少女革命ウテナとは?

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少女革命ウテナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/12/28 17:19 UTC 版)

少女革命ウテナ
ジャンル 少女学園変身ヒロイン
アニメ
原作 ビーパパス
監督 幾原邦彦
シリーズ構成 榎戸洋司
キャラクターデザイン 長谷川眞也
アニメーション制作 J.C.STAFF
製作 テレビ東京読売広告社
放送局 テレビ東京
放送期間 1997年4月 - 1997年12月
話数 全39話
漫画
作者 さいとうちほ
出版社 小学館
掲載誌 ちゃお (テレビアニメ版と並行するコミカライズ)
別冊少女コミックSpecial (劇場版コミック)
発表期間 1997年 - 1998年・1999年(劇場版)
巻数 全5巻(文庫版全3巻)+劇場版全1巻
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少女革命ウテナ』(しょうじょかくめいウテナ)はJ.C.STAFF制作のアニメ。テレビシリーズアニメとして1997年4月2日から同年12月24日までテレビ東京系で放送された。全39話。略称は「ウテナ」。その後『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』のタイトルで、完全新作のアニメーション映画として1999年8月14日から東映系で公開された。

目次

物語

幼い頃に助けてくれた王子様に憧れ、王子様になりたいと願うようになった少女・天上ウテナは、入学した鳳学園で「薔薇の花嫁」と呼ばれる少女・姫宮アンシーと出会う。エンゲージした者に「永遠」に至る「世界を革命する力」を与えるという「薔薇の花嫁」をかけて戦い続ける生徒会役員(デュエリスト)たちは、ウテナがかつて王子様から貰った指輪と同じ「薔薇の刻印」を持っていた。ウテナもまたこの決闘ゲームに巻き込まれ、その背後にある「世界の果て」へと迫っていく…。(TV版)

1〜13話が生徒会編、14〜23話が黒薔薇編、24〜33話が鳳暁生編、34〜39話が黙示録編。

作品解説

美少女戦士セーラームーン』シリーズのメインスタッフだった幾原邦彦が少数精鋭のスタッフを集めて制作集団ビーパパスを結成、少女漫画家として有名なさいとうちほと組んで世に放った異色作。アニメーション神戸97'TV番組部門最優秀賞受賞。当時の世界的なジャパニメーションブームもあり、海外での評価も非常に高い。

男装の麗人、書き割りの様な背景、影絵の少女達による不可思議な劇中劇など、宝塚歌劇と前衛舞台劇を折衷したような徹底したアバンギャルドな演出が特徴。また、学園といった閉鎖世界や薔薇や王子様といった少女漫画的モチーフを中心に、おとぎ話や古の貴族のような決闘、同性愛まで多くの要素を扱い、かつ哲学的な言辞と象徴や図式を大小に首尾一貫してちりばめている。合唱曲「絶対運命黙示録」など、かつて寺山修司率いる「天井桟敷」で音楽を担当していたJ・A・シーザーアンダーグラウンド的楽曲を採用した事も、独特の世界観を作り上げる大きな要因となった。

TVアニメ放映時にさまざまなメディアミックス展開が行われ、漫画、ゲームのほか、ミュージカルや小説版(ノベライゼーション)なども発表された。劇場版公開時には、「月蝕歌劇団」による舞台が公開された。また、劇場版公開に合わせてTVアニメ版12話までが1999年8月9日・16日にテレビ東京の深夜帯で再放送された。また、さいとうちほによる同名の漫画作品が「ちゃお」(小学館)において1996年から1997年末まで連載された。テレビ放送に先んじて世に出ているが、テレビシリーズの制作が決定したことを受けての連載のため、原作ではなくコミカライズの一種と位置づけられている。

TVアニメ版、漫画版、小説版、劇場版ではそれぞれ、話の展開や設定が異なっている。アニメ版は当初、96年10月から放送開始予定だった[要出典]が、前々番組である「超光戦士シャンゼリオン」が4クールに延長されることになり、97年4月に変更。当初はシャンゼリオンの後番組となる予定だったがシャンゼリオンが予定より早く終了し時間変更で放送された「赤ちゃんと僕」の後番組となっている。

企画

ビーパパス(Bepapas)は幾原邦彦がオリジナル作品制作のために作ったチームで、その名前は「大人になろう」の意[1]。従来は著作者として認められることがほとんどなかったアニメーションの制作スタッフが原作者の立場で表に立つことも目的としていた[2]

企画として最初に形になったものはコアターゲットを狙ったOVAで、主人公の名前はウテナ、敵の名前は「世界の果て」であった。この頃、幾原は「世界の果て」という言葉を絶望という意味でよく口にしたという。しかし幾原がさいとうちほの作品と出会うことで、この企画はより一般向けのテレビシリーズを志向するようになる。さいとうにキャラクター原案を依頼した時点での作品名は「少女革命ウテナKiss」で、主人公が誰かとキスすることで男装の美少女へ変身するというもの。玩具メーカーをスポンサーに想定した子供向けアニメである。

幾原はウテナとアンシーを親密な仲にする構想を持っていたが、さいとうは少女漫画家としての自負から、視聴者である少女が望むものではないとその構想を強く否定、このショックで幾原は急性胃腸炎を起こしたという[3]。ただし、放送終了後の座談会でさいとうは、ビーパパスの影響で同性愛的なものを肯定するようになったと心境の変化を語っている[4]

その後、キングレコードの大月俊倫プロデューサーの目に留まることで企画はより本格的な制作体制に移り、また大幅な変更が行なわれて最終的な形になっていった[5]

演出・美術

作品には幾原監督の作家性が色濃く出ているが、他のスタッフもまた自発的に様々なアイディアを投入している。例えば、影絵少女は幾原ではなく、シリーズ構成の榎戸洋司の発案である[6]

生徒会室内で様々な演出が行なわれるようになったのは、第5話で錦織博が林檎をウサギに変えたことが機であるという。橋本カツヨはこれを、たった2枚の絵で、世界を革命するという行為の本質を暗示して見せる演出だと高く評価している。同じく第5話で桐生冬芽の胸をはだけさせたのも錦織である[7]。この後、スタッフ個々によるキャラクターの露出合戦がエスカレートしていった[4]

美術監督を務めた小林七郎は当時64歳(放送開始時)の大ベテランである。幾原監督は理詰めでなくイメージを重視した指示を出し、例えばアーチを描くにしてもその先にあるはずの建物などを描かせず、向こう側に真っ白な空を描かせたという。その衝撃はかつて小林が共に仕事をした出﨑統と似た感覚で、そのような発想の飛躍は自分にはないものであり、いい刺激になったと語っている。また建物の大半をデザインした長濱博史についても、その重力や力学を無視した自由な発想に小林はショックを受け、その良い部分を生かすようにしたとのことである[8]


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 [記述をスキップ]


登場人物

デュエリスト達の名前には植物と関係のある文字・単語が入っている。

生徒会執行部のメンバーは、気高さを持つ者として「世界の果て」から選ばれたデュエリスト。合い言葉は「卵の殻を破らねば、雛鳥は生まれずに死んでいく。雛は我らだ、卵は世界だ。世界の殻を破らねば、我らは生まれずに死んでいく。世界の殻を破壊せよ、世界を革命するために」。ヘッセの「デーミアン」がモチーフになっているものと思われる。

