私家版・ユダヤ文化論とは? わかりやすく解説

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私家版・ユダヤ文化論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 14:27 UTC 版)

私家版・ユダヤ文化論』(しかばんユダヤぶんかろん)は、内田樹が著したユダヤ人論、ユダヤ文化論。第6回小林秀雄賞受賞作品。


注釈

  1. ^ 内田は肩書き上フランス現代思想の専門研究者となっているが、「都立大時代の15年は『ユダヤ漬け』だったと言ってよいだろう」と自ら述べている[2]
  2. ^ また、別の本ではこうも述べている。「そのときは、『ユダヤ』に興味があった。なぜ反ユダヤ主義的暴力がこれほど世界史上繰り返されるのか? それは『何』に対する憎悪なのか? ある種の人間たちをこれほど『怒らせる』エートスというものがほんとうにあるのだとすれば、それは何なのか? 私は二十歳のころから、そのような問題に強い関心を抱くようになった(たぶん、私自身が組織的に『ある種の人間を死ぬほど怒らせる』ので、その理由を知りたかったのだと思う)」[3]
  3. ^ 養老孟司と内田の共著『逆立ち日本論』(新潮社、2007年5月)はユダヤ人論にページの多くが割かれている。
  4. ^ 岩波文庫版(1939年)『ヴェニスの商人』で中野好夫が記した解説が、本書で引用されている。以下は引用の一部分。「結局シェイクスピアはこうした民衆心理に迎合して、彼らユダヤ人の典型的人物たるシャイロックの残忍さを極度に誇張し、これに対してキリスト教徒が自負する慈悲を対立せしめ、最後に這々の体で退場する彼の後姿に向って、卑俗な看客の優越感の満足を狙ったものであることは、近ごろ流行する一部際物的軍事劇作者の心理と決して相距ること遠いものではない」[6]
  5. ^ 「映画評論家町山智浩アメリカ日記」は町山智浩のブログ。2005年2月8日付の記事「ユダヤ系ロックの殿堂」[7]を内田は講義や本書の参考文献とした。

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