最高位戦八百長疑惑事件とは? わかりやすく解説

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最高位戦八百長疑惑事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/28 03:00 UTC 版)

最高位戦八百長疑惑事件(さいこういせんやおちょうぎわくじけん)とは、1980年に行われた麻雀タイトル戦の第5期最高位戦の決定戦(決勝戦)27戦目において、八百長談合)があったのではないかとの疑惑に根ざす騒動。八百長を疑われた参加者2名は失格となり、第5期最高位戦はその時点で打ち切りとなった事件である。


注釈

  1. ^ 岡田 (1986) によれば、当時の最高位戦のルールでは、1000点1ポイントで、加算方式ではなく加減方式。3万点持ちの3万点返しでトップ賞は無し。ただし順位点が16点(16000点分)あり、一人浮きの場合はトップから順に+16, -2, -4, -10、二人浮きの場合は+12, +4, -4, -12、三人浮きの場合は+10, +4, +2, -16 が加点/減点されるシステムである。例えば甲が乙に1万点の差を付けてトップを取れば、甲と乙はこの時点で20ポイントの差ができ、さらに順位点で少なくとも6ポイント、最大で26ポイントの差ができる。このため、岡田によればこのルールでは、半荘1回で50 - 60程度のポイント差が付くことは全く珍しくなく、岡田は183ポイントの差は、ポイントのシステムを理解していれば大した差ではないと感じられるはずだとしている。
  2. ^ ドラとは麻雀における得点増加のボーナス牌。簡単に言えば、手牌にドラが含まれていればその枚数に応じて点数が高くなる。
  3. ^ 編注:これは基本的にはかなり危険とされる行為である。ただし灘は親である。親は和了し続ける限り無限に半荘を継続させることができ(誰かの点数がマイナスになった時点で打ち切りになるルールである場合はこの限りではない)、さらに和了時の点数は子の1.5倍である。よって親番では攻撃的に打つ場合が多い。
  4. ^ 竹書房が発行していた活字主体の月刊の麻雀専門誌で、現在は廃刊。現存する同名の麻雀劇画誌は『別冊近代麻雀』から改題されたもので本誌とは別物である。現在の最高位戦は最高位戦日本プロ麻雀協会が実施しているが、第1期(1976年)から第9期(1984年)までは『近代麻雀』によって主催・運営され、同誌の誌上タイトル戦だった。
  5. ^ 片手を用い手牌の中で牌を素早く入れ替える小技で、ツモってきた牌がどれであるかをわかりづらくする効果があるが、岡田によれば巧者には通用しにくい。
  6. ^ 岡田によれば、夕刊フジ日刊ゲンダイスポーツニッポン日刊スポーツ週刊ポスト週刊プレイボーイ平凡パンチ週刊読売、など。
  7. ^ 編注:麻雀と言うゲームではこの場合、灘から栄和していてもトップである田村との点差は縮まる。だが、前述のとおり、もし田村から和了できればより多く縮まるルール体系になっている。
  8. ^ これについては小島も自伝『ろくでなし』 p.145 などで自ら言及しているほどである。また女性面についても同様である。
  9. ^ 編注:もし灘が和了していれば、2000点をプラスして局が進み、南3、南4の2局を残すだけとなる。だがもし流局していれば、かつ流局時に何らかの形で親が連荘できるルールであれば(参考文献にはこの辺りの細かいルールは明記されていない)、南2局の荒の親番が継続となるのが麻雀のルールである。

出典

  1. ^ a b 岡田 1986, p. 141.
  2. ^ 岡田 1986, p. 147.
  3. ^ 岡田 1986, pp. 147–148.
  4. ^ 岡田 1986, pp. 144–147.
  5. ^ 岡田 1986, pp. 149.
  6. ^ a b 岡田 1986, pp. 148–149.
  7. ^ 岡田 1986, p. 160.
  8. ^ a b c d e f g h 小島 2010, pp. 190–191.
  9. ^ a b c d 岡田 1986, p. 150.
  10. ^ a b 岡田 1986, p. 170.
  11. ^ 岡田 1986, pp. 150–151, 166–170.
  12. ^ a b 岡田 1986, p. 151.
  13. ^ 岡田 1986, p. 159.
  14. ^ a b 岡田 1986, p. 152.
  15. ^ a b c 小島 2010, p. 192.
  16. ^ 岡田 1986, p. 161.
  17. ^ a b 岡田 1986, pp. 161–162.
  18. ^ 岡田 1986, pp. 153, 172.
  19. ^ a b c d 岡田 1986, p. 153.
  20. ^ a b 岡田 1986, p. 165.
  21. ^ a b 小島 2010, p. 193.
  22. ^ 岡田 1986, p. 198.
  23. ^ 岡田 1986, p. 157.
  24. ^ 岡田 1986, p. 185.
  25. ^ 小島 2010, p. 198.
  26. ^ 岡田 1986, pp. 185–191, 194.
  27. ^ 小島 2010, pp. 192–194.
  28. ^ 岡田 1986, pp. 187–188.
  29. ^ 岡田 1986, p. 221.
  30. ^ 岡田 1986, p. 176-177.
  31. ^ a b 岡田 1986, p. 181-182.
  32. ^ 岡田 1986, p. 163.
  33. ^ 岡田 1986, pp. 162–163.
  34. ^ 小島 2010, p. 194.
  35. ^ 岡田 1986, pp. 171–172.
  36. ^ 岡田 1986, pp. 172–173.
  37. ^ 小島 2010, p. 145, 202.
  38. ^ 岡田 1985, p. 16.
  39. ^ a b 岡田 1986, pp. 173–174.
  40. ^ 岡田 1985, p. 17.
  41. ^ 岡田 1986, p. 177.
  42. ^ 岡田 1986, p. 155-156.
  43. ^ 岡田 1986, p. 153-158.
  44. ^ a b 岡田 1986, pp. 163–166.
  45. ^ 岡田 1986, p. 166.
  46. ^ 岡田 1986, p. 175.
  47. ^ 岡田 1986, pp. 176, 179.


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