初期決闘関係者

天上ウテナ(てんじょう うてな)
川上とも子
本作の主人公。鳳学園中等部二年(TV版がベースのゲーム版では後述の劇場版同様に転校生とされている)。幼い頃に両親と死別した際に白馬に乗った「王子様」に救われ、彼に憧れるあまり自身も王子様になろうとする男装の少女。一人称は、「僕」。中等部では主に女子生徒達の人気の的。「王子様のように気高くかっこよく」生きることを信条としており、スポーツ万能で正義感が強い。幼い頃出会った王子様にもう一度会いたいと願っている。親友・若葉の恋心を踏みにじった西園寺莢一の言動を非難したことを機にデュエリスト達の決闘ゲームに巻き込まれていく。決闘の際に胸に挿す薔薇の色は白。武器はディオスの剣(第1話の西園寺との決闘では竹刀、第12話の冬芽との決闘では樹璃から手渡された剣を使用。第20話での若葉との決闘では剣を抜かずに闘った)。鳳学園の女子の制服ではなく黒い学ランに白いスカート・赤いスパッツという出で立ち(一度冬芽に負けた後は女子の制服を着用した)。漫画版では当初ピンクの学ランを着ていたが、冬芽との決闘で切り裂かれ、それ以降はアニメ版と同じ黒い学ランを着用するようになる。劇場版では最初は白い学ランに白い帽子を被っているが、後にTV版の衣装に良く似た白い学ランに白いスパッツという出で立ちになる。
後に同じデュエリストとして戦う事になる西園寺莢一、桐生冬芽とは幼い頃に会った事があるが、本人は覚えていない。
実は王子様(ディオス)に会った時に「百万本の剣」で貫かれたアンシーの姿を見せられており、その際に「薔薇の刻印」の指輪を授けられていた。その際、ウテナの本当の目的は「王子様との再会」ではなく「アンシーを助け出すこと」だったことが明かされる。後に暁生とアンシーがただならぬ関係にあることを知ってもアンシーを助けるという意志は揺るがず、最終回では「女の子だから王子様になれない」という事実を突きつけられるも薔薇の門=アンシーが閉じこもっていた「棺」を開く事に成功し、アンシーを助ける事は出来なかったが代わりに彼女の意識革命に成功した。しかしその代償としてウテナはアンシーの身代わりとなり(アンシーと離れ離れになった直後に「百万本の剣」が彼女に迫る描写がある)、鳳学園という世界から消え、アンシーと暁生を除く他の人々から実質忘れられてしまった。
漫画版では「物語の中核から外されている主人公は漫画には向かない」というさいとうの意向から、早期に「世界の果て」の情報を知ることになり、中盤では生徒会に出入りしている。最後は暁生との決闘で相打ちになるも新たな光のディオスとなり、暁生(闇のディオス)と一つになり彼と共に消滅。彼女の存在はアンシーと冬芽を除く全ての人々から忘れ去られた(TV版では言われれば思い出す為完全には忘れられていないが、漫画版では話題にも上がらない)。
名前の「ウテナ」は、花の(がく)のことを指す。ピンク色の髪に水色の瞳(漫画版では最初は金髪だった)。TV版ではストレートヘア。劇場版は登場時はショートカットだが、中盤以降はウェーブのかかったロングヘアになる。
劇場版では他校からの転校生、冬芽とは幼馴染という設定になっており、「王子様になりたい」と願うのではなく、「王子様」を失った傷心を抱えながらも志高く生きようとする少女として登場する。また、冬芽に好意を持っている事が明確になっている。物語の終盤でアンシーを連れて“外の世界”へ出ようとした際に巨大な洗車ブラシに取り込まれて車に変身し、アンシーを乗せて“外の世界”へと旅立った(ラストで元の姿に戻ったが、車の一部は残っていた)。
姫宮アンシー(ひめみや -)
声:渕崎ゆり子
決闘勝者に「世界を革命する力」を授ける「薔薇の花嫁」として、デュエリストたちに争われる少女。中等部二年。日々温室のバラ園(鳥かごをイメージした形をしている)の世話をし、独自の人付き合いが無いなど所有者(エンゲージした決闘勝者)に従属して主体性を感じさせない存在だが、ウテナとの関わりによってのちに精神的な変化が見られるようになる。チュチュというペットを飼っている。ウテナとエンゲージしてからはウテナのルームメイトになる。丸い眼鏡を掛けているのが特徴。口癖は「どぅも、どぅも」。
黒薔薇会編で、理事長代行・鳳暁生の妹であることが明かされる。更に物語後半では暁生の過去の姿であるディオス(王子様)の妹であったことが判明する。かつて人々の願いを叶えすぎて傷ついたディオスを封印したが、その代償として彼女は「魔女」と見なされ、ディオスに救ってもらうはずだった「お姫様」達の家族によって無数の剣で刺し貫かれ、以降人々の憎しみから成る「憎悪に光る百万本の剣」を受け止め続ける事になった。
物語終盤では徐々に「魔女」としての一面が現れ始め、実兄である暁生と肉体関係を持っていたことが発覚する。そのことを知ってもなお自分を友達として信用してくれたウテナの姿を見て少しずつ心境が変わり始めるが、暁生とウテナの決闘の際にウテナを裏切ったととれる行動に出た。だがその後、傷つきながらも薔薇の門=自分が閉じこもっていた「棺」を開いて自分を助けようとしているウテナの姿を目の当たりにし、結果的に彼女によって意識革命を起こされる。最後は決闘に固執する暁生を見限り、消えたウテナを探すためにチュチュと共に学園を去った。
兄であるディオス(かつての暁生)の「理想」=「ディオスの剣」を心に封印している。この剣はエンゲージした者のみがアンシーの心から取り出すことができる(作中の映像ではアンシーの胸から生えてくる剣をエンゲージしたデュエリストが引き抜いている)。
「抑圧された自我」の象徴であり、この「自我の解放」すなわちアンシーの「(精神的)革命」が本作のテーマである。
名前の「アンシー」はラテン語で「花ひらく」の意。紫色の髪に緑色の瞳・褐色の肌という容貌で、額にビンディーのような赤い印がある。実は非常に長い髪の持ち主。
漫画版では人間ではないことを示唆している(2桁では済まない年月を生きてきたらしいことも発言している)。物語の最後でウテナが暁生と共に消滅した後、性格が明るくなり、ウテナのように男装するようになる。また人々がウテナのことを忘れてしまっても冬芽と共にウテナのことを覚えていた。最後はアニメ版同様消えたウテナを探すために学園から旅立つ。
劇場版では眼鏡を掛けておらず、髪も長いストレートヘアで、TV版のウテナと似たキャラクターデザインとなった。また、TV版とは異なり、ウテナと対照的ながら対等な友人関係や行動力を見せる(テレビ版ではウテナを「ウテナ様」と呼び敬語で話していたが、劇場版ではウテナを呼び捨てにしており話し方も普通になっている)。兄の暁生を「私の王子様」として慕っており、彼が自分を密かに抱いても「王子様だから好きにしていい」とまで言い切るほどだったが、その想いが結果的に暁生を自殺に追いやる事になってしまう。それ以来、アンシーは暁生の幻影に支配され続けてきた。物語終盤でウテナが姿を変えた車に乗って“外の世界”への脱出を試みた際、遂に兄の幻影を振り切ることに成功し、最後はウテナと共に“外の世界”へと旅立っていった。
桐生冬芽(きりゅう とうが)
声:子安武人
鳳学園の高等部二年で生徒会長。学園一のプレイボーイ。桐生七実の実の兄。西園寺莢一とは幼馴染みで、同じ剣道部に所属している。生徒会メンバーで唯一「世界の果て」と呼ばれる人物と通じ合っている。前髪に朱色のメッシュを入れた赤いストレートの長髪に青紫の瞳。決闘の際に胸に挿す薔薇の色は赤。鳳暁生編での決闘では西園寺をパートナーとし、彼に自分の「心の剣」を抜いてもらいウテナと戦った。
TV版・劇場版で共通して養子であり、劇場版では養父に性的虐待を受けていたと思わせる描写があった。TV版では当初は上昇志向のために周囲の者を利用し、陰謀によって勝利し、花嫁を形式的に尊重する陰謀家で、後に策略により西園寺を学園から追放し、その後妹の七実を利用し決闘の舞台に立たせてウテナと闘わせた。更にはウテナに対して「幼い頃会った王子様は冬芽ではないか」と疑念を抱かせるような行動をとってウテナの動揺を誘った上で彼女との決闘に勝利し、アンシーを手に入れた。
その後の二回目のウテナとの決闘ではアンシーの「祝福」を受けたディオスの剣の力でウテナを苦戦させるが、アンシーの心境の変化によって剣の力が失われた事で形勢が逆転し敗北。この後、敗北のショックからしばらくの間部屋に閉じこもり学園に出てこなくなった(その間は妹の七実が生徒会長の代行をしていた)。
子供の頃、西園寺と共に「棺の中の少女」に出会った経験があり、その経験が「永遠」を求める原点となっていた。実はこの「棺の中の少女」は幼い頃のウテナだったのだが、冬芽はその事実に長い間気付かず、ウテナが「棺の中の少女」だったことを知ったのは物語が終盤に入ってからだった。なおこの経験の影響かどうかは分からないが、後にウテナに好意を抱くが、そのとき初めて、自分が「プレイボーイ生徒会長桐生冬芽」としてのマニュアル化された恋愛しかしらない初であると思い知らされる。
鳳暁生編では暁生とウテナが恋愛関係にあることを知り、暁生に嫉妬心を抱くようになる。後に幼い頃に出会った「棺の中の少女」がウテナだったことを知ったことで自分が永遠を求める原点に気付き、「ウテナを棺から出す」ために彼女に三度目の決闘を申し込んだが、結局ウテナを止める事は出来なかった。
漫画版では策略家としての面は薄れており、TV版でも時折描かれていたウテナへの好意をこちらではより明確に描写されている。ウテナが消えた後人々の記憶からウテナのことが消えてしまってもアンシー同様ウテナのことを覚えていた。
劇場版ではウテナとは幼馴染だったという設定になっている。裏表がありつつも高い志をもつ人物として描かれ、草時や瑠果、そしてディオスの役割も兼任している。実は「死んだ王子様」と呼ばれる既にこの世から去った存在であり、幼い頃溺れている子供(幼い樹璃)を助けようとしてウテナの目の前で死んだことが物語後半で明かされる。彼が亡き者であることは、ウテナと樹璃との決闘の場面にて幹が冬芽が隣に居るにもかかわらず冬芽の存在を知らないことを示唆する台詞を口にする場面で暗示されている。物語後半で、アニメ版をイメージした告白室(下降するエレベーター)にてウテナが冬芽は既に亡き者であることを思い出したと同時に、ガラス越しにウテナに別れのキスをして姿を消した。
漫画版の「アドゥレセンス黙示録」ではウテナを「外の世界」へ脱出させるために自分が「死んだ王子様」であること・亡き者である自分の記憶を忘れれば「外の世界」に出られる事を告げて消滅。彼の記憶はウテナの中から忘れ去られた。
妹の桐生七実が、冬芽の小さいころの写真がないことと、両親と七実の血液型がB型なのに対し、冬芽だけがA型であることから、七実と冬芽に血の繋がりは無いのではないのかと苦悩するが、七実が赤ん坊の時に同じ両親の下から兄弟揃って桐生家に来ただけであり、血は繋がっている。
彼の決闘に当てられた名前は、1回目が「信念(conviction)」、2回目が「自分(soi)」、3回目が「

