白金化セシウムとは? わかりやすく解説

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白金化セシウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/27 14:27 UTC 版)

白金化セシウム
識別情報
CAS登録番号 637042-52-5 
特性
化学式 Cs2Pt
モル質量 460.91
外観 紅色透明な結晶
構造
結晶構造 Ni2In
関連する物質
その他の陰イオン 金化セシウム
その他の陽イオン 白金化バリウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

白金化セシウム(はっきんかセシウム、英語: Caesium platinide、羅Caesium platinatum, Caesii Platinidum)は、イオン性化合物の一種で化学式はCs2Ptであり、その中の白金は珍しい負の価数-Pt 2- を持つ[1]バンドギャップの大きさ(禁制帯幅)が0.9eVの半導体である。 [2]

製法

白金化セシウムは、白金セシウムの単体をタンタル(Ta)アンプル中で反応させることで得られ、反応温度は700℃である[1]

2 Cs + Pt → Cs2Pt

化学的性質

白金化セシウムは空気や水とは極めて反応しやすい[1]

この塩は擬カルコゲンに数えられる。白金化セシウムの結晶構造は、Ni2Inの構造に類似している。各白金原子は9つのセシウム原子に囲まれている。 セシウムからの唯一の価電子は完全に白金に渡されている。結晶は半透明で、1.5eVバンドギャップの赤色を呈する[3]

参照

  1. ^ a b c Jansen, Martin (2005-11-30). “Effects of relativistic motion of electrons on the chemistry of gold and platinum”. Solid State Sciences 7 (12): 1464–1474. doi:10.1016/j.solidstatesciences.2005.06.015. 
  2. ^ Andrey Karpov, Jürgen Nuss, Ulrich Wedig, et al. Cs2Pt, a Platinide(-II) Exhibiting Complete Charge Separation アーカイブ 2016年3月4日 - ウェイバックマシン
  3. ^ Martin Jansen (2005-12). Effects of relativistic motion of electrons on the chemistry of gold and platinum. 7. pp. 1464–1474. doi:10.1016/j.solidstatesciences.2005.06.015 



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