偽史とは? わかりやすく解説

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偽史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/18 13:08 UTC 版)

偽史(ぎし、: pseudohistory)とは、事実でない、まがいものの歴史のことである。


注釈

  1. ^ 長谷川亮一はこれのヴァリエーションとして、《源義経=ジンギスカン説》、《キリスト=アーリア人説》を挙げた。
  2. ^ 関連項目: 日ユ同祖論
  3. ^ 例えばガリレオ・ガリレイアイザック・ニュートン 等も、科学史で描かれてきたのは虚像にすぎず、実像とは異なっている(出典: W.ブロード, N.ウェイド『背信の科学者たち』講談社、2006)

出典

  1. ^ OED(オックスフォード英語辞典
  2. ^ a b c d e f 小澤実(編)『近代日本の偽史言説』 勉誠出版 2017 ISBN 978-4-585-22192-0 序章、第四章 長谷川亮一「「日本古代史」を語るということ」.
  3. ^ 村山吉廣「『古今僞書考』補説」早稲田大学紀要「東洋の思想と宗敎」巻 3, p. 28-36, 発行日 1986-06-08 1
  4. ^ 原田実「私が出会ったもうひとりの『カリスマ』──武田崇元とオカルト雑誌『ムー』の軌跡」『宝島30 (3巻11月号)』宝島社、1995年。 
  5. ^ 長谷川亮一:千葉大学大学院社会文化科学研究科修了、博士(文学)。千葉大学大学院人文社会科学研究科特別研究員。 著作目録 [1]
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m 長谷川亮一. “近代日本における「偽史」の系譜──日本人起源論を中心として──(『季刊 邪馬台国』(梓書院)第65号、1998年夏号、7月25日発行) pp. 163-179. (ISSN 0387-818X)に発表されたものとおおむね同内容のサイト)。”. 2004年7月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年4月19日閲覧。
  7. ^ a b c d e f Carroll, Robert Todd. The skeptic's dictionary. Hoboken: John Wiley & Sons (2003), p. 305.
  8. ^ a b c d 長山靖生『偽史冒険世界―カルト本の百年』筑摩書房、2001 ISBN 4480823301
  9. ^ 魏収魏書巻95の序文で、「曹操は四方の敵を打ち平らげ、曹丕は中原を制した。こういう状況で偽物の王である孫権が呉で勝手に独立し、王位僭称者・劉備が漢を盗んで蜀で即位したが、孫権や劉備はどんな正統性があったというのか?」(原文書き下し「曹武(曹操)は寇難を削平し、魏文(曹丕)は中原を奄有す。是に於いて偽孫は命を江呉に仮り,僭劉は名を岷蜀に盗む。何に則とれるや?」)と書いてあるのがもっとも良い例である。後世朱子学で蜀が正統となると、逆に魏・呉が偽朝となり、魏を正統とした陳寿は「逆賊」といわれるようになった。本田済『漢書・後漢書・三国志列伝選』平凡社より
  10. ^ 井坂清信「中国における図書分類法--二劉より「隋志」まで」参考書誌研究 = Reference service and bibliography / 国立国会図書館利用者サービス部 編 (17), p12-34, 1979-02 国立国会図書館https://cir.nii.ac.jp/crid/1521417755291777920
  11. ^ 山川出版社『世界史小辞典』「三星堆遺跡」
  12. ^ 平勢『都市国家から中華へ 中国の歴史02』講談社、2005。文庫版は講談社学術文庫。2020
  13. ^ 詳細は幸田「『春秋左氏伝』の称の非」参照。(岩波文庫『露伴随筆集〈上 考証篇〉』所収)
  14. ^ 高島俊男『中国の大盗賊・完全版』講談社現代新書
  15. ^ 草森紳一『中国文化大革命の大宣伝』藝術出版社2009。本書は広告の専門誌『広告批評』に連載されたもので、偽史を広告として捉えている。また、高島俊男『中国の大盗賊・完全版』では、文革期の歴史研究の多くが理論に沿って歴史を改変するものだったことを随所で述べている。
  16. ^ 高島俊男『中国の大盗賊・完全版』講談社現代新書第二章より。呉晗が自己批判したのは自著『明太祖』(改題して『朱元璋伝』)である。高島は、「革命理論が先にありそれに合わせて史料をさがすのだからたいへんである」といい、呉を「理論的な啓発」したのは極端な恐れ入りようからしておそらく毛沢東だろうとしている。呉は自己批判にもかかわらずこの二年後に獄死した。
  17. ^ 高島『水滸伝の世界』ちくま文庫
  18. ^ a b c d ブルック『科学と宗教 合理的自然観のパラドクス』工作舎、2005 ISBN 4875023901





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