選択(choix)」。

当初の予定では「太陽を盗んだ男」の「山下満州男警部」をイメージしていた。
西園寺莢一(さいおんじ きょういち)
声:草尾毅
鳳学園高等部二年で生徒会副会長にして剣道部の主将。ウテナの前の「薔薇の花嫁」の所有者。冬芽とは幼馴染で、同じ剣道部に所属している。硬派として女子に非常にもてるが、間抜けな実態を知る友人からは影で馬鹿にされがち。樹璃曰く「生徒会のピエロ」、御影曰く「道化」。不器用で単純、粗暴な性格で、女性に対しても純情と横暴の交錯するさまがアンシーや若葉との関係によって描写されている。名前の「莢」は豆のさやなどのこと。ウェーブがかかった緑の長髪に茶色の瞳。決闘の際に胸に挿す薔薇の色は薄緑(劇場版では赤)。武器は日本刀。
第9話でアンシーを連れ出した上勝手に決闘広場に入ろうとするという事件を起こし、その際止めに入った冬芽に怪我を負わせる。この一件の後、冬芽の策略によって退学処分となるが、行く当て、金、友人全てなく、かつて傷つけた若葉の下に一時居候をさせてもらう。その後は彼女と良い仲になったが、御影の策略により破局。御影が若葉を黒薔薇のデュエリストにする際に取引し、居候のお礼に若葉に渡す予定だった手作りの髪飾りを御影と交換することで復学することとなる。物語終盤で幹同様決闘に不信感を抱くようになり、決闘から手を引く決意をした。彼の行動の根幹には、幼い日に冬芽と共に遭遇した「棺の中の少女」の影響がある事は初期の内に明かされるが、この時点で視聴者の誰もが理解した「棺の中の少女=ウテナ」と言う事実を西園寺が知るのは物語の終盤である。
彼の決闘に当てられた名前は、1回目が「友情(amitie)」、2回目が「選択(choix)」、3回目が「関係(relation)」。
漫画版では謹慎処分に留まり退学は免れた。アンシーに付くチュチュを邪魔者扱いする。(チュチュにちょっかいを出す緑のカエルは彼を暗示している)
劇場版では劇中最初に登場したアンシーの所有者であり、彼女への暴力からウテナは怒りを爆発させ、決闘ゲームの意味も解らないまま決闘を行う。終盤でジープに乗って樹璃や幹と共に“外の世界”へ出ようとするウテナとアンシーを助け、別れ際にアンシーに「外で会えたら今度は堂々と口説き落としてみせる」と言い残した。
有栖川樹璃(ありすがわ じゅり)
声:三石琴乃
生徒会メンバーでフェンシング部長(代行)。高等部一年。教師達も恐れる不良としての一面も持ち合わせている。男装の麗人。親友の高槻枝織を密かに意識し、彼女の写真をペンダントに入れている。枝織に本心を伝える事、あるいは枝織と結ばれる事は樹璃にとって奇跡に等しき所業であり、奇跡の力を願いつつも否定する葛藤の中で決闘ゲームに参加している。後述の瑠果の献身により枝織への恋慕の情から解放されるが、後に彼女へのその想いは自分の中に根強く残っていることをウテナに告白する。ただ、同時にそれに関した事を冗談の種にしてみたりと、大分自分を客観視できるようになった節も見られる。オレンジ色の縦ロールの髪に青い瞳。決闘の際に胸に挿す薔薇の色はオレンジ。武器はフェンシングのエペ。鳳暁生編での決闘では瑠果に自身の「心の剣」を抜いてもらいウテナと闘った。
TV版では二度ウテナと決闘するが、初戦は自分の攻撃によって弾き飛ばされたウテナの剣が自分の薔薇を貫くと言う不運で負け、二度目の戦いではウテナの剣がペンダントを弾き飛ばし壊してしまったことへのショックにより自ら決闘を放棄し、結果二度とも敗北した。但し剣の実力で敗北した事はない。
彼女の決闘に当てられた名前は、1回目が「恋愛(amour)」、2回目が「選択(choix)」。
漫画版では七実の役割を兼任。冬芽に好意を持ち、彼を巡るウテナへのライバル心から決闘を挑むが、TV版とは違い実力で敗れる。実は冬芽は瑠果の代用で好意を抱いていたことが後々分かる。瑠果が命を失ったようなことを聞いても、その話を信じず瑠果を想い続けた。
劇場版では枝織に唆される形でウテナと決闘するが、実力で敗れる。なお劇場版でもペンダントは携行しているが、こちらでは枝織の写真が入っているかは明らかにはなっていない(枝織の発言は冬芽を誘惑するためのハッタリの可能性がある)。また枝織との関係もTV版とは大きく異なっており、劇場版では束縛と服従を強要する枝織を振り払いたがっている。終盤で西園寺や幹と共にジープに乗って現れ、“外の世界”へ出ようとするウテナとアンシーを助けた。
薫幹(かおる みき)
声:久川綾
生徒会の役員で、13歳にして大学生のカリキュラムを受ける秀才の少年。中等部一年。フェンシング部に在籍する優秀な選手で優れたピアノ演奏者でもある。素直で人当たりの良い性格から、上級生のファンも多い。幼き過ぎし日に、妹の梢とピアノ連弾をしていた庭の思い出を「輝くもの」と形容。「輝くもの」を取り戻すべく「薔薇の花嫁」としてのアンシーを求め、同時に彼女を一人の女性としても愛する。生徒会室での会話のシーンでは、時折ストップウォッチで時間を計っている。何をどんな理由で計っているのかは不明。登場人物に理由を問われたり、不思議がられる事もある(この計測時間は直前に言葉を発した時間と一致する。要は一種の楽屋オチである)。青い髪に青い瞳。決闘の際に胸に挿す薔薇の色は青。鳳暁生編では梢を「花嫁」とし、彼女に自身の「心の剣」を抜いてもらいウテナと戦った。物語終盤で決闘に不信感を抱くようになり、決闘から手を引く事を決意。その後生徒会の集まりで決闘制度を取りやめようと宣言する。
身勝手な大人を嫌悪しており、世界の果てから「君たちのために天上ウテナを倒せ」という手紙が来たときは「『君たちのために』と言う大人は信用できないもの」と嘆いた。鳳暁生編で、身辺の大人たちの行為に困惑させられ、スポーツカーに乗ったときに、梢から「周りが汚れていたら、自分も汚れて欲しいものを手に入れるしかない」と説かれ、自分の運転するスポーツカーに乗ったアンシーの姿を夢想、アンシーを自らのものにするために梢と共に決闘に挑む。
彼の決闘に当てられた名前は、1回目が「理性(raison)」、2回目が「誘惑(tentation)」。
漫画版と小説版ではアンシーではなく、ウテナに好意を持っている。小説版では、冬芽との同性愛的描写もあった。
劇場版ではTV版同様決闘者ではあったが、ウテナと決闘をすることは無かった。また冬芽のことを知らないらしく、ウテナと樹璃の決闘の最中に樹璃が冬芽の名前を挙げた際、冬芽が傍に居るにもかかわらず「冬芽って誰だ?」と呟いている場面がある(この場面は冬芽が既に亡き者であることを暗示していた)。終盤で西園寺や樹璃と共にジープに乗って現れ、“外の世界”へ出ようとするウテナとアンシーを助けて自分達もいずれは後に続くつもりと伝え、「外の世界で会おう」と言い残し分かれた。設定によると枝織と同じ身長。
桐生七実(きりゅう ななみ)
声:白鳥由里
冬芽の妹。13歳で中等部一年。気が強く高飛車、非常にプライドの高い性格で、なかなか素直になれないが、心優しい一面も持っている。絶対的な存在である兄に近づく女は誰であろうと許せず、特にウテナとアンシーを事ある毎に目の敵にするが、その度に酷い災難に遭う。
冬芽と彼女は幼い頃に同じ両親の元から二人一緒に今の両親に引き取られた養子であり、そのことを知らなかった七実は家族の血液型が合わないことに気づいた際に自分と冬芽は血の繋がりがない兄妹であると勘違いした。
実は彼女もデュエリストであり、兄にそそのかされる形でウテナに二度決闘を申し込む。武器は曲刀と隠し持っている短刀の二刀流。鳳暁生編では、冬芽との血縁関係を失い(上記の通りただの思い込み)、自分がかつて「駆除」した茎子のような「悪い虫」の一匹であると自覚、他の「虫」や冬芽を凌駕するために冬芽立会いの下、2度目の決闘をする。決闘の際は冬芽に自身の「心の剣」を抜いてもらい、ウテナと戦った。薄い茶色のウェーブがかかった髪に黒目がちな紫色の目。決闘の際に胸に挿す薔薇の色は薄い黄色。当初は鳳学園の女子生徒の制服を着用していたが、冬芽がウテナに負けて部屋に閉じこもってからは兄に代わり生徒会をまとめるようになり、決闘のときに着用した黄色い上着に黒いズボンの制服を常に学園内でも着用するようになった。
彼女の決闘に当たられた名前は、1回目が「崇拝(adoration)」、2回目が「友情(amitie)」。
漫画版では、兄が所有している写真上に登場するが、実際の登場は無い。
劇場版では牛の「ナナミ」としての登場のみ(人間としての「桐生七実」は存在していない)。
鳳暁生(おおとり あきお)
声:小杉十郎太(劇場版では及川光博
学園の理事長代行にして、アンシーの兄。学園理事長の娘・香苗と婚約し、鳳家の養子となっている。理事長が病気で臥せっているため代行を務めている(後にこれは暁生の策略の一環であった事が判明する)。黒薔薇会編で初登場するが、正式に登場したのは25話からである。天に近い星(暁の明星。詳しくは用語を参照)の名前を持つ。
ディオスの剣を委ねる決闘劇を仕組んだ「世界の果て」の正体であり、ディオス(王子様)の現在の姿である。いつからデュエリスト達が鳳学園に集まるように仕向け、学園を実質的に支配していたのかは不明。当初は自分の後継者を望んでいたが、物語の後半で西園寺とウテナの二度目の決闘を観戦していた際に決闘の途中でディオスの剣が消失し、直後アンシーがウテナの体からディオスの剣を取り出すところを目撃。その後計画を変更して「王子様」に近い力を持つデュエリストの剣を用いて王子様の力を復活させようと企み、そのために自らウテナに近付き、彼女と恋愛関係に発展するという行動に出る。最終的にウテナからディオスの剣を奪うことには成功したものの、剣が折れていたため薔薇の門を開く事に失敗、目的を果たす事は出来なかった。最終回ではそれでもなお決闘に執着し、新たなルールの下で再び決闘を行おうとしている(しかし生徒会のメンバーからはその申し出を断られ、更にはウテナがアンシーの意識革命を起こした事にも気付いておらず、最終的にアンシーに見限られることとなった)。ひなげしの花が好き。銀髪(漫画版では黒髪)に緑の瞳、褐色の肌。決闘の際に胸に挿す薔薇の色は薄紫。武器は黒いディオスの剣。
「理想=ディオスの剣」を失った王子様(ディオス)の「成れの果て」であり、「理想」に代わり「野望」を追い求めるディオスの対極的存在となっている。「野望」のためには手段・犠牲をいとわず(例:鳳親子を篭絡して理事長の権力を手に入れる)、学園で最高の地位と権力を有している。それを象徴するように学園内で最も高い場所に理事長室(プラネタリウムの部屋)を置いている。
漫画版では「王子様の成れの果て」という設定は共通しているが、こちらでは「王子様」の体の中に宿っていた二つの意識の片割れである「闇のディオス」という設定になっている。アンシー同様人間ではないことを仄めかしている。かつてもう一つの意識である「光のディオス」と対立、彼を倒して「世界の果て」となった。最後はウテナとの決闘で彼女と相討ちになり、新たな光のディオスとなったウテナと一つになって消滅する。
彼の決闘に当てられた名前は「革命(revolution)」。
劇場版ではテレビ版・漫画版と違い短髪になっている。妹であるアンシーに密かに思いを寄せ、彼女を眠らせては密かに抱いていたが、ある時アンシーが自分を「王子様」として見ていたことを知り、それによって外の世界へ出るための「車の鍵」を失くして錯乱し、自殺してしまう。それ以降は冬芽同様「死んだ王子様」として登場し、アンシーを支配し続けていた。物語終盤でウテナとアンシーが「外の世界」へ脱出しようとした際に巨大な車と化した城と共にアンシーの前に立ちはだかり、アンシーを永遠に縛り続けて二人の脱出を阻もうとしたが、彼の幻影は二人に撃破され消滅した。
漫画版「アドゥレセンス黙示録」ではウテナとアンシーが「外の世界」へ脱出しようとした際に二人を決闘広場に閉じ込め、無数の薔薇を操ってウテナを生き埋めにしようとし、アンシーの前に幻影となって現れ二人が外の世界へ出るのを阻もうとするが、最後はアンシーの意志によって幻影を撃破され消滅した。
なお、当初の予定では「ガラスの仮面」の「紫の薔薇の人」をイメージしており、ウテナを影から見守るさわやかなキャラであった。しかし小杉の演技でキャラクターの性格が変更され、ストーリーにすら影響を与えた(暁生編からはそれが顕著である)。これは冬芽を演じていた子安の演技が黒く立っていたために、小杉がそれ以上にキャラを立たせようと黒めの演技をしたことによるもの。
ディオス
声:結城比呂
決闘の際、どちらか一方の決闘者に舞い降り無敵の力を与える存在。
その正体は鳳暁生の過去の姿であり、世界のお姫様を救おうとした「王子様」。かつて人々の願いを叶えすぎたために傷つき、妹のアンシーによって封印された。そのため現在では幼いウテナに語ったように無力な存在となってしまった。幼いウテナの元に現れて「薔薇の花嫁」を見せており、その時彼女に「薔薇の刻印」の指輪を贈った。元々彼が持っていたとされる「ディオスの剣」は、実は彼自身の「理想」が形になったもの。
漫画版ではかつて「王子様」の体の中に宿っていた二つの意識の片割れである「光のディオス」という設定で登場する。「闇のディオス(後の鳳暁生)」と対立するも彼に敗れ、ディオスの剣に姿を変えてアンシーの中に宿った。

