後手番一手損角換わり
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後手番一手損角換わり(ごてばんいってぞんかくがわり、英: Gote's One-turn-loss Bishop Exchange[1])は、将棋の戦法の一種である。単に一手損角換わりとも呼ばれる[注 1]。角換わりの序盤において、後手が△8五歩を省略するために早期に角交換する。その結果として後手番である上にさらに一手損するという、従来は考え得なかった戦法である[2]。具体的には後手の8五の歩が8四に待機していることにより、8五に桂馬を跳ねる余地がある(これは攻めの幅を広げる意味もあれば、7三の桂頭を敵に狙われにくくする意味もある)など、作戦の幅が拡がる。これがこの戦法の骨子である[3]。
注釈
出典
- ^ Kawasaki, Tomohide (2013). HIDETCHI Japanese-English SHOGI Dictionary. Nekomado. p. 38. ISBN 9784905225089
- ^ a b 青野(2009) p.3
- ^ 青野(2009) p.3, pp.9-15
- ^ 対談:瀬川晶司六段×今泉健司四段「B級戦法は こんなに楽し」(『将棋世界Special 将棋戦法事典100+』(将棋世界編集部編、マイナビ出版)所収)
- ^ “2008年度公式棋戦の対局で、統計開始以来初の後手番が勝ち越し!”. 日本将棋連盟 (2009年3月31日). 2011年10月25日閲覧。
- ^ 青野(2009) p.165 ただしここで触れられている変化は後手容易ではない。
- ^ 青野(2009) p.160
- 1 後手番一手損角換わりとは
- 2 後手番一手損角換わりの概要
- 3 概要
- 4 展開例
- 5 脚注
- 後手番一手損角換わりのページへのリンク