山吹御前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/22 04:29 UTC 版)
山吹御前(やまぶきごぜん)[1]は、平安時代末期の女性。源義仲の便女[2] といわれている。
- ^ 「御前」という語は貴人や貴人の妻に対し用いられるが、静御前や虎御前のように、白拍子や遊女に対しても用いられる。
- ^ 便女(びんじょ)というのは、文字通り「便利な女」の意味で、武将の側で身の回りの世話(性行為もその中に含まれる)をする召使いの女。便女=美女という解説がなされる場合もある。また、当時それらの役割は「寵童」と呼ばれる見た目の良い少年にさせる事も多かった(細川涼一『平家物語の女たち 大力・尼・白拍子』講談社現代新書、1998年)。
- ^ 便女と妻を取り違えて解釈している可能性がある。『平家物語』では義仲は京で松殿基房の娘(藤原伊子とされる)を妻としている。また、巴が義仲の妾とされ山吹は出てこない『源平盛衰記』では、義仲は京で基房の娘を妻とした他に、巴に向かって信濃の妻に再び会えないのが心残りだとも言っている。
- ^ 武居用拙『岐蘇古今沿革志』(明治23年(1890年))
- ^ 『新修大津市史』
- ^ 野口孝子「木曾義仲史跡を歩く」(鈴木彰・樋口州男・松井吉昭編『木曾義仲のすべて』新人物往来社、2008年)192頁
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