黒薔薇会関係者

御影草時(みかげ そうじ)
声:緑川光
高等部3年の生徒で、御影ゼミ(通称黒薔薇会)を主宰する天才。自らもデュエリストの一人だが、根室記念館へ面会にやってきた悩める生徒(サブキャラクター)たちの心の闇に「深く、もっと深く」とカウンセリングのような形式で入り込み、心の闇を解放させ、「あなたは世界を革命するしかないでしょう。あなたの進む道は用意してあります」と囁き(もともとこの言葉は鳳暁生が根室教授に語ったことに由来)、黒薔薇のデュエリストに仕立て上げてデュエリストたちの決闘に介入する。最後には自ら剣を取ってウテナに挑むが、敗れ、暁生によって「卒業」させられる。
実は肉体・精神年齢共に、数十年に渡って成長が停止している。かつては「根室教授」と呼ばれ、100人の少年たちと、学園主催の「永遠」を手に入れるための研究を行っていた。しかし100人の少年たちと根室の関係は、根室は「純粋にビジネスのため」、少年たちは裏で根室に「電子計算機」とあだ名を付け(天才・根室が淡々と利用されていることに由来、その様な人間であることは本人も認めている)、「世界の果て」と契約の証である「薔薇の刻印」を飾り(この契約がどのような物かは作中で明かされない)、研究成果つまりは「永遠」を手に入れるためにお互いを利用しあっていたにすぎなかった。その過程で監察官・千唾時子に心を奪われる。不治の病を持つ彼女の弟・馬宮に「永遠」を与えるため、無関心だった研究に取り組むようになり、研究は完成、「城」を出現させる。しかし理事長・鳳暁生にキスをする時子を目撃、「世界の果て」と契約する。根室記念館に火を放って[9]100人の少年たちを「推進燃料」にして研究を進めることになるが、それも「世界の果て」に利用されることになった。
ウテナを初めて見たときに、彼女に時子の面影を感じ、彼女を「ウテナ」とも「時子」とも呼ぶが、後者で呼ばれたウテナには当然何のことなのかさっぱりだった。ウテナとの出会いを、時子の再来と考え、ウテナを御影ゼミへ招く。ウテナは入会へ無関心だったが、自身にでも自身の友達にでも困ったことがあったら相談に乗るという言葉に誘われ、根室記念館を訪れる、そこのエントランスホールに飾られた黒薔薇のデュエリストの写真で、御影が彼等を操っていたと確信、「やっと帰ってきましたね」「僕を捨てたこと、後悔しなくていいんです」と、彼女を受け入れる姿勢の御影を殴り倒し、左腕を締め上げ、薔薇の刻印を持つことを確認すると決闘を挑んだ(勝利者が参加者に決闘を挑むのはこの件が最初で最後)。そして告白昇降室で、自分は根室教授と呼ばれていたときから前に進んでいない、時子を倒さねば、自分は前に進めないと馬宮に告白、「世界の果てに咲き誇る薔薇、僕に」と宣言し、決闘に赴いた。
「御影草時」という名前は根室記念館が焼け落ちた後に自らつけた偽名。ピンクの髪に茶色の瞳(髪がピンク(=ウテナの髪と同じ色)なのは草時と馬宮の関係がウテナとアンシーの関係と対にされているからだと思われる)。根室教授時代は紫のレンズの眼鏡をかけていたが、現在はかけていない。決闘の際に胸に挿す薔薇の色は黒。決闘の際机の上に置かれていた物は、モノクロ調の、時子と馬宮の写真(この写真は草時が馬宮の本当の姿を思い出すきっかけになる)、因みに同じ写真のカラー版は御影の回想の千唾家にあった。
彼の決闘に当てられた名前は「自覚(conscience)」。
漫画版では番外編である「黒バラの刻印」に登場、ウテナに決闘広場ではなく根室記念館で決闘を挑むが、馬宮が死亡していることを思い出して敗北。その瞬間に根室記念館が崩れ始めたが、御影は脱出せず生死不明となる。
劇場版に御影草時と黒薔薇会は登場しないが、下降するエレベーターの中での対話を通して心の奥底へ「降りていく」、そして本音へ「到着する」演出は再現されている。クライマックスでアンシーたちの脱出を阻止しようとする棺桶車(ベルゼブルカー)の大群は黒薔薇のデュエリストたちのメタファーとも言える。
千唾馬宮(ちだ まみや)
声:川村万梨阿
御影のパートナー。中性的な容姿の少年。御影を「先輩」と呼ぶ。不治の病を患っており、余命は幾ばくもない。姉・時子は馬宮に「永遠」という寿命を与えるために、「永遠」を生み出す研究の監察官として根室に会いに鳳学園を訪れた。口では「永遠なんて無い」と言うが、本心は永遠を欲している。当時も根室(御影)の良い理解者であった。根室は研究を完成させ、「城」を出現させるが、時子と暁生のキスを見てから「永遠」への執着を失ってしまった。しかし馬宮ははっきりと「永遠が欲しい」と発言、根室記念館を放火し100人の少年を殺し根室の背中を押す。
現在では、御影ゼミの地下にのみ登場し、草時以外の人間と会話する機会は無かった(香苗に一方的に話し掛けるシーンは有り)。草時は黒薔薇の決闘を通してアンシーを手に入れた上で彼女を殺し、馬宮を新たな「薔薇の花嫁」に仕立て上げようと目論んでいた。数十年前に根室記念館に放火した犯人とされているが、これは御影の幻想であったことが黒薔薇編ラストで明かされる。銀髪に緑の瞳・褐色の肌という容姿で、容貌がアンシーやディオスに似ている。
実はこの馬宮(銀髪・緑の瞳、褐色肌)は世界の果て(鳳暁生)が草時を利用するべくアンシーに演じさせていた偽の馬宮で(アンシーの一人二役。容姿がアンシーやディオスに似ていたのも、黒薔薇編のアンシーがたまに転寝するのもこのため。)、本物の馬宮(こちらは千唾時子の弟で、顔もアンシーが演じていた馬宮とはまったく異なり、黒い髪でそばかすがある素朴な少年である)は既に亡くなっていた、この偽者の馬宮が、御影が自分の記憶に幻想(100人の少年(=自分以外の決闘者)は死に、自分が馬宮に永遠を与え、現在も彼が生きている)を抱けた理由である。草時は馬宮が死んでいることを忘却しており、時子への未練で馬宮を側においていたが、ウテナとの決闘の際にようやく馬宮の本当の姿と根室記念館に放火したのは馬宮ではなく自分だったことを思い出した。
千唾時子(ちだ ときこ)
声:日高のり子
千唾馬宮の姉で、かつて根室教授(御影草時)の元に理事会から監察官として派遣されるが、後に余命幾ばくも無い弟・馬宮のために「永遠」を手に入れる研究に参加した。根室教授に思いを寄せられていたが、彼女自身は鳳暁生と親密な関係となっていた。やがて根室記念館が焼け落ちた事件がきっかけとなり、根室教授の下を去って行った。根室の幻想では、馬宮が放火したことになっているが、実際は根室が放火、その際に、彼の頬を叩いた。
花が散ることを嫌い、「永遠」を生み出す研究の当時は、彼女宅の薔薇は散る前に砂糖漬けやドライフラワーにされていたが、現在の鳳学園で暁生に再会したときは「実を結ぶために花は散る」と発言した。
御影は、時子という女性に惹かれるあまり、彼の元を去られても、時子と似ている女性を自らの秘書にし、その秘書を時子と同じショートヘアにすることを強いていた。
草時や暁生と同年輩であるが、再び鳳学園を訪れた時は彼らよりも年齢が上になっていた。このことは、現実における時の流れから隔離された鳳学園の不自然さを強調するものとなった。

