海賊』新潮社、1958年5月)。文庫 1986, pp. 299–301、30巻 2003, pp. 248–249
  12. ^ 「薔薇と海賊について」(毎日マンスリー 1958年4月号)。文庫 1986, pp. 298–299、30巻 2003, pp. 246–247
  13. ^ 奥野健男「新劇評・薔薇と海賊」(新劇 1958年9月号)。旧事典 1976, p. 324、事典 2000, p. 294
  14. ^ 山本健吉「劇評・薔薇と海賊」(芸術新潮 1958年9月号)。事典 2000, p. 295
  15. ^ 埴谷雄高「現実と観念の対照」(東京新聞夕刊 1958年4月26日号)。事典 2000, p. 294
  16. ^ 日下令光「成功したロマン劇」(毎日新聞 1958年7月14日号)。事典 2000, p. 294
  17. ^ (川)の著名の「劇評」(日本経済新聞夕刊 1958年7月15日号)。事典 2000, p. 294


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