松本勇二とは? わかりやすく解説

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松本勇二

松本勇二の俳句

おとうとよ東京は走るように歩け
こんもりと森に詰まっている真夏
さすらいと言って照れたり青葉木莵
ばんざいが漂っている麦の秋
サーカスは母と行くもの遠霞
スイッチは背中の辺り原爆忌
一遍上人に長き脛あり旅浴衣
上流にムササビ夫婦のいる暮し
中年を黄色の塀で仕切る初夏
人逝きて合歓の樹上に二、三日
六月の背広に古きティッシュかな
台風のいつも空虚な目に見らる
命かな干柿越しに夕日浴び
堪え性のない子に鳴いてやる真鶸
夏蓬日盛りは根に沈む魂
夏野稀に白き衣の父祖見せる
夕暮れは風の民来る真葛原
大陸をコオロギのように歩く
定住へ熊蟬の穴三つほど
寒月にうしろ姿を見てもらう
山繭を空にかざして少年老ゆ
岬青し沖に子狐ほどの闇
巣に垂れし藁にすがりて眠るかな
布団干す父母に山の気満たすため
延々と道掘り起こす夏かな
徘徊の鮎にあらわる大海原
惜敗のラガーの顔を持ち歩く
我が夢のかけらを拾う星月夜
我が影の朧の部分見ておりぬ
新入の霊はぼんやり天の川
日に直にちから授かる雲雀かな
星月夜腹出して寝る野のねずみ
木を揺すり白南風を呼ぶ山の民
来し方を欅に語る蟬の殻
東北は上下に長し寝冷腹
梅雨が明けたら思いきり人を愛せ
次の犬も顔を突っ込む大花野
河童絶えし村よりキャベツ蹴り上げる
流氷来る遥か隊商の照りかな
父母と居て川狩りまぶしくてならぬ
独活の芽と我が棒立ちの距離かな
瓜坊は闇を食むことから始む
瓢簞と老人が照る村かな
白南風と思えば妻の光り始む
白木蓮に祖母の言葉がうようよある
百代の過客と言いて涼みおり
神官と鴉がふわり滴りぬ
穂麦青し跳び箱の上二段見ゆ
空蟬になりしか風がよく通る
空蟬に大平原を見せてやる
 




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