その他の人物

篠原若葉(しのはら わかば)
声:今井由香
ウテナの親友でクラスメイト。中等部二年。憧れていた西園寺に出した手紙が、ウテナが決闘ゲームに巻き込まれる発端となった。明るく人懐っこい性格で、好きな人には尽くすタイプ。
第20話では、退学処分にされた西園寺を匿う形で同居生活が始まり、密やかな幸せを得るが、御影の策略によって破局。黒薔薇会編での決闘に参加することになり、親友・ウテナと戦うことになってしまうが、彼女に敗北した事で救われた。ラストでは別の女子生徒に追いかけられる立場になった。
黒薔薇会編での決闘の際の武器は西園寺の体から取り出した黒い日本刀。決闘の際机の上に置かれていた物は木の葉の形の髪飾り(西園寺が若葉に贈ろうとしていたもの)。実はウテナが剣を抜かずに戦った唯一の相手である。
彼女の決闘に当てられた名前は「限界(limite)」。
漫画版では香苗の役割を兼任。TV版ではアンシーとは普通に話していたが、こちらでは彼女の異様なキャラに嫌悪感を催した。
劇場版では転校生であるウテナに学校の案内をするが、それ以降はフェードアウトする。終盤でウテナとアンシーを助ける樹璃たちの乗るジープに「WAKABA」のロゴと若葉マークがつけられているが、このジープが車に変身した若葉かどうかは不明。ラスト近くの場面では、達也らしき少年と一緒にいる若葉らしき少女が登場する。
風見達也(かざみ たつや)
声:置鮎龍太郎
若葉の幼馴染み。中等部2年Dクラス。小学校のときの同級生でもある若葉からは「玉ねぎ王子」と呼ばれる。第19話に登場、若葉のことが好きで、彼女のそばにいるために、その親友のウテナにラブレターを渡す。ウテナの助言により達也は若葉に想いを告げようとするが、若葉には意中の人(=寮に居候させている西園寺)が他にいると知り、悩みを相談しに根室記念館を訪れる。しかし御影に「良い人」であるが故、進む道はここにはないと、黒薔薇のデュエリストとなることなく解放される。
後の話で、他に恋人ができたらしいが、相手とキスをするときに、それがファーストキスであると告げるとフられてしまったらしい。
劇場版では若葉のボーイフレンドという設定であるが、劇中では後ろ姿しか見えない。
高槻枝織(たかつき しおり)
声:西原久美子
樹璃の幼馴染み。高等部一年。漫画版には登場しない。大人しく繊細なように見える外見とは裏腹に、図太く屈折した性格。御影からは花を腐らせる毒虫呼ばわりされていた。幼い頃の口癖は「奇跡を信じて想いは届くと」だが、本人は言葉の意味を理解していない。「一緒に育ったような」幼馴染みである樹璃に対して劣等感から愛憎入り混じったコンプレックスを持っており、彼女が自分に庇護的かつ優しく接するのは見下され馬鹿にされているからと被害妄想を抱いていた。樹璃と自分の関係を「光と影」と表現する。中等部までは鳳学園に在籍していたが転校、その後学園に戻ってくる。黒薔薇会編での決闘の際の武器は樹璃の体から取り出した黒いエペ。決闘の際机の上に置かれていた物は止まり木に停まった文鳥。鳳暁生編における「花嫁」の時のドレスの色は赤紫。設定によると身長は幹と同じ。
かつて樹璃の思い人である(と彼女の思い込んでいた)フェンシング部の少年を手に入れたのは、樹璃に対する劣等感から逃れるためのものだった。黒薔薇会の一件(第17話より)で再転入後、かつてのような樹璃との交友関係を取り戻そうと接近し拒絶されるが、草時の策略によって樹璃の愛を知り、精神的優位に立てると喜びながらも受け入れることができないことに悩む。第28話、第29話では、樹璃の師である土谷瑠果を誘惑するが、それは瑠果による「樹璃のための略奪」であり、用が済んだら(皮肉にもかつて彼女自身がそうしたように)一方的に振られ、ますます樹璃に対するコンプレックスを増す事になった。最終話では樹璃が部長を務めるフェンシング部に入部、やっと正面から対峙して正々堂々剣を交えることができた。
彼女の決闘に当てられた名前は「嫉妬(jalousis)」。
劇場版では七実や梢の役割を兼任、「私の“王子様”を死なせた」樹璃を赦さず、一生“王子様”の代役を務めさせ続けようとして冬芽や樹璃の近辺にて暗躍する。終盤で棺桶を模した黒い車に変身して“外の世界”に出ようとするウテナとアンシーを追い、二人が“外の世界”へ出るのを妨害しようとしたが、最後は防音壁に激突して大破する。
土谷瑠果(つちや るか)
声:佐々木望
フェンシング部の本来の部長で、有栖川樹璃の師。生徒会メンバー。不治の病により入院し長期間休学していたが、余命尽きる直前に第28話で復学。高等部2年の冬芽や西園寺より1つ年上なのだが、その休学により進級できず、彼等と同じく高等部2年生として過ごしている。復学後は隠れデュエリストとして謎めいた行動で樹璃を誘導、彼女を二度目の決闘に駆り立てる。しばしの後に再び入院生活へ戻り、ひっそりと息を引き取った。
復学後のある日の部活動で、自分のロッカーに寄り添う枝織を見て、「休学中、毎日ロッカーの中の自分の剣を磨いてくれたのは君だったのか」と枝織に問い、肯定した彼女と交際を始める。その後、暁生のスポーツカーで枝織を誘い、決闘に立ち会わせる。決闘では、勝利に無欲な素振りと、ウテナの力量を測るような戦いをした末、ウテナの勝利を祈るアンシーを見て「なるほど」と呟き敗北。その際、瑠果は枝織が敗北の理由だと転嫁し、ロッカーに入っていた剣は自分のものではなかったと告げ、「君の演技面白かったよ、アドリブにしては上出来だった」と言い破局した。
枝織を執拗に傷付けるように見える蛮行も、樹璃を決闘へと駆り立てる謀略も、全ては樹璃への恋慕ゆえに彼女の心を枝織への想いから解放するため行ったことだった。後にその願いは叶えられたが、彼の想いが樹璃に届く事はなかった。
樹璃から決闘(薔薇の花嫁を争わない、一般名詞の方)を受けたときは、枝織を「自分に舞い降りた奇跡が誰かの犠牲の上に成り立っているとわからない愚か者」と言い、(樹璃への恋路を祈る自分、枝織への恋路を祈る自分ではなく)彼女のような人間ばかりが奇跡を手にするのだから理不尽だと思わないかと樹璃に問いかけている。
彼の決闘に当てられた名前は「友情(amitie)」。
ファンからは度々「髪型が監督幾原邦彦と似ている」と言われる。幾原と高取英の対談で、高取から同じことを言われた幾原は「自分に似せろと言ったのかもしれない。」と返した。
青い髪に青い瞳で、前髪に水色のメッシュを入れている。鳳暁生編でのウテナとの決闘では枝織を「花嫁」とし、彼女に自身の「心の剣」を抜いてもらい戦った。決闘の際に胸に挿す薔薇の色は水色。
漫画版では番外編「深き瑠璃色の影」に登場。こちらでは枝織は登場しないので、誰と交際する訳でもない。桐生冬芽とは親友に近い良き理解者の関係にある。樹璃と両想いではあるが、樹璃に直接その想いを告げることは遂になかった。こちらでは息を引き取ったことが明確ではない。
薫梢(かおる こずえ)
声:本多知恵子
薫幹の双子の妹。13歳。中等部一年。幼い頃に幹と並んで弾いていたピアノの音色が周囲から絶賛され、幹もその思い出をとても大切にしているが、現在の仲はよくない。黒薔薇会編での決闘の際の武器は幹の体から取り出した黒い剣。決闘の際机の上に置かれていた物はミルクセーキだったが、決闘の途中にアンシーが幾つか飲んでしまった。毛先が外にはねた青い髪に青い瞳。鳳暁生編における「花嫁」の時のドレスの色は青。
