映画主題歌としての発表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/21 17:19 UTC 版)
『婦人倶楽部』に連載していた『愛染かつら』の映画化が決まった時、原作者の川口松太郎はこの作品を書く上で西條の『母の愛』という詩からヒントを得たことから、西條が映画の主題歌を手掛けることを要望した。 タイトルバックや、田中絹代演じるヒロインの高石かつ枝が新橋駅のプラットホームに駆けつけ、上原謙演じる恋人の津村浩三の後を追って京都へ行くも会うことが出来ずに、悄然と京都の町を歩くシーンなどで流された。「続愛染かつら」「愛染かつら完結篇」などの続編が作られるほどに映画はヒットし、川口の原作が良かった、田中と上原の二大スターの顔合わせが客を呼んだ、など色々な要因があるといわれたが、やはり一入に主題歌が大ヒットしたからであるといわれている。 なお、高石かつ枝が歌手になってステージで歌った「悲しき子守唄」は、田中絹代は歌わず、ミス・コロムビアのレコードをかけていたため、口だけ動かすという形になっている。
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