実際は彼女自身にはピアノの才能は無かった(梢曰く、自分が適当に弾いていても幹が勝手にフォローしてくれていたとのこと)。幹に対し非常に屈折した愛情を抱いており、幹の心が常に自分の事で傷ついているように、自分自身を傷つけて(具体的には幹の嫌がるような相手を彼氏にするなど)幹に見せつける毎日を送っていた(今で言う、ヤンデレ)。また、幹になれなれしく接していた幹のピアノの先生を階段から突き落とすなどということもやっている(梢いわく「幹を汚すやつは絶対に許さない」)。
親と不仲らしく、手紙が来ても(全寮制なので別居している)、見ずに捨ててしまう程(曰く「親なんていらない」)。足を怪我したときも「野生動物は治りが早い」と言っている。鳳暁生編で、世界の果てからの手紙や親の再婚など、大人の都合に振り回された幹に「周りが汚れていたら、自分も汚れてほしいものを手に入れるしかない」と、アンシーを手に入れるために2回目の決闘をするよう奮い立たせ、成功。この決闘では梢も立ち会った。
男性から人気があるらしく、友人から「また彼氏を変えたのか」と問われると「変えてないよ、増やしただけ」と返した。
彼女の決闘に当てられた名前は「執着(attache)」。
漫画版では七美の役割を兼任、幹への執着心をTV版よりストレートに描写されている。
劇場版では、自分と離れようとする幹を刃物を持ち出してまで引き止めようとする。その後、大量の黒い車がウテナとアンシーを追い始める場面で梢の名前がナンバープレートに書かれた車が車庫の中にあるが、これが梢が車に変身した姿かどうかは不明である。
鳳香苗(おおとり かなえ)
声:折笠愛
理事長の娘にして鳳暁生の婚約者。高等部三年。優しく女性らしい丸みを持った美人だが、内心ではいつまでも自分になつかず、不可解な行動を取るアンシーに対して強い恐怖と嫌悪を抱いている。その心を御影に漬け込まれ、最初の黒薔薇のデュエリストとなった。当初暁生とは仲が良かったが、鳳暁生編では二人の仲が微妙なものになりつつあることを示す描写が出てくる。決闘の際に机に置かれていたものは百合が入った花瓶。薄緑の髪に緑の瞳。
彼女の決闘に当てられた名前は「疎外(alieation)」。
劇場版では、婚約者である暁生の死体を見て泣き叫ぶシーンのみの登場だった。
石蕗美蔓(つわぶき みつる)
声:矢島晶子
鳳学園の生徒で初等部四年の男の子。漫画版には登場しない。七実の大ファンで、彼女をストーカーまがいに追いかけていた。何かにつけて子供扱いされるのが不満で、早く彼女とつりあうだけの大人になりたいと熱望していた。黒薔薇会の一件の後は七実の「下僕」になる。最終回では幹の後任を務めることになり、幹からストップウォッチの使い方を教わっていた。黒薔薇会編での決闘の際の武器は七実の体から取り出した黒い曲刀と短刀。決闘の際机の上に置かれていた物は穂積茉莉の食べかけのチョコレート(元々は美蔓が七実のために買ってきたものだが、それを知らない茉莉が食べてしまった)を持った埴輪。黄色い髪に水色の瞳。
彼の決闘に当てられた名前は「焦燥(impatience)」。
穂積茉莉(ほずみ まり)
声:西村ちなみ
石蕗美蔓の一つ年上の幼馴染で、鳳学園初等部五年。石蕗美蔓に好意があるのか、彼にやたらとちょっかいをかける。
桐生七実のとりまき
苑田茎子(そのだ けいこ)
声:中川玲
とりまきのリーダー格。髪型はツインテールで、前髪がカールしている。冬芽に憧れている。黒薔薇編でのある雨の日、傘も持たず深く沈みこんだ冬芽に傘を差し出すが、それによって七実達から仲間外れにされてしまう。翌日、七実に「自分は冬芽を慕えるほどの身分ではない」と釈明、許しをもらう。内心では七実のことをとても嫌っている。黒薔薇会編での決闘の際の武器は冬芽の体から取り出した黒い剣。決闘の際机の上に置かれていた物は黄色い傘(冬芽に差し出した傘)であるが、アンシーの傘が1つ紛れ込んでいた。七実が「自分は冬芽の実の妹でない」と勘違いした時には優子や愛子と一緒に七実をいびり始めるが、結局3人とも七実の暴力によって再び屈服させられた。
彼女の決闘に当てられた名前は「依存(dependance)」。
大瀬優子(おおせ ゆうこ)
声:本井えみ
 とりまきの一人。髪型はショートカットで、毛先が内側にカールしている。
脇谷愛子(わきや あいこ)
声:高野直子
 とりまきの一人。髪型はセミロングで、毛先が外側にカールしている。
 愛子、優子、茎子をI子、K子、U子、に並び替えると"IKU"(幾原監督にちなんで)となる。また、三人の名前を並べると「そのた・おおぜいの・わきやく」となる。
影絵少女
声:影絵少女A子(E子):川村万梨阿、影絵少女B子(F子):こおろぎさとみ、影絵少女C子:渡辺久美子
夕方になると現れ、珍妙な、しかし意味深な影絵芝居を繰り広げる謎の存在。鳳学園中等部の演劇部に所属する生徒らしいが、ナースやラジオ番組のDJとしても登場している。当初はA子とB子のみの登場で、C子は黒薔薇会編で登場。A子&B子とC子の間には微妙な距離感があるように見える。
劇場版では放送部員の役割でE子とF子が登場、更にナビゲーターとしてたくさんの影絵少女が登場する。物語の最後でウテナとアンシーが“外の世界”へ出た後、影絵少女達は藁の人形となって消滅した。その際、藁人形になったE子とF子の胸にウテナとアンシーの名前が書かれた名札がつけられている描写がある。
チュチュ
声:こおろぎさとみ
アンシーのペット。キーホルダーについているぬいぐるみ程度の大きさで、耳の大きな猿に似ている。達也に色目を使っているシーンから性別は「メス」と思われる(ゲーム版ではウテナが「彼」と呼んでおり、「オス」の可能性もある)。鳳暁生とお揃いのネクタイとイヤリングをつけている。アンシーの心のメタファーとしての役割を持っている。最終回ではアンシーと共に学園を去った。その直前にアンシーが理事長で暁生に決別を告げる場面で、チュチュが暁生とお揃いのネクタイとイヤリングを外す描写がある。
漫画版では性別が「オス」であることが明言されている。アンシーとは別の確固たる自我を持つ。ウテナを敬愛し、西園寺を敵視している。番外編「カレーなる変身」「3つの願い」を中心にウテナ・アンシー・生徒会メンバーを巻き込むトラブルメーカーとしての役回りを担当している。
劇場版には牛のナナミが登場するシーンに僅かに登場するだけで、本編に関わる事は無かった。
プレイヤーキャラクター(デフォルト名無し)
声:藤野かほる
ゲーム「いつか革命される物語」の主人公。鳳学園の転入生で、初日に西園寺とウテナがアンシーを巡って争っているところを目撃、それを切っ掛けにウテナ・アンシーの二人と知り合い、二人と同じクラスに入る。父・将臣(まさおみ)は鳳学園のフェンシング部の顧問、母・湖都(こと)は彼の教え子であった。父は冬芽に似ている。紫の髪をお下げに結っている。比較的常識を持ち、且つ行動力・柔軟性を持つため、他のキャラを若干喰い気味である。
三条院千種(さんじょういん ちぐさ)
声:岡本麻弥
ゲーム「いつか革命される物語」に登場するオリジナルキャラクター。病気で三年間休学していたが、主人公が鳳学園に転入した翌日に彼女のクラスに転入してくる。休学前はフェンシング部に所属していた。何故か主人公や彼女の両親を憎んでおり、度々主人公に妨害を仕掛けてくる。ゲーム終盤では生徒会メンバーの一人を味方につけ、ある目的のために他の生徒会のメンバーとウテナに決闘を申し込む。水色の髪に赤い瞳。

用語解説

(50音順)

暁の明星(あけのみょうじょう)
夜明けの東の空に輝く金星のこと。金星は、暁の明星、宵の明星とも呼ばれる。暁生の名前の元となった星で、堕天使ルシファーの象徴でもある。
漫画版では愛と美の女神ヴィーナスの象徴でもある、と追記されている。
エンゲージ
婚約の意味。アンシーを巡る決闘の勝者はアンシーと「エンゲージした」と表現され、アンシーは勝者へ服従する。
鳳学園(おおとりがくえん)
物語の舞台。幼等部から高等部まである一貫校で、学生寮を備える。小高い丘の上に建ち、海に面している。男子の制服は詰襟、女子の制服はセーラー服。ちなみに、第1話に登場する鳳学園の全景を見ると、学園の敷地が前方後円墳の形をしていることが分かる。
黒薔薇のデュエリスト(くろばらのでゅえりすと)
御影草時により心の闇を解放させられ、決闘に参加させられることとなった者達。彼らは根室記念館の面会室で御影によって心の闇を解放させられた後、生徒会執行部のメンバーの体から剣をとりだし(最初の黒薔薇のデュエリストである鳳香苗は例外)、ウテナのロッカーに「エンゲージする者へ 夕刻 決闘広場で待つ」という果たし状を送りつけるという行動をとる。そしてウテナが決闘広場にやってくると、「この黒薔薇にかけて誓う。この決闘に勝ち、薔薇の花嫁に死を」という口上を述べる。決闘広場には机が並べられており、机の上には黒薔薇のデュエリストごとに異なるもの(その黒薔薇のデュエリストにとって関わりのあるもの)が置かれる。加えて、広場の地面には根室記念館焼失の際に亡くなった少年達の影を模した赤い人影が映っている。決闘に際して、彼らは黒い薔薇の刻印(亡くなった百人の少年が所持していたもの)を持ち、胸には黒い薔薇を挿す。決闘に負け、薔薇を散らされると、黒薔薇のデュエリストは、自分たちが黒薔薇のデュエリストであったときの記憶を失う。
決闘広場(けっとうひろば)
決闘が行われる円形の広場。学園の裏手にある森から薔薇の刻印を持つ者だけが入れる。螺旋階段(黒薔薇会編まで)または中央のゴンドラ(鳳暁生編以後)で最上階の広場に到達する。広場の上には逆さになった城が見え、決闘のクライマックスではこの城からディオスの幻影が一方の決闘者へと舞い降りて力を与える。黒薔薇のデュエリストとの決闘の際には、机などが並べられている。鳳暁生編での決闘では、暁生の乗っている車と同型のものが散らばっている。決闘においては、胸に挿した薔薇を散らされると負けとなる。
世界の果て(せかいのはて)
薔薇の花嫁を巡る決闘を仕組んだ黒幕。その正体はかつて「王子様」だった者の成れの果て。
世界を革命する力(せかいをかくめいするちから)
薔薇の花嫁とエンゲージした者が手に入れるとされている力。作中でその具体的な内容が語られることはほとんどないが、デュエリスト達はそれぞれ異なる理由でこの力を欲し、ウテナに決闘を挑む。
ディオスの剣
かつてディオスが持っていたことから名づけられた。見た目は薔薇をモチーフとした真っ直ぐなサーベルで、王子様が持つにはふさわしく気品あふれる形をしている。決闘の時には薔薇の花嫁であるアンシーの「気高き城の薔薇よ、私に眠るディオスの力よ、今こそ答えて(主に答えて今こそ示せ)」詠唱とともに胸から出現する。
生徒会編から黒薔薇会編まではアンシーの体から取り出されていたが、第25話での西園寺との決闘の途中で一度消失し、以降は別の形で別の剣が取り出されるようになる。
実はこの剣は、ディオスが失った「理想」が形になったものである。
デュエリスト
決闘者の意味。薔薇の刻印の指輪を持ち、薔薇の花嫁とエンゲージしている者に挑戦する権利がある。
根室記念館(ねむろきねんかん)
学園の片隅にある古い建物で、「いつか革命される物語」の主人公曰く生徒手帳にも載っていないらしい。御影ゼミ(通称黒薔薇会)はこの校舎を使っており、薫幹が御影ゼミから入会の勧誘をうけるが、根室記念館を敬遠して断った。かつてこの場所で「永遠」について研究していた生徒100人が火事で命を落とした。御影草時が活動する場所で、そこかしこに指差しマーク(☜)が置かれている。
薔薇の刻印
世界の果てと契約した証である指輪。これを持つ者のみが決闘広場に入ることができる。御影は、かつて共に「永遠」を研究していた少年100人が所持していた指輪を使って黒薔薇のデュエリストを生み出していた。黒薔薇のデュエリストが持つ指輪は黒い色をしているが、これは御影曰く「指輪の持ち主が死ぬと指輪は黒く染まってしまう」からだとのこと。
薔薇物語
第34話で語られるおとぎ話。
「むかし、すべての女の子がお姫様だった頃、お姫様たちには危機が来ると助けてくれる白馬の王子様がいました。ある日のこと、老婆から空に浮かぶ城に世界の光を奪おうとする魔女がいると聞いた王子は世界の光を守るために空に浮かぶ城へ行きます。しかし、実はこの世界の光そのものである王子を捕らえるための罠だったのです。実は老婆は妹が化けたもので、妹は自分がお姫様になれないことを悲しみ王子を閉じ込めてしまったのです。こうして世界は闇に閉ざされてしまいました。」

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


スタッフ

テレビアニメ

主題歌

  • オープニング
  • エンディング
    • 「truth」(1-24話) (作詞:藤林聖子/作曲:新井理生/編曲:平間あきひこ/歌:裕未瑠華)
    • 「バーチャルスター発生学」 (25話-38話)(作詞・作曲:J.A.シーザー/編曲:光宗信吉/歌:上谷麻紀)
    • 「Rose&release」(39話) (作曲・編曲:矢吹俊郎/コーラス:奥井雅美)
  • 挿入歌

劇場版

少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録

主題歌

  • 挿入歌
    • 「輪舞-revolution」 (歌:奥井雅美)
    • 時に愛は」 (歌:奥井雅美)
  • エンディングテーマ
    • 「フィアンセになりたい(Adolescence Mix)」 (歌:及川光博

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 放送日
1 薔薇の花嫁 榎戸洋司 幾原邦彦 高橋亨 長谷川眞也 1997年4月2日
2 誰がために薔薇は微笑む 金子伸吾 長濱博史 1997年4月9日
3 舞踏会の夜に 竹之内和久 渡部高志 宮田奈保美 1997年4月16日
4 光さす庭・プレリュード 高橋亨 加藤裕美 1997年4月23日
5 光さす庭・フィナーレ 錦織博 金子伸吾 相澤昌弘 1997年4月30日
6 七実様御用心! 比賀昇 松本淳 岡崎幸男 林明美 1997年5月7日
7 見果てぬ樹璃 榎戸洋司 橋本カツヨ 1997年5月14日
8 カレーなるハイトリップ 比賀昇 西村聡 西山明樹彦 竹内昭 1997年5月21日
9 永遠があるという城 榎戸洋司 風山十五 門之園恵美 1997年5月28日
10 七実の大切なもの 比賀昇 松本淳 さくらびかつし 香川久 1997年6月4日
11 優雅に冷酷・その花を摘む者 上村一宏 錦織博
金子伸吾
金子伸吾 相澤昌弘 1997年6月11日
12 たぶん友情のために 垂永志 高橋亨 長濱博史
長谷川眞也
1997年6月18日
13 描かれる軌跡 榎戸洋司 高橋亨 阿保孝雄 1997年6月25日
14 黒薔薇の少年たち 橋本カツヨ 岡崎幸男 林明美 1997年7月2日
15 その梢が指す風景 星川孝文 たけうちのぶゆき 1997年7月9日
16 幸せのカウベル 比賀昇 錦織博 腰繁男 津幡佳明 1997年7月16日
17 死の棘 月村了衛 松本淳 桜美かつし 香川久 1997年7月23日
18 みつるもどかしさ 比賀昇 西村聡 岡崎幸男 林明美 1997年7月30日
19 今は亡き王国の歌 風山十五 高橋亨 相澤昌弘 1997年8月6日
20 若葉繁れる 月村了衛 橋本カツヨ 桜美かつし たけうちのぶゆき 1997年8月13日
21 悪い虫 桜井弘明 阿部邦博 1997年8月20日
22 根室記念館 榎戸洋司 松本淳 伊達勇登 津幡佳明 1997年8月27日
23 デュエリストの条件 橋本カツヨ 岡崎幸男 林明美 1997年9月3日
24 七実様秘密日記 比賀昇 松本淳 高橋亨 阿保孝雄 1997年9月10日
25 ふたりの永遠黙示録 榎戸洋司 風山十五 金子伸吾 相澤昌弘
長谷川眞也
長濱博史
1997年9月17日
26 幹の巣箱(光さす庭・アレンジ) 松本淳 岡崎幸男 林明美 1997年9月24日
27 七実の卵 比賀昇 錦織博 伊達勇登 田中孝弘
中山由美
1997年10月1日
28 闇に囁く 月村了衛 高橋亨 阿部邦博 1997年10月8日
29 空より淡き瑠璃色の 白井千秋 橋本カツヨ 岩崎良明 たけうちのぶゆき 1997年10月15日
30 裸足の少女 榎戸洋司 風山十五 桜美かつし 香川久 1997年10月22日
31 彼女の悲劇 比賀昇 錦織博 岡崎幸男 林明美 1997年10月29日
32 踊る彼女たちの恋 松本淳
金子伸吾
金子伸吾 相澤昌弘 1997年11月5日
33 夜を走る王子 榎戸洋司 橋本カツヨ 高橋亨 長谷川眞也
長濱博史
1997年11月12日
34 薔薇の刻印 佐藤順一 桜美かつし 門上洋子
長谷川眞也
1997年11月19日
35 冬のころ芽ばえた愛 月村了衛 松本淳 伊達勇登 相澤昌弘 1997年11月26日
36 そして夜の扉が開く 錦織博
高橋亨
高橋亨 田中孝弘 1997年12月3日
37 世界を革命する者 榎戸洋司 風山十五 桜美かつし たけうちのぶゆき 1997年12月10日
38 世界の果て 金子伸吾 林明美 1997年12月17日
39 いつか一緒に輝いて 橋本カツヨ 高橋亨 長谷川眞也 1997年12月24日

関連作品

漫画版

小学館より出版。全5巻。作者はさいとうちほ。後に文庫版が出版された(全3巻)。また劇場版のコミックも1巻出版されている。

小説版

パレット文庫より出版。作者は大河内一楼。当初は全4〜5巻を予定していたらしいが、2巻で終了。

  • 少女革命ウテナ1 蒼の双樹(大河内一楼・パレット文庫)
  • 少女革命ウテナ2 翠の想い(大河内一楼・パレット文庫)

ゲーム

少女革命ウテナ いつか革命される物語』(セガサターン セガ(発売当時はセガ・エンタープライゼス))はゲームオリジナルキャラクターである転校生の少女を主人公とした物語。時系列では、原作の8話と9話の間に位置する。

主要キャラクターには「心の気高さ」というパラメーターが設定されていて、時折出現する選択肢で何を選んだかにより変動していく。各キャラクターの心の気高さ、また誰が最も高いかによりエンディングが変化する。

恋愛ゲーム的な要素もあるが、ほとんどのキャラクターには別に想い人がいる、原作の途中が舞台となっている、などの理由から、大抵は主人公の片思いという形で終わる。ただ、生徒会メンバー同士が決闘するアニメーション(ゲームオリジナル)、主人公自身がデュエリストになるルートなど、ファンには嬉しい要素も多い。

主人公の父親がシルエットで登場するが、その髪型はとあるメインキャラクターに酷似している。また、本作には鳳学園周辺の街が出てくる・「東館はエンゲージしたものしか入居できない」と発言されているが、これはアニメで使われなかった設定が流用されたものである。

エンディングは、「パーフェクト編」「ウテナ編」「冬芽編」「西園寺編」「樹璃編」「幹編」「アンシー編」「暁生編」「黒薔薇編」「ノーマル編(内容はパーフェクト編とほとんど変わらない)」「バッド(ゲームオーバー)エンド」の11種類。

スタッフ・アニメパート
  • 監督:桜井弘明
  • 脚本:大河内一楼
  • キャラクターデザイン:長谷川眞也
  • 演出:金子伸吾、高橋亨
  • 作画監督:林明美
  • 作監補佐:川嶋恵子
  • 美術背景:小林プロダクション
  • 色彩指定:スタジオ・マーチ
  • デジタル処理:グループタック
  • 音響制作:オーディオ田中 田中英行
  • 音楽:光宗信吉
  • 合唱曲(挿入歌):J.A.シーザー
  • 制作プロデューサー:川崎とも子
  • 制作担当:加藤淳
  • 企画協力・監修:小黒祐一郎
  • キャスティング協力:CPU、高橋正彦
  • 協力:スターチャイルドレコード、大月俊倫、森山敦、J.C.スタッフ、テレビ東京ミュージック、アーツビジョン
  • アニメーション制作:ゼクシズ
スタッフ・ゲームパート
  • 企画製作:中津泰彦、加藤雅史
  • アートコーディネーター:飯田直彦
  • プロデューサー:菅野豊
  • ディレクター:山路和紀

舞台

ミュージカル・少女革命ウテナ

月蝕歌劇団公演・少女革命ウテナ魔界転生黙示録編~麗人ニルヴァーナ来駕~

  • 1999年5月26日~6月1日 ザムザ阿佐ヶ谷(東京)
  • 主要スタッフ・キャスト
    • プロデュース:幾原邦彦
    • 脚色・演出:高取英
    • 天上ウテナ:一ノ瀬めぐみ
    • 姫宮アンシー:野口員代
    • 桐生冬芽:斉藤レイ
    • 桐生七実:成宮観音

劇団FANTASY ADVENTURE公演・少女革命ウテナ~コロス幻想生命体~

  • 2000年9月30日、10月1日 尼崎ピッコロシアター中ホール(兵庫)
  • 主要キャスト
    • 天上ウテナ:亘まゆ
    • 姫宮アンシー:可愛あき
    • 桐生冬芽:葵かずき
    • 有栖川樹璃:桐生忍

トレーディングカード

  • カードダスマスターズ(バンダイ
    • 「第一幕」「第二幕・薔薇の彼方」の二シリーズ。アニメの一場面をカード化したコレクションカード。アニメ系トレーディングカードでは珍しくスタッフやキャストの撮り下しカード(幾原邦彦、さいとうちほ、長谷川眞也、榎戸洋司、J.A.シーザー、川上とも子、イロイロ)がある。
  • P.P.カード少女革命ウテナ(天田印刷加工)

関連商品

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同人誌

脚本集

  • 少女革命ウテナ脚本集 上 〜 薔薇の花嫁
  • 少女革命ウテナ脚本集 下 〜 薔薇の刻印

イラスト原画集・資料集

  • 少女革命ウテナ 設定資料集
  • 少女革命ウテナ さいとうちほ複製原画集
  • 少女革命ウテナ 薔薇の告白
  • 少女革命ウテナ 薔薇の記憶
  • 少女革命ウテナ 薔薇の全貌
  • 少女革命ウテナ 薔薇の黙示録
  • 少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録
  • 少女革命ウテナ ART OF UTENA

アニメ研究本

  • 少女革命ウテナ 1 ヴィジュアルストーリーブック
  • 少女革命ウテナ 2 ヴィジュアルストーリーブック
  • 少女革命ウテナ 3 ヴィジュアルストーリーブック
  • 少女革命ウテナ 4 ヴィジュアルストーリーブック
  • 少女革命ウテナ 5 ヴィジュアルストーリーブック

ゲーム攻略本

  • 少女革命ウテナ いつか革命される物語 オフィシャルガイド

CD

シングル

  • 少女革命ウテナ 輪舞 -revolution-

サウンドトラック

  • 少女革命ウテナ 絶対進化革命前夜 (1997年7月24日発売) KICA-354
  • 少女革命ウテナ バーチャルスター発生学 (1997年11月6日発売) KICA-374
  • 少女革命ウテナ 体内時計都市オルロイ (1998年1月1日発売) KICA-384
  • 少女革命ウテナ 天使創造すなわち光 (1998年2月4日発売) KICA-389
  • 少女革命ウテナ Engage-Toi á Mes Côntés さあ、私とエンゲージして… (1998年4月3日発売) KICA-396~397
  • 少女革命ウテナ 麗人ニルヴァーナ来駕~ボクのアンドロギュヌス~ (1999年5月28日発売) KICA-9461
  • 少女革命ウテナ 薔薇卵蘇生録ソフィア-中世よ甦れ!- (1999年6月25日発売) KICA-467
  • 劇場版「少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録」オリジナルサウンドトラック アドゥレセンスラッシュ (1999年8月14日発売) KICA-471
  • スタまにシリーズ:少女革命ウテナ (2005年11月23日発売) KICA-727
  • 少女革命ウテナ コンプリートCD-BOX (初回生産限定盤 10枚組 2008年8月27日発売) KICA-920

DVD

関連項目

サガ フロンティア
主人公の一人のストーリー展開、キャラ、一部設定が本作と酷似していた為、比較の対称になった[要出典](ちなみに本作の放送中の時期に発売した)。
ポケモンショック(別名:ポリゴン事件)
事件のあった翌日に番組内でその話を見ないように呼びかけるテロップが流れた。作品としての本作アニメのビデオ・DVD版にも、この事件への影響が現れている。ウテナが画面右上から左下にズームアップしながら(低空飛行して)突進してくるカットは複数の戦闘で繰り返し使われているが、本放送時には背景に白黒の色が明滅していた。ビデオ・DVD版では単に突進するだけ、しかもウテナの突進も大幅にスピードが落とされスローモーションになっていた。他にも後半戦での西園寺の表情が、本放送版では初戦と違う狂気じみた表情であったが、ビデオ版では初戦の映像の使い回しに変更された等、複数の変更点がある。
セカイ系
本作のアニメを含んだ分野である。但し、本作の「世界」は鳳学園周辺であり、そこは「本当の世界」と隔絶された閉じた世界である。この「世界の革命」が外の世界を革命するかは定かではない(暁生に限ればそれを望んでいた節はあるが)、故に本当の世界を閉じた世界にして世界の運命を左右してしまうこの分野に、本作が含まれるかは疑問の余地がある[要出典]
こちら葛飾区亀有公園前派出所
革命刑事(かくめいでか。本名:伝嬢雨亭裸(でんじょううてら))」と言う天上ウテナをモデルにしたキャラクターと、姫宮アンシーをモデルにした「〆宮庵水(しめみやあんすい)」と言うキャラクターが登場する(なお、どちらもコスプレをした中年男性である)。作者の秋本治は、放送当時、本作にハマッたらしく、週刊少年ジャンプの巻末の作者コメントで、この作品は面白いと評価している。ただし、マンガ版が掲載されたのが小学館のちゃおの為か、集英社のジャンプでは作品名までは書けなかったらしく、分かる人には分かる書き方をしていて、正式に『少女革命ウテナ』の作品名は言っていない。ちなみに彼らが登場するエピソードは『こち亀』第109巻に収録されている。
Anthy
姫宮アンシーが名前の由来となっているフリーの日本語入力システム。
デミアン
ドイツの文学者、ヘッセの代表的作品。人間が真に自由な自我を獲得することを主題としており、グノーシス主義的モチーフに満ちている。「鳥は卵から出るために戦う。卵は世界である。生まれようとするものは世界を破壊しなければならない」という作中の言葉が、本作品でも引用されている。この文句の続きは「鳥は神へと向かって飛ぶ。神の名は“アブラクサス”という」であるが、こちらは劇場版での予告に、「その神の名はアブラクサス」というコピーで使われている。学園を舞台とした同性愛的な描写も共通している。

脚注

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  1. ^ DVD 1巻ライナーノーツ(小黒祐一郎)
  2. ^ 「コミッカーズ」(美術出版社)1997年8月号 さいとうちほインタビュー
  3. ^ DVD北米版最終巻 オーディオコメンタリー
  4. ^ a b 「薔薇の黙示録」(青林工藝舎)ビーパパス座談会 1998年3月26日発行 ISBN 978-4-88379-000-5
  5. ^ LD 9巻解説(小黒祐一郎)
  6. ^ぱふ」(雑草社)1998年1月号 ウテナ特集
  7. ^ LD 7巻解説
  8. ^ LD 10巻解説(小林七郎インタビュー)
  9. ^ 草時はウテナと決闘するまでこのことを忘れており、火を放ったのは、時子と暁生の関係を知り「永遠」に興味を失った自分の背中を押そうとした馬宮だと思い込んでいた。

外部リンク

テレビ東京 水曜18:00枠
前番組 番組名 次番組
赤ちゃんと僕
(木曜19:00枠から移動)
少女革命ウテナ
万能文化猫娘
(TVシリーズ)




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